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週末虫採り手帳

とある社会人虫屋の生態の記録
クワガタ、オサムシ、その他ミーハー昆虫の採集記がメインです
最近は釣りにハマっているので、釣りもしながら各地でゆるく採集しています
爬虫類とかも飼ってます

3/17〜3/26で石垣島へ行ってきた。


実はこれを書いているのは2020年末だ。
新型コロナウィルス問題もあったので、ブログに書くべきか迷ったが、採集の記録として残す為に今更ながら書くに至った。

この時はちょうど新型コロナウィルス問題が本格化する端境期だった。
出発前は、現地に着くまではマスクしてアルコール消毒しておけばいいんじゃないか?暖かい地域なら心配ないのでは?そんな雰囲気だったはず。
だが旅の後半頃から東京で感染者が急増して、同時に海外の状況もどんどん悪くなり、これは只事ではないのでは?という状況になっていたのを記憶している。

この当時は飛行機では皆マスクをしていたが、島に着いてから付けている人は居なかった。飛行機も平日にも関わらず満席で、中心街の店も密だった。
自分も認識は甘く、季節性のウィルスで暖かくなれば収まるはず、と呑気に構えていたのは間違いない…まさかこんな世の中になるなんて想像できなかった。


さて本題、なぜ10日間もの長い間石垣島に行けたのか?
実は転職することになり、うまくこの時期に時間を作ることができたのだ。
オオヒゲブトは今回で5度目の挑戦だ。

この虫は本当に運に左右されるので難しい。
発生ピークが3月〜4月頭のうちかなり短い期間で、更に天候が不安定なこの時期に、晴れ・弱風・高温という条件を引き当てなければならない。
1〜3回目は天気にも時期にも恵まれず姿すら拝めず、4回目は時期を外したものの、天気には恵まれてようやく片手で数えるくらいの数を得ることができた。

そして今回、二度と無いであろう長期で滞在できるこのタイミングに全てを賭けて来たのだ。

しかし、この年も残念ながら発生がかなり早かったようで、話を聞くところによるともう終わりかけ…。


毎日必ずポイントに立ってはみたものの、オオヒゲブト日和は2.3日もなかったように思う。晴れても風が強かったり、予報とは逆に急に曇ってきたり…しかも、後半はピークが終わったのか、明らかに数が激減していた。

更に良い条件に当たったとしても、こいつは本当に採るのが難しい。限られた空間を高速で飛ぶハエの様な虫をキャッチするのは至難の技だ。

この画像で分かるだろうか?
網の少し左上、白い雲の中に黒い点があるが、それがオオヒゲブトだ。

やっと採ったと思ったらコアオハナムグリだったり…。

昔から来ている人に聞くと、当たり年はアホみたいに飛んでて、いくらでも網に入ったみたいなことをよく言うが、本当にそんなことがあるのかと疑うくらいに採れないし、そもそも天候が悪すぎる。

今回でようやく満足できるくらいの数を採ることができたが、結局何度も春この島に来て、オオヒゲブト祭りに出くわすことはなかったなぁ…。
観光とか釣りでならまたこの時期に来てもいいが、オオヒゲブトの為にはもう来ないだろう、流石に心が折れた…。


ところで、他の虫の成果はというと、殆どないのだが、今まであんまり探してこなかった生き物を探してみたりした。

サソリをじっくり探してみたり…

林内の樹皮剥がしでヤエヤマサソリ


海岸沿いの乾燥した材をめくっていたらマダラサソリを発見。
華奢なサソリのイメージだったが実物は思った以上にカッコ良かった。


他にはこんな洞の壁の粘土質のところをほじくって…

マンマルコガネを見つけたり。

あとは写真は無いが、ゲンゴロウを採ったり。


セマルハコガメも何気に初めて見た。

今回はオオヒゲブト採集以外はのんびりすると決めていたので、虫採りはそこそこで、うまい飯を沢山食べて、他には最近ハマっている釣りばかりやっていた。

しかし釣りもなぜか今回はダメで、全く釣れなかった…。
浅瀬で巨大なロウニンアジのボイルを見た時は興奮したが、そんなのを釣れる装備があるわけもなく…。

風が強くて虫採りにも釣りにもならん日はドライブしたり。


平久保崎も初めて来たな。
行くのに時間食うから、あれもこれもやりたい今までの旅だとここまで来れなかった。

まぁそんなこんなで、人生最後の春休みって感じで満喫はできた。
それからは旅行へ行き辛い日々がずっと続いている。
気兼ねなく行ける日々はいつ来るだろうか。
2019年11月12日、フランス、パリ

