週末虫採り手帳 -14ページ目

週末虫採り手帳

とある社会人虫屋の生態の記録
クワガタ、オサムシ、その他ミーハー昆虫の採集記がメインです
最近は釣りにハマっているので、釣りもしながら各地でゆるく採集しています
爬虫類とかも飼ってます


タナラタに来て3日目の朝。
絶好のライトトラップコンディションに思えた昨日の夜に寂しい結果だったので足取りは重い。
あれで良い成果が出てれば朝の見回りも気合が入るもんだが…


しかしここで奇跡は起きたのだ。


最後に見回るポイントで、最後の街灯を見上げる。
えっ!!???えっ!!????


ウソだろ…


テ、テテテテ

テナガコガネぇえええぇええ!!??

間違うわけがない!!

遠目でもはっきりと分かり過ぎるシルエット!!

予想外の出来事にパニック状態!!!

網をセットする手が震える震える…!

まさか、まさかこいつがいるなんて…



ッ…!!!!!
マレーテナガコガネ


うおおぉおお…っ!!!


でかい!!すごい!!!!


なんという存在感!!!!


生きててよかった…来てよかった…


テナガコガネ、勿論憧れの虫ではあったが、近年キャメロンハイランドでは少なくなってると聞いていた。
この目で見る事は夢のまた夢だろうと思い、採りたいとすら思ってなかった。
そんなテナガコガネが、今この手に…!!

ありがとう…!ありがとう…!!


さて、興奮し過ぎて心ここに在らず状態なので安全運転で昼の部へ気持ちを入れ替える。
昨日とは別のキャメロンバレーという茶園へ行ってみた。
キャメロンの紅茶としてブランドになっているが、BOHの方が有名かな?
ここも茶園を見渡せるカフェがある。またこちらは2リンギットを払うと少しだけ茶園に入ることもできる。
この日はマレーシアの祝日と重なったようでかなりの人だかりだった。天気が良かったので景色も素晴らしく、とてもよかった。

その後は紅茶に次ぐキャメロンハイランドの特産品、イチゴを食べるべく農園へ。

ブリンチャン方面の大きい農園に行くつもりだったが、謎の渋滞により断念し、途中にある小さな農園を訪れた。
イチゴは殆ど実ってなかったが、イチゴメニューは豊富だったのでジュース、アイス等を注文。
このイチゴジュースがさっぱりしていてとても飲みやすく、美味しかった。
アイスの上のイチゴもさっぱりとした味で美味しい。個人的には日本の甘いイチゴよりこっちの方が好きかも。

その後は時間が空いてしまいやることが無くなってしまった。
なのでちょいとタナラタの裏にあるヤサール山に寄ってみることに。

登山口に着くと…
あれ!?
昔はこんな開けた入り口ではなかった気がするが、ここも開発されてしまうのか…。

スコールが降りそうだったので、山に入るのはやめておいた。

一旦街へ戻ってツアーデスクへ。
今日が最後の夜なので申し込めないだろうが、現地のライトトラップツアーがどんなもんなのかと思い尋ねてみた。

料金はまさかの800リンギット…!(約24000円)

流石に高いな〜、8年前に来た時は標本商の紹介で一晩だけ申し込んだのだが、半額くらいだった記憶があるぞ?


そしてホテルへ戻ると予想通りスコールが降ってきた。

その後もなかなか小雨が止まず、結局夜は初日と同じような小雨のコンディションになってしまった。

しかし昨日、一昨日の結果から、雨でもあまり関係なさそうなことが分かったので、初日と同じ場所にライトを設置して希望を捨てずに虫を待つ。

しばらくするとやたらと大きい羽音が!
しかし、これは甲虫ではない気がする。
テイオウゼミだった。
世界最大のセミでとてつもなくでかい。こいつの幼虫を見てみたい。

その後は小さなヒメカブトやコフキコガネが来たくらいで、目立った成果なし。
街灯周りでは毛並みの美しいコガネムシだけを採って終了。
明日はクラアルンプールに戻ってしまうので、採集できるのは明朝だけだ。
どうなることやら…

↓続きます

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朝、ホテルの駐車場を見て回ると…
あっ!!
ヒメカブトの♂だ!

