はじめに

 

 

Your Eyesをお読みいただきありがとうございました。

本当に、大変長くお待たせしてしまいました。申し訳ない。

そして、こんなにお待たせしたのに最後までお付き合いいただいて、感謝しかありません。

最終話にたくさんの『いいね』がついて、すごく嬉しかったです。

もう忘れ去られていてもしょうがないくら時間が空いたのに。

ほんとにほんとにありがとう。超2のありがとうを世界中へ。空の向こうへ。

 

 

 

では、この物語に関する裏話を副題をつけながらつらつらと綴って行きますんで、

気になる所だけでも読んでいただけたら嬉しいです。

 

 

 

この話を書こうと思ったきっかけ

 

 

そもそもこの話を書こうとしたのがずいぶん昔なので、

その時の感情をかなり忘れてしまっているのですが、きっかけは1本の映画でした。

第70回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した作品っていうので、

「脚本賞とっているのならいい作品なんだろう。勉強のために見てみよう」と思って見た映画。

それが、「聖なる鹿殺し」でした。

 

 

 

聖なる鹿殺し

 

 

ロブスター」「籠の中の乙女」のギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督が、幸せな家庭が1人の少年を迎え入れたことで崩壊していく様子を描き、第70回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したサスペンススリラー。郊外の豪邸で暮らす心臓外科医スティーブンは、美しい妻や可愛い子どもたちに囲まれ順風満帆な人生を歩んでいるように見えた。しかし謎の少年マーティンを自宅に招き入れたことをきっかけに、子どもたちが突然歩けなくなったり目から血を流したりと、奇妙な出来事が続発する。やがてスティーブンは、容赦ない選択を迫られ……。ある理由から少年に追い詰められていく主人公スティーブンを「ロブスター」でもランティモス監督と組んだコリン・ファレル、スティーブンの妻を「めぐりあう時間たち」のニコール・キッドマン、謎の少年マーティンを「ダンケルク」のバリー・コーガンがそれぞれ演じる。

(映画サイトより)

 

 

映画サイトからひっぱってきた紹介文だけど、「目から血を流したり」は最終通告なのでちょっと違うかな?

「食事を取れなくなったり」が適切かも。歩けなくなって、食事が取れなくなって、最後に目から血がでるのよ~。

こわいわあ。

 

さて、この映画、私と相性合わなくて!

見ている間も嫌悪感しかなくて、後味も最悪。

あ、でも、すばらしい作品です。

カメラアングルとか、音楽とか、なんかざわざわ、ぞわぞわします。

まあ、好みの問題です。

(この監督さんの他の作品も見たけど、ほぼ私には無理だった。なんか、しんどい。でも、すごく評価されてる方です)

 

で、映画を見終わって思ったんです。

 

「この男の子がニノだったらなあ。そしたら少しは面白く見られたかも」

 

はい、これが、『Your Eyes』を書いたきっかけです。

 

若いニノがやったらぞくぞくするよ。

医者の子どもたちにわき毛を見せたり、ぐっちゃぐっちゃにパスタ食べたり、「僕らが気がすむにはこれしかない」って自分の腕を嚙みちぎって、「わかる?」と無表情に言って欲しい。

「胸が痛い」って言っていきなり上半身裸になったり、

「先生のわき毛は僕の3倍だってボブが言ってた。見せて。服を脱いでわき毛を見せてよ」とお願いしたり(どんな映画よ)。

想像しただけでも面白い!!

 

 

 

映画のネタバレ

 

 

ここからは映画のネタバレになります。

ネタバレが嫌な人は回避してくださいね。

 

心臓外科医のスティーブンは過去に少年マーティンの父親の手術をしてたんだけど、マーティンの父親は死んじゃったの。

その時スティーブンはお酒を飲んで酔っ払って手術したらしい。

で、スティーブンはその負い目から少年マーティンの面倒をみてるわけです。

一緒に食事したり、高価な腕時計をプレゼントしたり。

そんなある日のこと、マーティン少年はスティーブンの自宅に招待されるの。

まあ、楽しく過ごします。

わき毛見せたり変なことしてたけど。

それからなんかちょっとした出来事を挟んで、しばらくして、スティーブンの子どもたちが歩けなくなるの。

最初は弟のボブ。

マーティンは病院にやって来て、スティーブンにナイフを渡して言うの。

 

「先生は僕の家族を1人殺した。だから家族1人を殺さなければならない。誰にするかはご自由に。もし殺さなければ皆死ぬ。ボブもキムも奥さんも病気で死ぬ。1.手足の麻痺 2.食事の拒否 3.目から出血 4.そして死。先生は助かる。安心して」

 

最初は信じてなかったスティーブンだけど、娘のキムも歩けなくなって、食事も取れなくなって、妻に責められる。

追い詰められたスティーブンはマーティンを自宅の地下に閉じ込めて拷問するけど、マーティンは動じない。

ついには息子のボブの目から出血が始まって(目からの出血が始まっちゃうと、みんなが死ぬまで数時間なんだって)、

スティーブンは目隠しをして、椅子に座らせた家族をライフルで撃ちます。

そして、息子のボブが死んでお話は終わります。

なんて話だ!!

