にがくてあまいを観た。またしても、『イケメンがゲイでヒロインが可哀想だ』のストーリーだが、本作は脱線が甚(はなはだ)しい。フードコーディネーターを2人も配した、自然食品の特製料理パート長く、物語の着地点が見えないと思っていたら、ラストは林遣都に甘える振袖姿の川口春奈で完。安易なオチは観客を冷めさせる。淵上泰史との三角関係も展開ないし、押入れのキノコに至っては、造作物にリアリティが無さすぎる(マタンゴか)。川口春奈は誰の代役でも、こだわる事なく与えられた役を粛々とこなす器用な女優さんだが、その器用さが個性を殺し、世間の評価はイマイチだ。YouTubeでの、あの"ざっくばらんサ"が役に出ればいいのになぁ〜と思う。くどいようだが、作品選びも女優の才能のひとつ。今後の活躍に期待したい一本