ヒメカブトは前回は採れなかったので、これは嬉しい!しかもそこそこ大きい個体だ。
そのまま街中を少し見て回ったが、目ぼしい虫は昨日とは別の大型ウスバカミキリのみだった。ウスバカミキリでも、こんなにでかいと採れて嬉しい。
そのまま街中にて朝食。
ロッティ・カナイを注文。
パイ生地のようなナンが実に美味。

キャメロンハイランドの飯はどれも美味い。
海外の食事は美味しくても独特の風味があったりして、何日か居ると日本食が恋しくなってしまうものだが、ここの料理は違和感無く食べられる味付けばかりで本当に美味しいのだ。

さて今回は実は妻との旅になるので、昔のように昼間もジャングルに入って採集というわけにはいかない。
今回は昼間は観光メイン、夜は採集に付き合ってもらうというスケジュールにした。学生時代に来た時は昼も夜も虫採りばかりだったので、色々観光して回りたいという思いもあった。

というわけでブリンチャン方面のBOHティーガーデンへ。
広大な茶畑を眺められるカフェがある。
平日なのにすごい人だかりだった。
この日は昨日の雨の影響か、霧がかかっており半袖だと寒いくらいだった。

そのまま近くのバタフライガーデンへ。
アカエリトリバネアゲハが大量にいる。
オランアスリの村でもバタフライと言うとこの虫を平気で売ってくるが、アカエリトリバネアゲハは標本状態でも持ち帰りは禁止なので注意。
これもいた。こっちではエドワードサンと言うんだっけ?


その後は19マイル方面まで降り、再びオランアスリの村へ。
今夜は19マイル付近でライトをやろうと思う。しかし開けた場所は必ず民家があるので、昼間のうちに住民に話しかけ許可を取ろうという算段。

ポイントに到着したが、英語は殆ど通じない、スマホは圏外なので翻訳も使えない。それでもボディランゲージを駆使してなんとか今夜のライトトラップの許可を得ることができた(と思う…)。

ちなみにキャメロンハイランド近辺は野犬?が多い。道路にもいるし街中にもいる。でもかなり人馴れしてるようで車も警戒しないし全く吠えたりしてこない、誰かの飼い犬なのか…?海外は狂犬病があるので大人しくても怖いぞ…。

さて、一旦タナラタに戻り、ライトトラップの準備をして、夕食を取って19マイルへ。
今日は気温も高く雨も降る気配がない。思えば学生時代、1週間ほど滞在してまともに夜が晴れたのは1回だけだった気がする。ここの気候がこんなものなのか、自分の運が無いのか、ともかく今日はいける気がする…!

点灯して20分ほどだろうか、早速甲虫の影が見えたので近寄ると…
おおぉおお!!
クワガタコガネだ!!

これは幸先が良いぞ。
その後も村人や通りすがりのインド系住民に話しかけられながら虫の飛来を待つ…
が、撃沈…。

中型のクロツヤムシとコフキコガネくらいしか来ず、終了…。
なぜだ…雨が降って気温も低かった昨日の方が良い成果とは…。

そしてその後も街中の見回りに行くが、小型のヒメカブトくらいしか成果がなく終了した。

マレーシアで虫をやるなら5月が良いと聞いていたが、期待し過ぎたのだろうか…そんなに簡単な話ではないのだろう。

残すは明日のみ…。

↓続きます
◆マレーシアの運転について
マレーシアは日本と同じ左車線右ハンドルなので特に違和感なく運転できる。

周りの運転についてだが、これは注意していればある程度は大丈夫だと思う。
海外にありがちな強引な割り込み、ウィンカーを出さない車線変更、煽り運転並に車間詰められるなどの荒い運転は日常茶飯事だが、そういうものだと思って常に"かもしれない運転"を意識すれば問題ないと思われる。ただ、マレーシアの事故率はかなり高いようなので決して気は抜けない。高速は左車線を走ること、またタパーからの山道は1車線なので、抜かしたそうな車がいたらすぐ譲るなど意識するようにしよう(学生時代にタクシーに乗っていた時は、狭い山道で2.3台を平気で追い越す運転をしまくっていたので、そういう場所だと思った方が良い)。