 

 

 

立ちふさがる壁

 

 

 

私は、この映画の後味が悪すぎて、それを払拭、あるいは浄化したくなったのかもしれません。

それで、この胸糞悪い物語(失礼!)を、まったく別の物語にしようと思ったのです。

 

「心臓手術で父親を亡くした少年が、執刀した心臓外科医とその家族を巻き込んで復讐する。かのように見えるけど、実は純愛物語」

 

を書こう!と。

 

しかし、いざ書こうとすると、大きな壁にぶち当たることになりました。

そう、自分は医療のことがまったくわからなかったのです。

『心臓手術の失敗で死んだように見えるけど、実はそうではない』という死因と状況を考えないとこの物語は書けないわけで。

そんなのまったくわからん。お手上げ状態。

というわけで、この物語はしばらく放置されることになったのでした。

 

 

 

しるくさんへの感謝

 

 

そんな中、私にとても重大な出会いが訪れたのです。それが、しるくさんでした。

しるくさんがいなければ、この物語は書けなかった。これは大げさな表現ではないです。本当に書けなかった。

 

最初は、目立つ赤いアイコンが私のブログのいいねに並ぶようになって、「なんかすごい勢いで読んでくれてる人がいるなあ……」と思ってました。

 

どんな方なのかなあ、としるくさんのブログに行くと、翔さんとかざぽんのファンで、看護師さんであることがわかりました。

 

2020年の4月頃のことです。

 

コロナ禍で医療現場は大変な頃で、そこで戦うしるくさんの覚悟と信念に、感謝と尊敬の念を抱いたことを、よく覚えてます。

その頃は私の娘が看護学生だったこともあり、娘の偉大なる先輩だと思ってました。

これから医療関係の道へ進む娘を心配しながらも、こんな看護師になって欲しい、と思いました。

 

そんなある日、しるくさんから、私の書いたお話に丁寧な感想をいただきました。

それがとても熱量のあるもので、私はとても感激したものです。

 

それで返信を送ったのですが、そのやりとりの中で、

「もし医療系のお話を書くことがあればお手伝いする」みたいなことを言っていただきました。

「え?まじか?もしかして、あの話が書けるのでは!?」

その時、私の気持ちが高揚しました。

 

そうして、私は中断していた「Your Eyes」に取り掛かることにしたのです。

しるくさんに読んでもらうためにプロットを書き上げました。

これはいつも行き当たりばったりで書き始める私には初めての試みでした。

いつもは頭の中にある程度の構想はあるものの、いきあたりばったりで書くせいで、お話が思わぬ方向に行ったりするのが私の小説のパターンでした。

 

しかし、今度は「医療監修してもうのだから、そのためには、きちんとプロットを書いて、読んでもらわなくてはならない」と考えたのです。

 

 

しるくさんは、私にとって、とても優秀なブレーンでした。医療に関する疑問をひとつ投げかけたら、10倍ぐらいになって返って来る。

しかもわたしのようなど素人にも大変わかりやすく、丁寧に答えていただけました。

それから、しるくさんとは感性とか思考回路とかも似ていたようで、細かい部分の落とし込みとか、発想とか、着眼点とか、実にしっくりくるというか。

「なるほど!そういう発想があったのか!」と気付かされることもあり、書いていてとても楽しかったです。

 

「Your Eyes」は、ニノが五十嵐家に復讐にやって来たかのようにミスリードすることが重要で、またそこがこの話の面白さでもあったのですが、しるくさんにはその部分をネタバレして協力してもらう形になった訳で、「申し訳ないなあ」と思う気持ちもありました。

 

読者としての楽しみを奪ってしまったのですから。

 

 

 

共犯者になってくれてありがとう。

そして、私の無茶なお願いを、本当にすばらしい形に仕上げてくれてありがとう。

しるくさんはとても優秀で、最高の共犯者でした。

にののお父さんの死因とか、しるくさんに丸投げしたし、翔ちゃんの希望する科も、希望理由も考えてもらったし、五十嵐教授が倒れる原因も考えてもらったし。

 

書いている途中で何度も何度も医療に関する疑問が出て来て、それについて質問したらすぐに答えてくれたし。

ほんとにしるくさんとは膨大なやりとりをしたんですよ。

些細なことでも丁寧に答えてくれて、このお話のためにいっぱい時間を割いてくれた。

知識だけでなく、物語のヒントになることや、気付きや、いろんなものをもらいました。

もらった文章をそのまま使ったことも多数。

 

大学病院の特異な感じもドラマ見ているだけでは理解できなくて、わかりやすく教えもらいました。

ほんとはもっともっといろいろな面白いエピソードなどもあったのでしょうけど、お話の邪魔にならないように

「また機会があったら」と控えてくれたこともありました。

医療の話が主体になると、医療小説になっちゃうし。

 

しかし、病院のおもしろエピソード、気になるぞ!

