BLUE ISLAND 憂鬱之島 | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

日本映画を中心に。たまに見る劇場新作も。タイトル前の◎はオススメ○は見て損ナシ△は気をつけて⭐️はその年のベスト

BLUE ISLAND 憂鬱之島を観た。現代の学生リーダーたちが、歴代の活動家を演じる発想は面白いが、そのほとんどが、本作撮影後の2021年逮捕拘束された現実は中々重いものだ。ヘアメイクをして、当時の若者に変身し、カメラの前で演じていく様は、どれも映画俳優そのもの。演出やカットがかかるのまでの流れを見せてくれる。文革から逃れるために香港まで泳いで(!)逃げてきた陳克治本人が高齢になっても、自ら海に飛び込む場面はポスターにもなってるが、民主化への闘いが今なお終わらない象徴にも思える。作品内容ではないが、これほどスタッフ・キャストがエンドクレジットで、無名(匿名)…Anonymousと記載された作品を見たことはない。逮捕を恐れての事だが、エンドロール終わりにクラウドファンディングで"◯◯ちゃん"とお気楽なハンドルネームを付けている日本人との温度差が酷い。日本の俳優兼プロデューサー小林三四郎の尽力によって、世界初の劇場公開に漕ぎ着けた"今の香港"を捉える一作