新婚旅行という大義名分で、長い休みを取りフランスに来ていた。

こんなチャンス二度と来るかも分からん。


そう、ヨーロッパでの虫採りである。

長い休みをとって遥々来るのだから、ということで頭を下げ、一日だけ虫採りの日を設けてもらうことになったのだ。

その他の観光などそっちのけで、知人に聞いたりネットサーフィンをしてポイントを選定することに熱を注ぐ日々。
今回訪れるパリは電車で行ける範囲に森が点在しているため、観光ついでの昆虫採集もできそうな感じだ。今回は"ムードンの森"というところを目指すことにした。

さて、パリは11月中旬ともなるとかなり冷え込む。日中の気温は一桁台と、既に関東の真冬並だ。
なので今回はクワガタの材採とオサ掘りを行うことにした。
コガネオサムシを始めとするオサムシ類、パラレリピドゥスオオクワガタ、ヨーロッパコルリクワガタあたりを狙いたい。

朝、市内のホテルを出てメトロを乗り継ぎ、郊外へ向かうRERという電車に乗り換える。
セーヌ川を眺めながらベルサイユ方面へと向かう。

パリ市内から30分ほど電車に揺られたのち、Chaville Velizyという駅で下車。
すっかり景色は田舎町で、こじんまりとした駅だ。

そして駅から10分も歩けばもう森が見えてくる。

とりあえず適当なところから入ってみたが、すぐに歩道にぶつかった。どこかにきちんとした入り口があるのだろう、犬の散歩やランニングをする人達が見られた。

歩道から逸れて藪に分け入って、早速目についた小さな崖のような場所に手をつけてみた。


すると…


おぉおおおおおお!!!早速出た!!

日本と同じように崖掘りをして、オサムシが出てきただけで感激!!

紫〜青色に輝く綺麗なオサムシだ。
これは何というオサムシだろうか?

いきなりのヒットに気分を良くして林内を駆け回るが、なかなかオサムシ適した崖や材が見つからない。

しばらく歩き回ったところで、ようやく程よく朽ちた材を発見。

慎重に掘り進めると、黒い塊がぽろっと落ちてきた。


うぉぉおおぉぉお!!!??

パラレリだ!!!

ヨーロッパオオクワガタとも言われる、正式名称はパラレリピペドゥスオオクワガタというムシだ。
日本で言うとコクワガタくらいの位置付けなのだろうが、それでも異国のクワガタが採れればめっちゃ嬉しい!!

当たりの材だったようで、6頭採集することができた。

更に材周りの土をほじくっていると…



!!!!


コガネオサムシキター!!!

綺麗だ…これが一番見たかった!
これも普通種(関東で言うアオオサくらいか?)なので特別珍しいムシでもないとは思うが、それでも綺麗な虫に変わりはないし、現地で生きた個体を手に取るのは格別な気分だ。

苔剥がしも有効と聞いたので、その後も虫が潜んでいそうな場所は全て手をつけていくが、どうにも虫の気配が無い。
しばらくしたところでようやく紫オサムシを2頭ほど追加した。

そして昼になったので、一旦森を出て住宅街へ。
こんな辺鄙なところに来て、昼食をどうするかなど全く考えていなかったが、森を出てすぐの住宅街の中でレストランを発見、なんとも運が良い。
しかし、いざ入ってみると地元の人しか利用しないような店だったようで、英語も全く通じなかった。
とりあえずメニューがあればスマホの翻訳にかけて…と思ったら、まさかのメニューは手書きの筆記体で全く読み取れなかった(笑)