 

でもね、実はしるくさんの医療小説が読めるんですよ。

 

第4章「誰もいない大地の果てで」の第9話に出てくる看護師『絹田さん』のモデルはしるくさんです。

翔ちゃんがカズに疑念を抱くことになる大事な場面なのですが、しるくさんに登場していただきました。

 

その絹田さんが活躍する『看護師は知らない』という小説がね、ございます!

五十嵐教授も登場します!お湯ぶちまけナースが爆誕しております。

おもしろいのでぜひぜひ読んでみてください。

 

『看護師は知らない』大型新人登場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、いろいろとっちらかった文章になりましたが、しるくさんのことを書かせていただきました。

改めて感謝を。

しるくさん、ほんとうにありがとうございました。

 

 

 

 

結局、水族館へは、一度も取材に行かなかった

 

 

この話を書くのに、もう一つ重要なことがありました。

それは、まーくんとカズが運命的に出会う場所。

そう水族館です。

でもね、水族館のことがわからない。

もちろん我が子が小さい頃に、家族で行ったことはありましたし、若い頃はデートで行ったこともあります(関西には海遊館というでっかい水族館があって、そこはデートスポットでした)。

でも水族館を舞台に話を書こうなんて思ってなかったから、ぼーっと水槽を眺めてただけだったんだな。

いざ水族館を描写しようと思ったらまったくわからん。

この話を書こうとした頃ってコロナ禍だったから、お出かけも自粛ムードだったし(コロナ明けたら水族館に行こうと思っていたのですが、最後まで行くことなくお話を書き終えてしまいましたね)。

 

それで、にのあい部の部長の『笑顔姉さん』に相談したら、水族館の本を送ってくれたんですよ!

まあ、これが大変役に立ちまして。

水族館大好きな姉さんが水族館を訪れて満面の笑みを浮かべるフォトまで拝見させてもらいました。

 

いやあ、笑顔姉さんはほんとに笑顔が素敵な人だわ。

水族館がどれだけ人をうきうきさせるのか、十分伝わってくるものでした。

 

私の誕生日には「水族館へ行こう」という替え歌までプレゼントしていただきました。

最高傑作なので、まだ知らないって方はぜひご覧になってください。

 

 

 

 

 

笑顔姉さんには、カズがまーくんに紹介する「働き人」として登場もしていただきました。

姉さん行きつけのカフェのマスターにも登場していただきました。

行きつけのカフェがない私には憧れのお店でしたので、物語の中に登場させることが出来て大変満足です。

どうもありがとうございました。

 

 

 

いろいろせつないこと

 

 

このお話のプロローグを書いたのが2021年4月9日。

エピローグを書き終えたのが2025年6月21日。

何年かかってんだ!

その間にいろいろなことがありました。

 

やっぱり一番大きな出来事は、同居していた義父の死です。このことがきっかけで、私の生活が変わったと思います。

2021年の正月に義父が梯子から落ちて大けが。それをきっかけに入退院を繰り返し、一年半後に亡くなりまた。

コロナ禍で病院にお見舞いに行けず、入院中は家族に会えずに可哀そうでした。

最期は家で、妻、子、孫、弟たち、総勢11人に看取られて眠るように亡くなりました。

 

叔父、叔母、伯父、従姉、高校時代の友人が亡くなり、その様々な死に対していろいろ考えることもありました。

 

そして、昨年、実父が癌になり、手術。1年後再発。今年の3月に再び手術しました。

幸い、手術は成功して、父は元気に過ごしております。

家族の絆についても考えさせられました。

 

『遠い過去と遠い未来が密やかに手を取り合う 常に存在する結末 それは変えることのできない約束だ いつの日か必ず別れはやってくるだろう だが今はその中間だ 気楽に行こう』(パームシリーズより)

 

バイブルのようにしていた漫画の名言。

おまじないのように唱えていた「今は中間だ、気楽に行こう」は、おまじないじゃなくなってきた。

いつまでも中間ではいられないんだなあ。

いろいろせつない。

 

 

 

 

サイコパス店長が辞めました

 

 

職場は相変わらず人手不足で、その中でサイコパス店長がパワハラが原因で退社(まあ、自分から辞めてったんだけど。パワハラしてたのは店長です)。

辞め方も突然で、やめる前日に店長は検便を提出してたんだよね(えまのあは検便集める係です)。

で、翌日にはもういなかったんだよね。

辞める人が検便提出するなんて思わないやん。

急に決めたんかねえ?

