6月にNHKのBSで放送された上記タイトルの番組。
長いのであんまり読むヒトいないと思いますが、いちおう記録
しておきます。
番組でレポートされていたことはこんな感じ。↓
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『アグリビジネスの巨人"○ンサント″の世界戦略』
製作:Arte フランス 2008年
ジャーナリスト: マリー・モニク・ロバン
【レポートの概要】
1.○ンサントは信用できる会社なのか?
⇒○ンサントが過去に引き起こした事件の数々
2.遺伝子組み換え作物(以下GMO)、何が問題なのか?
3・収量が増えるという名分のGMO。
途上国には、本当に恩恵をもたらしているのか?
1.○ンサントは信用できる会社なのか?
○ンサントが引き起こした過去の事件
①<ラウン○アップ>
・1974年、「ラウン○アップ」という名前の除草剤
を販売開始。
・「生分解性」という触れ込みで広告をうち世界中
に一気に浸透。
・しかし、実際は不当表示。PCBを含み(当時)、
生分解性ではなかった。
・その件で2回有罪判決。('96年NY、’07年仏)
・工場のある米アラバマ州アニストンではPCBの
垂れ流しが原因と思われる病気で町民の多く
が死亡。裁判沙汰に。
町民が黒人ばかりの地域という所が気になる。
②<牛成長ホルモン>
・1994年、このホルモン使用により、牛乳の
生産量が20%UPするという触れ込みで米で
販売開始。
・このホルモンを国にを認可させるにあたり、
データの改ざんがあった事が判明。
実際は牛に重大な生理学的変化があった。
・○サントの改ざんデータが外部に流出。
(内部告発と思われる。)
その内容が業界専門誌「ミルクウィード」に掲載
される。
・これを受け、カナダ、西欧では牛成長ホルモン
は導入禁止に。
③<栄養補助食品>
・1989年GMOによる初の栄養補助食品を販売
⇒EMS(好酸球増加筋肉病症候群)が発生。
・摂取した人のうち、37人が死亡。
1,000人以上に後遺症が残った。
・原因は不明だが、GMOの原因の可能性も排除
出来ないとFDAの声明。
④<ダイオキシン>
・1945年、ウエストバージニア州・ニトロの除草
剤(2・4・5T)製造工場で爆発事故。
・主成分のダイオキシンを浴びた従業員と浴びな
かった従業員の間には、ガンの発生率に違いは
ないとの調査の見解を裁判所に提出。
・しかし、実際はデータの改ざんがあった事が判明。
↑以上、○サントが関わるGMO以外の食品や農薬
に関係する事件。
GMO以外にもいろいろと事件起こしていたんだね・・・。
情報の隠蔽、データの改ざん、カネにもの言わせて人々を
買収する・・・。こんな会社のいう事、信用できるのでしょうか。
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↓以下、本題。
2.GMO、何が問題なのか?
・健康や環境において新しい技術を導入するには、様々
な視点からの研究や検証により安全性を確実にする
事が必要。それなのにGMOについては、チェックが
スルー。
アメリカでも、食品添加物や保存料については充分な検証が
義務とされているのにナゼ??
・GMO品は、従来種が生成するたんぱく質と何ら
違いはないとされているが(実質的同等性の原則)、
実はデタラメ。異論を唱える研究が沢山あるにも
関わらず、それらは闇に葬られたり、反対者は解雇
されている。
特筆すべきは、以下3人。
当時GMOの許認可の担当にあたった当事者。
その本人が、GMO認可は時期尚早だったり、認可
の仕方に誤りがあった事を認めている。
<証言者①>
FDAバイオ技術調整官(1985~2006年)
ジェームス・マリアンスキー博士
『GMOの認可は、科学的な判断というより
は、政治手的な判断でした。』
<証言者2>
FDA長官 (1995~2000年)
ダン・グリックマン
『私はGMOに対してもっと慎重になるべきだ
と主張したのですが、科学の進歩を妨害
する気か!?と政府内外から相当の非難
と圧力を受けました・』
<証言者③>
元○サント副社長 & 元FDA副局長
(この人は民間と政府の人事交流で両者を行ったり来たり
していた)
マイケル・テイラー
『アメリカにはGMOについて審査手順がありません
が、世の中の人に心から受け入れてもらうため
には、きちんとした審査手順は必要でしょう』
↑この人、自分でアメリカ国内のGMOを認可しておきながら、
EUで受け入れられなかったからこのセリフが出たと思われる。
※セリフはそれぞれ私が要約しています。
よく週刊誌にあるみたいに、業界筋のA氏に
よると・・・
なんてゆうウワサの報道じゃなく、
顔出し・実名で語っているところがすごい。
取材力に感服。
???????????????????????
Q.素朴な疑問
産業界、政府関係者はナゼそこまでして
GMOを認可させたかったの?
↓ ↓ ↓
A.アメリカが遺伝子組み換えやバイオテクノロジー
で他国より先に抜きん出たかったから。
研究開発費に巨額が投資されており、なかなか
認可されないとなると、産業の発展の足かせ
になるから。
・・・そんな一国家、一企業の都合によって、世界中の生態系や
生物、人類の環境を改変させようとしているの??
