長男がお空にいってしまったあの日。

次から次へとわき上がる

さまざまな感情。



長男を失った苦しみは

あまりにも大きく深く。



私という自分ですら見失い、

自分の感情さえコントロール

できない状態になりました。



そんな自分のことが

恐怖に感じることさえありました。



真っ暗闇の絶望。

ほんの少しの未来さえも見えない。

ただただ真っ暗闇のなかに

ひとり放り出された。



そんな感覚でした。

まわりを見渡しても

子どもをなくした親なんていません。



私は他の誰とも違う、

そんな世界に来てしまったんだと。



孤独感や疎外感はますます

強くなるばかりでした。





そんな絶望から少し時間がたった今。

今だからこそ、

言えること。わかること。



真っ暗闇の絶望の中にも

必ず光は射してくる。



少し時間はかかるかもしれません。

でも真っ暗闇が

どんなに続いたとしても。



真っ暗闇の絶望が

永遠にずっとずっと続くわけではない。

少しずつかもしれないけれど、

その中から光は見えてきます。



何もできずにいたときから

少しずつ、食べられるようになる。

少しずつ、眠れるようになる。

少しずつ、日常生活を取り戻す。

少しずつ、自分の好きなことを

始められるようになる。



そんな少しずつを積み重ねて。

揺らぎながら。

少しずつ光は

見えてくる。見つけることができる。





私も長男をなくして

なんの光さえも見えない

真っ暗闇の絶望の中にいました。



そんな中から、

少しずつ日常を取り戻し、

長男の姿かたちはないけれど

長男とともに

新たな人生を歩み始めています。



その光は、大切なあの人がいた頃に

見えたり感じたりしていた光とは

違うかもしれません。



その光は

ぼんやり明るい光かもしれません。

その光は

暗闇を優しく照らす月明かり

かもしれません。

その光は

力強くあなたを照らす太陽の光

かもしれません。




それぞれの光。

それを一緒に見つけ、

そしてその光を支える。

それがグリーフケア、

そう思います。