急過ぎて、その後の職場は大変だった。

 

まあ、そんなこんなで人が足りないままなんとかやって来たけど、最近、洗い場の77歳のおばちゃんが辞めちゃって、でも新しい人が入って来ないので、職場のみんなで力を合わせて乗り越えようってことで、これからえまのあは1時間残業することになりました(毎回ではない)。

それから、夜のシフトにも入ることになりました。

これで、早番(6時から14時半まで)と通常勤務(9時から17時半まで)と遅番(11時半から20時まで)を制覇することになった(私は社員ではなくパートやねんけど)!

早番が多いけど。早番が続くとだいたい睡眠不足になります。

 

 

えまのあは仕事(早番)が終わってから義母を整骨院や病院やらに連れて行っていたのですが(毎回ではない)、残業するとなるとなかなか難しくなるので、そうなるとえまのあの休日は今まで以上に義母の用事に奪われることになる。

小学校のボランティアだとか、消防団の活動とか含めて、またいろいろスケジュールの調整が必要になってくるんで、なんか面倒だ。

私はめんどくさがりなのだ。

というか、キャパオーバーなのだ。

でも、サイコパス店長が辞めて、仕事はハードだけど、精神的には楽になりました。

 

 

 

えまこあの話

 

 

娘のえまこあは、看護学校を卒業して、看護師として4年間同じ病院の同じ部署で働き、5年目に突入しました。

4年間勤めたので、もう病院が出してくれた奨学金を返却しなくて良いです。

親孝行な娘であります。

今は、えまこあは家を出て一人暮らしをしています。

推しのことを話す相手がいなくなって寂しいです。

7月にDMATの試験受けるんだって!心配。

 

 

 

 

体調いろいろ

 

 

体調はいろいろ不調です。

そうね、奥歯が折れたわね。

ほとんど根本から折れたので、抜くの大変だったわ。歯を食いしばり過ぎたのね。

菅田将暉くんが、クラウドって映画の撮影前に奥歯が割れたって話してたので、

「一緒よー!私もよー!」って勝手に親近感抱いてた。

 

目は不調。

左目がすぐに充血するし、目やにだらけで目の周りがただれるし、なんか夜になると半分しか開かなくなるし、痛いし。

病院で不調を訴えたら、何故か不調でない方の右目が悪いって言われて、涙管が詰まってるって言われて手術した。

目の手術は怖ろしいな。笑気ガスとか使ったのに、なんも効かん。

恐怖しか感じなかったで。

そんで、特に不調を感じてなかった右目は、手術前も手術後も普通。

左目は相変わらず悪い。スマホを見すぎるとより不調な気がして、スマホをあんまり使わないようにはしてるんですが。

スマホは肩も凝るし、首も凝るし、頭痛もするし。

 

後は膝が痛いし、腰が痛い。顔もたるんでるし、しわも増えたし。

 

もう全部老化ではないか!

 

上手に付き合って行くしかないですね。

 

 

 

 

ノートパソコン買いました!

 

 

スマホが見にくいので、お金貯めてノートパソコン買ったよー!!

まだ全然使いこなせてないけど、これで執筆はしやすくなったかな?

 

夫のデスクトップのパソコンで書いてた時に、ちゃんと削除したはずなのにこのお話を夫に読まれるという事件があって、それからパソコンでは書いてなかったのです。

まあ、読まれたところが幸いにもBLの要素がまったくないところだったのでよかったよ。

 

そして、よい執筆場所も見つけました。

家だとなかなか集中出来ないのよね。

いろいろ邪魔が入るし。

義母がつけているテレビの音はめっちゃ大きいし。

それだけじゃなくて、すぐ誘惑に負ける自分も悪いし

(家にはテレビもあるし、テレビで動画とか見たりできるし、すぐおやつ食べるし、いつのまにか寝てるし)。

 

そんな私に最適な場所。

それは隣の別荘。

義母が別荘の管理をしてて、毎日窓を開けて、週1でお掃除したりしてるの。

 

ほとんど別荘に来ない持ち主も、「使ってもいいですよ」って言ってくれてる。

 

ここはスマホ圏外だし、Wi-Fiもないし、誘惑するものがない! 

おやつもない!そして散らかってないから集中出来る!

(冬は寒いので無理だけど。勝手に人の家の暖炉燃やせないし)。

でも、隣までパソコン持って移動するのが結局めんどくさいんよね。

結局、隣の別荘で執筆したのは2回だけでした。

 





 

なんかすごく長くなった!

 

あとがき②に続く!