さてなんやかんやあって9:00を過ぎた頃にようやく空港を出発だ。
高速はクアラルンプールを抜けるまで不安だったが、分岐もそこまで複雑でなく、道幅も広く運転しやすかった。googleナビ優秀。
行きはイポー(Ipoh)、帰りはKLIAを目印に看板を見ていれば間違いない。

ちなみにキャメロンハイランドへ行く場合、高速はKLIAからタパー(Tapah)まで乗ることになる。料金は25.9RM。

無事市街地を抜けたあとは、一本道の高速をひたすら走ってタパーに到着。ここまで2時間半ほど。
そこからひたすら今回の宿泊地であるキャメロンハイランドのタナラタ(Tanah Rata)まで一本の山道を登っていく。

タパーを降りてすぐ、まず寄ったのはクアラ・オー。
温泉の湧き出る川のようで、アカエリトリバネアゲハの吸水が見れるらしい。
現地の人達が水遊びをしていた。
アカエリトリバネアゲハは一応見つけられたが、川を挟んだ対岸にしかおらず、遠目でしか見ることができなかった。

クアラ・オーからしばらく走った後に見えたのは19マイルのオランアスリの村。

昆虫採集で生計を立てる有名な村で、以前来た時もお世話になった。虫網とかを持ちながら、村人に"ビートル!バタフライ!"とか適当に話しかけると家から虫を出してきてくれる。
よく分からないクワガタなどを購入した。
そこから30分ほど走ると、タナラタの手前のリングレット(Ringlet)の街に辿り着く。このリングレット、その先のタナラタ、そして更にその先のブリンチャン(Brinchang)の街を総称してキャメロンハイランドと言うらしい。

メインとなるのは長距離バスの発着地点にもなっているタナラタなのだが、タナラタにはガソリンスタンドがないのだ。なのでここリングレットかブリンチャンで給油する必要がある。
長旅で少しガソリンが減っていたので、ここで補給しておく。
フルタンク、キャッシュ、クレジットの3つの単語が言えればなんとかなる。
ガソリン価格はリッター60円程と日本に比べて格段に安い。

そしてそこから20分ほど走ってようやくタナラタの街に到着!途中の寄り道も含め、4時間半ほどの長旅だった。寄り道せずに行けば3時間半くらいで着くかもしれない。
いや〜懐かしい!大学の卒業旅行以来、8年ぶりのタナラタだ!
しかし懐かしさに浸る一方で、当時よりも建物が増えているなと思った。開発が進んでいるのだろう。

昼飯を食べていなかったのでまずは食堂でチキンライスを食す。
うまい!

腹ごしらえが済んだらホテルに向かう。
今回はヘリテイジホテルに泊まった。
設備はそこそこだが、部屋にアリが出たり天井裏からネズミが駆ける音が聞こえたりした。まぁこんなもんだろう…。

長旅で疲れたのでしばし休憩したのち、夕飯を食べて腹が膨れたら本番の夜の採集だ!

今回の旅の大本命はコーカサスオオカブト!学生時代真横で友人に大型個体を捕られて枕を濡らしたそのリベンジだ。その他もミーハー甲虫類をメインに採りたい。

今日はタナラタの近くの見通しが良い道路脇でライトトラップ開始!!
はい、傘が写ってるように開始と同時に雨が降ってきた…空模様は怪しかったがこんなタイミングで降らなくても…。

それでも小雨だったので続けていると、甲虫の飛ぶ音が!
やたらとでかいコフキコガネだった。
前回も何匹も見たので個体数は多いのだろう。

その後クワカミキリも飛来。

そして1時間半ほどが過ぎた頃、突如大きな羽音が!!!
おぉおお!
コーカサスの♀!!

雨で肌寒くても来るんだな…嬉しかったが、これは前回採っていたのでスルー。♂が欲しいんだよ♂が…。

が、その後は甲虫の飛来は無く、終了。
その後は街中の街灯を巡る。

夜になって思ったが、やはり開発が進んだこともあってか街全体が明るくなった気がする。
以前来た時は街中でも虫が集まりやすい街灯がいくつかあったのだが、今回はここだ!という場所が殆ど無かったように感じた。

そんな中、でかいカミキリとエレガントゥルスコクワっぽいクワガタを辛うじてゲットして終了となった。

他ライヒヒラタの♀が居たが、前回採ったのでこちらもスルーした。

↓続きます