妖怪大戦争を観た。子供向けに特化した作品だが、実によく出来ている。その丁寧な作りはさすが、"大映京都"と言わざるを得ない。撮影所というものが常設していると、こんなにも充実した作品が生まれるのかと今さらながら唖然とする。セット撮影にも関わらず、丁寧に植えられた草や土、怪しげなスモークと照明、迫力ある移動撮影、その一つ一つがもう日本のどのスタジオでも再現は不可能なのだろう。ノウハウが散逸してしまった。CGとは明らかに違う空気感が作品に漂いフィルムにしっかりと焼き付けられている。吉田哲郎の脚本も、例えば、後任でやって来た代官がデーモンに乗っ取られる下りなど、登場時間の短いキャラクター像までがよく練られていて物語に入り込める。クライマックスの戦闘シーンは、二重三重どころか、最大八重に妖怪が重ねられ、大軍団を作り出している。当時精一杯の技術でクリアな多重露光素晴らしい出来だ。前作で特撮を担当した黒田義之が、本編監督4本目にして見事な出来の一本