 

次回は、これからの執筆について書きます。

嵐が活動終了するまでに、書ききった方がいいのかなあってことなど。

後は、相葉雅紀with Callaway Golfのインスタの海の動画を見て、あのエピローグの海のシーンを書いたって話とか。

 

 



エピローグ


 

 

宝石箱のような空間で、まーくんに長い告白をしたあの日から2年と数か月が経った。

オレはこの3月に大学を卒業し、来月からは都内の司法書士事務所で働くことが決まっている。

いつかの五十嵐家のパーティーで、行政書士の資格を取るって語っていたけれど、「どうせならもっと頑張るか」って勉強した。

五十嵐家と関わっていると、なんかいろいろ触発されてしまうのだ。

あの人たち、みんな努力家だから。

 

あの、のんびりしているように見える智さんだって、作品に向き合っている時は鬼気迫るものがある。

そんな智さんは、今は南の島に住んでいて、マイペースで創作活動を続けている。

「おれには翔くんってパトロンがいるから、お金のことは気にしなくていいんだ」って笑っていた。

ただし、翔さんがパトロンってのは未来の話。

彼はまだ研修医だ。

まあ、それももう終わるけど。

 

翔さんは、外科、小児科、脳外科や地域医療などいろいろなところを回って来て、4月からは五十嵐先生のいる病院に戻れるみたい。

 

先生のプロジェクトの方も、順調に進んでいるそうだ。

松岡さんから聞いた(松岡さんとは五十嵐家で頻繁に会う。相変わらずエネルギッシュだ)。

先生も相変わらず多忙だが、倒れてひろ子ちゃんにこっぴどく叱られてからは、無理せず健康に気を使って過ごしている。

 

潤くんは今度、高校3年生になる。あどけなさが消えて、大人っぽくなった。

これから、医大合格に向けての正念場になるけれど、きっと大丈夫。

もうオレの家庭教師なんて必要ない。

 

ヨコとかざぽんは、ふたりとも社会人だけど、全然変わらない。

たまに4人で会うと、すぐに一緒にいた頃の空気が戻って来る。

「おまえらくっつけたのはおれらやからな」

「ほんと大変だったよ」とかいまだに言われる。

 

 

 

 

「海だーーー!」

 

海なんてもう見慣れてるだろうに、まーくんが目をキラキラさせて、オレの隣で叫んだ。

今にも浜辺に駆け出しそうだ。

 

今、オレたちは、とある水族館の近くの海に来ている。

来月からまーくんはこの水族館で働くことになっている。

 

3年間専門学校に通ったまーくんは、役に立ちそうな資格をいっぱい取った。

いろんな水族館で実習を受けた。

それでも水族館への就職は狭き門で。

空きがないと募集すらない。

募集があってもすごい競争率。

 

まーくんとオレがバイトしていたあの水族館も募集がなかった。

健くんが、「ドルフィントレーナーだったら枠があったのになあ」と残念がっていたけど。

 

でも、まーくんはがんばった。

そして、ようやく採用が決まった。

めちゃめちゃ遠くもないけれど、近くもない。

しばらくは中距離恋愛だ。

いつか一緒に暮らす時のために、お互い頑張ろうって誓い合った。

 

今日はまーくんがこれから暮らす部屋を見に来た。

そして、家の近くを散歩して、海を前にしている。

 

「行こう、カズ!」

 

まーくんがオレの手を取って走り出す。

砂の上は走りにくい。

何が楽しいのか、まーくんが、くふふふ、と笑い声を上げる。

 

砂の上に座って、ふたりで海を眺めた。

太陽が照らしているが、3月の海辺は寒い。

誰もいない浜辺で、オレたちは体を寄せ合った。

 

相変わらず、海は広くて大きい。水平線が遠くに見える。

どこまでも続く海と空。雄大な自然を前にすると、自分がちっぽけに思える。


ちっぽけなオレ。でもこのささやかな人生を、これからも生きていく。

 

「もうさあ……」

 

海をまっすぐ見ながら、まーくんがささやくように言った。

オレは、彼の横顔を見つめた。

まーくんは続ける。

 

「なんかこっからは、なんかさあ、応援してくれる人とか、家族とか、仲間とか……。幸せになったらいいなあって思う──幸せに出来たらいいなあ……」

 

それから、まーくんは黙って海を見つめた。

 

なんという目。


喜びも哀しみも内包したような、あったかくて、でも、少し切ないような、優しいまなざし。

 

これを愛と呼び、愛する瞳なんだとすれば、まーくんの愛は、まるで──祈りだ。


 

オレたちは知っている。

果てがないように見える海にも果てがあることを。

無限に思える時間にも、限りがあるってことを。

『絶対』はないってことを。


 

それでも、祈らずにはいられない。



ずっとあなたと、一緒にいられますように。



あなたが、幸せでありますように。



どうか愛する人みんなが、ずっと幸せでありますように。



もしもあなたに深い哀しみが押し寄せて来たとしても、どうかそれを乗り越えられますように。


どうか、笑っていて。

ずっと、笑っていてください。


 

