未知との遭遇(ファイナルカット版) | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

日本映画を中心に。たまに見る劇場新作も。タイトル前の◎はオススメ○は見て損ナシ△は気をつけて⭐️はその年のベスト

未知との遭遇(ファイナルカット版)を観た。名作と言えども、公開後40年以上が経過しさすがに時の流れを感じる。テンポも遅いが、こんなに何も起こらない地味な作品がよく世界的大ヒットを記録したなぁと思う。大人になって見直すと、主人公ロイの奥さんは何と良い奥さんか。また劇中何度も実写のヘリと人間のお芝居のタイミングを合わせるカットがあり、当時の映画屋の心意気を感じる。本作の品の高さはひとえに科学者役にトリフォーを口説き落とした事に尽きる。今見てもマザーシップとエイリアンの登場は目が離せなくなるし、全編がこのためにある前振り。スピルバーグはその後、念願のオスカーを獲りCG特撮に革命をもたらしたりもするけど、スクリーンの奥で、変なカウボーイハットを被りイキイキと走り回る、若き映画監督の姿が想像出来る。"友好宇宙人ファーストコンタクトモノ"で興行的な成功を収めた珍しい一本