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
以下、モンサントとブッシュ(父ちゃんの方)のやりとり。
1987年 ブッシュ ○サントの研究施設を訪問。
○サント職員:
『イリノイ州で(野外における?)初試験をする許可
を農務省に申請中です。でもなかなか(試験が)
実現しません。
経費がかさむばかりです。
新製品に対して規制どおりの手順で対処しようと
していますが、9月までに許可が下りなければ
考えも変わるかも知れません。』
↑「考えが変わる」ってナニ?
正当な手段を踏まずにカネで解決するってこと??
ブッシュ父ちゃん:
『その時は私に電話をください。お役に立てる
でしょう。』
∑ヾ( ̄0 ̄;ノ!!!!!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
1998年、ブッシュ(父ちゃん)大統領に選ばれる。
1992年、ダン・クエール副大統領官の声明。
『これは、大統領の規制緩和政策の一環です。
アメリカは、バイオテクノロジーで世界のトップを走り
続けたいと考えています。
昨年の実績は40億ドル。
2000年までには500億ドル産業に成長するでしょう。
不必要な規制をしなければ、の話ですが』
不必要な規制って・・・。不必要じゃね~ダロ!
・アメリカでは、GMO食品はGMOであるとかナイ
とか、表示をする事が禁止された。
・アメリカの消費者はGMOについて、正確な判断が
出来ないようにされている。
オイオイ~!
ちなみに、GMOに異論を唱える研究者や活動家、
農家の見解もいろいろと出てきたけど省略。
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3・収量が増えるという名分のGMO。
途上国には、本当に恩恵をもたらして
いるのか?
<インド>
・殺虫剤70%減、収量30%UP、高品質という触れ
込みでGMO綿を売り込み開始。
・しかし、実際はGMO綿でも病気が出る。
・最近は、GMO綿が従来種の綿と交雑して、GMO
綿にしか現れなかった病気が従来種にも出るよう
になった。
・非GMO綿を手に入れたくても、○サントはインドの
種子メーカーを買収しており、非GMOの種子を
入手できない状況にさせている。
・GMO綿は、従来綿より4倍も価格が高い。
・GMO綿に耐性のある農薬も買わなければならない。
・凶作だった年は借金が返せず、それを苦にして
自殺者が絶えない。
葬儀の様子
レポーター:『(彼は)なぜ自殺をしたんだ?』
村人:『GMO綿の収穫量が少なかったから。
借金だ。』
・地図上に青い骸骨の絵が描かれている地区は、
GMO綿の借金苦で自殺者の出ている所。
・2005~2006年、GMO綿の借金苦で自殺した
人は600人。2007年は680人。
・この地区(ビバルダ地区)では、もうGMO綿の
生産をやめたいと思っている人がほとんど。
<メキシコ>
・トウモロコシの原産地。
・国としてはGMOは認めていない。
・にもかかわらず、国内の在来種にGMOトウモロ
コシで汚染されている事が判明。
・原住民は在来種のトウモロコシを、1万年以上
に渡って保存してきたのに。
・この事をカリフォルニア大学のイグナシオ・チャペル
博士がネイチャー詩に発表しようとしたら、○サント
による中傷キャンペーンが世界中の科学者に呼び
かけられた。
隔離している地帯でどうやってGMO品が入り込むの?
絶対誰か勝手にばらまいてる奴いるダロッ。
<ブラジル、パラグアイなど>
・国としては、GMOを認可していなかったにもかか
わらず、ここでもGMOが流入。
・手に負えなくなってしまった後は政府もGMOを
認めざるを得なかった。事後承諾。
・収穫量1トンごとに使用量を徴収
⇒小規模農家が排除されている。
パラグアイ 小規模農家
ホルヘ・ガレアノ
『GMOの単位栽培と小規模農家の伝統的農業
は共存できません。
二つは相入れない農業モデルなのです。
GMOは地域社会や小規模農家の暮らしを
消し去ろうとしています。
生物の多様性も破壊しようとしています。
私たちが生きるのに必要な天然資源を破壊し、
貧困と病と死をもたらすのです。』
・現在、パラグアイでは農地の70%を人口の
2%の人が所有。
大規模な機械、カネがないと営農できない
状態になっている。
・締め出された小規模農家は、スラムに流れて
いる。
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番組の終わりに言われていた事。
・○サントの株価は上昇を続け、2007年の利益は
10億ドルに達している。
・その株主は年金基金や銀行だけで
なく、無数の個人投資家も含まれて
いる。
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やっぱり今回もゴーインな不条理を感じた。
世の中、環境とか良心よりも、目先のお金に目がくら
んだ奴らの論理で動いているんだな~・・・と思った。
でも大義名分は綺麗な事言ってさ。
ウゲッ。(+_+)
ところでこのブログ、GMO推進派の人達も見て
いるらしい。この人達、こんな一個人にも圧力
かけてくるのかな・・・とか思ったりする。
以上。
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