 

オレは、その愛に満ちた瞳から、海に視線を移した。



それから、いつまでもふたりで、海を眺めていた。

 

 

 

 

Your Eyes 




 

 

その瞳信じて いつまでも10

 

 

 

カズをバイクの後ろに乗せて、カズの家へと向かった。

はやる気持ちを抑えて安全運転を心がけたけど、どうしてもスピードが上がってしまう。

家に着くとふたりとも無言でバイクを降りて、俺は鍵を開けるカズの背中を見ていた。

 

中に滑り込んで、玄関の扉が閉まった途端、ヘルメットも荷物もその場にドサッと放り出して、強く抱き合った。

そのままカズが嚙みつくようなキスをして来た。

普段の俺たちはは、『熱くなり過ぎる俺を受け止めるカズ』という構図が多い。

カズからこんな風に激しく迫られることはまれだ。

カズの舌が俺の唇を割って侵入し、俺の舌に絡みつく。

俺もその舌を吸い上げて、互いの唾液をむさぼり合った。

 

カズの唇から吐息がもれて、俺はその甘さにめまいを覚えた。

甘く激しくとろけるようなキス。

体中が燃えるように熱くなる。

自然に腰を寄せると、お互いの硬いものが触れた。

 

「シャワー、行こ?」

 

唇を離して、誘うような瞳で俺を見上げて、カズがため息まじりの声でささやく。

 

2人、脱衣所に駆け込んですばやく服を脱ぎ捨てた。

浴室になだれ込むように入ると、すぐに抱き合いながらシャワーを浴びる。

それからキスをして身体をすり寄せた。

ボディソープを泡立てて、お互いの身体を手で洗う。

2人ともとっくに限界を迎えていて戸惑いも恥じらいもなくお互いのものをお互いの手の中におさめる。

それだけで全身に電流が走った。

 

最初はゆっくりと、それから徐々に激しく。

2人同じリズムで、同じように揺れ、同じように高みに昇り、同時に震えた。

 

しばらくの間、シャワーに打たれながら抱き合っていた。

少しは落ち着いたけれど、まだまだ満足出来ない俺たちは、シャワーを止めると、浴室を飛び出した。

カズがバスタオルを俺に放り投げ、自分の分も体に巻き付ける。

カズのバスタオルの巻き方が女子みたいで、なんか面白いなあ、とちらりと思いつつ、体を拭くのもそこそこに、ふたり2階に駆け上がった。

 

カズが俺の手をひいて、自分の部屋へ俺を招き入れる。

部屋に入るのは初めてではないが、こういうことをするのは初めて。

少し興奮しながらベッドに飛び込んだ。

クスクス笑いながらキスをする。それは溶けるような甘い甘いキス。

舌を絡ませ唾液をむさぼり合うと、もう笑ってる余裕なんてなくなる。

キスに夢中になりながら、滑らかなカズの肌を撫でると、カズの身体が熱を帯びていく。

それから、俺は唇でカズの身体を旅し始める。白い肌は淡いピンク色に染まり、敏感に反応する。

 

「余裕を与えるんじゃなかった……」

 

カズが吐息まじりに言った。

 

「え?」

 

「まーくん、楽しんでる……」

 

ちょっと困ったように言うカズに、俺は笑う。

確かに風呂場で吐き出していなかったら余裕なくて、がっついてたかもしれない。

 

「だって久しぶりだし、しょうがないよ。俺ね、カズが気持ちよさそうにしてるの、見るの好きなんだ。それに、カズも好きでしょ?気持ちいいこと。全部知ってるよ、カズの気持ちいいところ。だから、見せて」

 

俺はそう言うと、カズの立ち上がったものを咥えこんだ。

 

「ん、あぁ……!」

 

しばらく、カズを堪能する。先端を舐めたり、横から舌を這わせたり、根本を強く締め付けながら上下させたり。

その間、カズは甘い声で喘ぎ続ける。

 

快楽に体を震わせるカズが好きだ。熱を発し、花のように香り立ち、色づく。

 

「ねえ、もう……」

 

熱っぽい潤んだ瞳でカズが俺を見つめる。その瞳がたまらない。

 

カズが指さした場所からローションを取り出し、それを掌に広げて少し温める。たっぷりとそれをまとわせた指で、穴の入り口を優しく撫でた。

 

「んっ……」

 

カズの腰がビクリと跳ねる。

 

「指、入れるよ」

 

俺はささやくように言った。久しぶりだからゆっくりとほぐしていく。

カズが痛くないように、丁寧に。

それが却ってもどかしいみたいで、カズは苦しそうに首を振った。

指を増やして旋回するように中をまさぐる。

カズの中は熱い。

この中に自分が入ることを想像すると、中心が痛いぐらい膨れ上がった。

 