とりあえず適当にメニューを指差して出てきたものがこちら。
サーモンのプレートと牛すじのシチューかな?
どちらもめちゃくちゃ美味かった。
こんな行き当たりばったりも海外旅行の醍醐味である。

さて気を取り直して午後の部。
ムードンの森と書いてある看板

場所を変えて試みるも渋く、出てくるのは紫色のオサムシばかり…

と思ったが、よく見ると2種類混じっていたようだ。

ぱっと見の色合いも同じだったので全部同じ種かと思ったが、明らかに体型が違うしエリトラの点刻も違うので別種だろう。


結局この後も成果はパッとせず、散々探したあげくオサムシを数頭追加できたのみ。

そして14時頃、雹と雨が降り始めてしまった。

本来ならカッパを着てびしょ濡れになりながらでもやりたいところだが、妻に付き合ってもらっている以上あまり酷いコンディションで続けるわけにはいかない…。
段々と林内も泥濘みはじめ、泥だらけになってしまいそうだったのであえなく撤退することにした…。

この時期のパリは天候が不安定だそうで、滞在中はずっと雨が降ったり止んだりしていた。この日はここまで天気が持っただけでもマシなのだろう。

結果はパラレリ6頭、コガネオサ2頭、紫オサ①4頭、紫オサ②3頭。

さらばフランスの森よ。

ヨーロッパコルリが採れなかったのは心残りだ。
オサムシが思うようにうまくいかず、コルリ材探しまで気が回らなかった。

遠い遠いヨーロッパ、また来ることがあるかは分からないが、今度はヨーロッパミヤマなんかを是非とも見てみたいものだ。


タナラタ最終日の朝。
日本に帰るのは明後日だが、今日はクアラルンプールで宿を取っているのでこの朝の見回りが最後のチャンスだ。

結果は…ホテルの駐車場で大きめのヒメカブトが採れたくらいだった。
小さいオスやメスを含めるとこのホテルで毎日ヒメカブトを見ている。
開けた場所ではないのでこの近くで発生してるのだろうが、昼はどこにいるのだろうか。

最後はネットでオススメされていたRoad’s cafeで一服…。
スコーンも美味しかったが、このイチゴミルクシェイクがめちゃくちゃ美味かった。
さらばタナラタ、あっという間に終わってしまった。
コーカサスは採れなかったがテナガコガネが採れたし、結果としては上々だろう。
今回は観光もできてキャメロンハイランド自体をより満喫することができた。

タナラタを後にしたら、また3時間ほどかけて車を走らせ、クアラルンプール方面へ向かう。
今回はワンワールドホテルを予約した。以前仕事でマレーシアに出張したことがあるのだが、その時に泊まったホテルだ。
ここはクアラルンプール中心街から離れたプタリンジャヤという場所にあるのだが、綺麗なホテルで料金もそこまで高くはない。またutamaという巨大なショッピングモールと繋がっているので、お土産などの買い物や食事にも困らず半日くらいは余裕で潰せる。
更に高速出口からも近いので、あまり都市部の道を運転しなくて済むのもgood(それでもこの辺りは交通量が多く複雑だ)。
お土産などを物色し、アジアンな料理店で食事をして満喫した。

 そして翌日朝、ホテルをチェックアウトしてすぐに空港へ。
ガソリンを空港手前のペトロナスで入れ、レンタカーを返し、KLIA2へ向かい無事出航。
拙い英語での旅、初めて挑戦する海外レンタカー、いつもより増して気を張り詰めていた旅だったので、日本行きの飛行機に乗った瞬間は文字通り緊張の糸が切れたような感覚だった、あっという間だったなぁ。

余ったリンギットで、機内有料サービスのコーヒーやお菓子を食べながら余韻に浸る…。

今回は最終日はクアラルンプールに泊まったが、レンタカーなら早朝にタナラタを出ることも可能なので、ギリギリまでタナラタに滞在するプランもできそうだ。
かなり長い休みがない限りもう来れない場所だと思っていたが、車さえ使えれば5日くらいあれば十分満喫できそうだ。

あぁ〜また行きたいなぁ…。