耳をすませば | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

日本映画を中心に。たまに見る劇場新作も。タイトル前の◎はオススメ○は見て損ナシ△は気をつけて⭐️はその年のベスト

耳をすませばを観た。実写公開前のアニメ放送を見るとジブリが他のアニメ作品とどう違うかを再発見出来る。例えば、主人公が画面奥から手前に歩くときに、無関係なエキストラが大きくその前を遮ったりする。ONE PIECEには絶対無い表現だ。もちろん宮崎駿の絵コンテ通りとは、思うが、アニメーターは死にそうだ。音楽に合わせて歌い演奏する場面は本作の見せ場だが、制作に半年を要したという。47歳で夭逝した近藤喜文監督の演出だが、全体も見事だ。監督の作品をもっと見たかったし、近藤監督がその後もジブリで作品を発表し続けたら、その後のアニメ制作部門の解体はなかったのでは…と妄想してしまう。エンドクレジットでさえ、絶頂期の余裕と遊び心を感じる。ジブリ安定期の一本