俺の長い指が、カズのいいところを見つけた。

その一点をぐいっと押すと、カズの身体がびくんっと跳ね上がる。

 

「ああっ……!」

 

「ここ、いいの?」

 

カズの反応に俺は嬉しくなって、執拗にそこを攻めた。

 

「あ…あぁ…あ…はあっ…ん…だめっ。おかしくなりそっ……」

 

「いいよ、もっとおかしくなって」

 

「いじわるしてないで、はやく…!」

 

カズが俺をうらめしそうに見る。

いじわるしてるつもりはないので、彼の懇願を快く聞いてあげることにした。

 

 

カズのそこにたっぷりローションを追加し、ゴムをつけた自分にもたっぷりと塗る。

 

カズをうつぶせにしようとしたら、前からがいい、と言われた。

 

「まーくんの顔が見たい」

 

久しぶりだから後ろからの方が楽かと思ったけれど、そう言われて愛おしさのあまりキスをした。

 

カズの足を持ち上げて、自分のそれを入り口にあてがう。

 

ゆっくりと中に入って行く。いや、吞み込まれて行くんだ。

中はあたたかくて、俺を包み込む。

これだけでもって行かれそうにそうになる。

激しく突き上げたい衝動を抑えて、俺はゆっくりと動き出す。

俺を熱いまなざしで見つめながら、カズが甘くて切ない声を上げる。俺の名を呼ぶ。

俺は快楽と、愛おしさの海に溺れそうになる。

 

「ごめん、もう我慢出来ない」

 

「いいよ、激しくして……」

 

吐息まじりでカズがささやく。

カズの、熱く潤んだ瞳が、俺の理性を吹き飛ばした。

 

奥へ、奥へと激しく打ちつける。カズの中が俺をぎゅっとつかんで、俺の全身を痺れさせる。

 

「ああっ……んっ……はあっ……ああっ…」

 

溶けるような甘い声に、俺の脳みそも溶けてしまいそう。

 

「もう、行く……!」

 

「うん…一緒に」

 

俺とカズは、同時に果てた。

 

 

 

 

 

 

昨夜はほとんど寝てなかったのだろう。

カズはその後すぐに眠ってしまった。

カズの身体をきれいにし、ふとんをかぶせ、閉め切っていた窓を開けた。

気持ちのいい五月の風が入ってくる。

カズが眩しくないように、カーテンを閉めた。

カズの部屋のカーテンは青色で、カーテンを閉めると、まるで海の中にいるみたい。

俺もカズの横にもぐりこむと、すぐに睡魔に襲われた。

カズを抱きしめながら、海の中で眠った。

 

「まーくん、まーくん」

 

カズの声で目が覚めたら夕方だった。猛烈に空腹を感じた。

 

「腹減った…」

 

俺がつぶやくと、カズが笑った。

 

「オレも」

 

考えたら二人とも昼飯食ってない。

 

「なんか作ってやるよ」

 

カズが言った。

 

「え?カズが作ってくれるの? 作れるの?」

 

初めてだ。

 

「オレだって料理ぐらい出来ますよ。むしろ家事は得意」

 

「そうなんだ」

 

そう言えば、母さんに手伝わされて料理作ってた時に、手際がよかったことを思い出した。

カズが俺の家に来てる時は、ずっと俺が料理してたけど。

 

「はいはい、起きて服着て!乱れた布団を整えなきゃ」

 

カズが俺に服を投げつけた。

 

下に降りると、俺たちの行為の痕跡はきれいに片付けられていた。

廊下や階段に落としていった水滴やタオル。

浴室に脱ぎ捨てた服。

玄関に放り投げたカバンとヘルメット。

脱ぎ散らかした靴。

すべて整えられている。

 

まあ、あんな状態を見たら、カズのお母さんに、何事かと思われてしまうよな。

 

そう思ってたら、カズがスマホを見ながら、

 

「せっかく慌てて片付けたのに、母さん、今日遅くなるって。晩御飯もいらないって」

 

と、言った。

 

「じゃあ、ゆっくり出来るね。電話貸して!潤に晩御飯いらないって電話する」

 

もうちょっといちゃいちゃ出来るかなあ、って下心も出てくる。

 

「オレがLINEしとく。おまえ、そんな浮かれた声でしゃべったら、絶対からかわれるぞ」

 

「え?浮かれてないし」

 

 

 

 

結局、ご飯は二人で一緒に作った。

オムライスとサラダとスープ。

 

ふわふわ卵は、俺が作った。

「はーい。卵のお布団かけますよ~」

「こっちにも、お布団、かけてください」

「あっ……」(失敗)

 

げらげら笑いながら食事の用意をする。

幸せだなあ、と思った。

いつか、お互い一人前になって、一緒に暮らせる日がやってくる。

そんな未来を信じられる自分がいることに気が付く。

カズに出会って、俺は変わったんだ。

暗い海の底で息をひそめていた俺はもういない。

 

「おいしいね」

 

カズが微笑む。見つめ合う。その優しくて澄んだ琥珀色の瞳を見て、ふと思った。

 

『あいつ、おまえのこと、なんかすごい目で見てる時があるねん』

 

ヨコはそう言って、かざぽんはこう言った。

 

『あれを恋と呼び、あれが恋する瞳なんだとするなら、ニノの恋はまるで──祈り、だ』

 

潤もその瞳を見たことがあるという。そして、おーちゃんはそれを絵に描いた。

 

「俺は、見たことがない」

 

俺の突然のつぶやきに、カズは怪訝な顔をした。

 

「何? また唐突なこと言ってる」

 

俺は、みんなが見てきた『カズの瞳』について説明した。

 

「はあ? あの人、そんな絵を描いてたの!?」

 

カズはちょっと気まずそうな顔をした。

 

「でも、俺はそんなカズの瞳を見たことがないなあって」

 

カズは大きなため息をついた。

 

「もう、今日、何もかも告白したから、ついでに言うよ? こんなこと、二度と言わないからね」

 

「うん」

 

「まーくんを見つめていた時のオレは、みんなが言うように、幸せを祈ってたんだろうね。実際そうだったからね。でも、まーくんはそれを見ることはないんだよ」

 

「なんで?」

 

「オレがまーくんを見ていて、まーくんもオレを見ている時。すなわち、それは目が合ってるってことだよね?」

 

「うん」

 

俺がうなずいた。

 

「オレと見つめ合ってる時、まーくんは幸せだったから、だよ。だから──」

 

俺をその瞳の中に映して、カズは幸せそうに微笑んだ。

 

「──幸せを祈る必要がなかったんだよ」

今日、『午後から年休取っていいよ』と言われたので、家に帰らないで、内緒でカフェに来た。家に帰ると、お姑さんに整骨院に連れてってくれって言われて、私の時間がなくなるから。


「やったー!自由だ!」


と、町まで車を走らせた。



カフェで執筆しようとしてたら、なぜか真横で面接が始まってしまって、内容丸聞こえで落ち着かない。移動しようにも、他の席も埋まってるし。


全然集中出来ないし。しかも面接めっちゃ長いんですけど!1時間半ぐらいしてるよー。


ほんとは、スーパー銭湯に行くか、インターネットカフェに行くか、ここに来るかで悩んだんだけど、失敗でしたわ。



今日という絶好のチャンスの日に、いっぱい書きたかったのになあ。


あ、お話ですが。

もうすぐ最終回です。長らくお待たせして申し訳ない。


もう、この後カズの家に行って、いわゆる、そういうシーン書いたら終わります。限定にするので、もしかしたら数回に分けるかもしれんけど、もう、ワンシーンで、この章は終わりってことです。


その後、エピローグ書いて、あとがき書いて終わりかな。なるべくエピローグ、あとがきは、間を開けずに公開したいので、あとがきまで書けてから、8-10を出しますね!


もうしばらくお待ちを!!頑張ります!



ほんとに、おまたせして申し訳ない!!


しかし、まだ、隣、面接してるよ~。

長い!!


こんな状況ではあんなシーンやらこんなシーンやら、まったく書けねえよ。


そろそろ帰る準備します。


あたしの自由時間……。あんまり充実してなかったなあ……。


まあ、少し書けたからよしとしなきゃ。





その瞳信じて いつまでも9




「さて、これからどうしようか?」


しょうちゃんが立ち去った後の中庭で、俺はあえて花を見つめながら、さりげなく言った。悪い狼が、舌なめずりをしているようには見えないように。


何しろ、ついさっきまで、俺もカズもしょうちゃんの言葉に感動していたのだから。


それなのに、その余韻もなんのその、今俺が考えていることと来たら!


「うち、来る? 母さん、夜まで帰って来ないよ」


カズもこっちを見ないでさらっと言う。


「授業はいいの? 午後からあるんだろ?」


一応言ってみる。


「そっちこそ学校は?」


「俺はもう欠席の連絡したから、今日はもういいんだ」


「じゃあ、オレもいい」


「大丈夫?」


「大学生の時のまーくんと違って、普段から真面目に学生やってますから。たまにはいいでしょ?」


「うん。そうだね。そうだよね。たまにはね」


俺は喜びを隠し切れなくなって、ニヤニヤと笑った。


「ちょっと、悪い顔になってるよ」


カズが呆れたように俺を見つめる。


「こんな顔の俺はイヤ?」


ちょっと首をかしげて、カズを覗き込むように言う。


いつもなら、《バーカ》と言われそうなところだけど、カズは可愛い手で俺の両頬を挟むと、


「ううん、好き」


と、潤んだ瞳で俺を見つめて微笑んだ。