私は長男がお空にいってしまって

しばらくたった頃から、

SNSでグリーフケアについて

検索していました。


それは、自分もグリーフケアを

受けられるなら受けてみたいという

思いからだったと思います。


そんな中で私がよく目にしたのは、

喪失を経験したけれど、

自分らしくもっと楽に生きていい

とか、

悲しみから回復するためには

どうしたらいいか、

というようなメッセージでした。


もっと他のメッセージも

たくさんあると思うのですが、

私がうまく探せなかったのか、

こんなものをよく目にしていました。


でも、私がたどり着きたかったのは

ここではなかったのです。



私は長男がお空にいったあの日、

私が犯した一生消せない罪を背負って、

一生苦しみ続けて生きていくと

決めていました。

それは、長男がお空にいってしまった

直後の頃からずっとです。


だから、当時の私がSNSで出会った

「楽に」とか、「回復」といった

投稿やメッセージにとても違和感があり、

しっくりくるものがありませんでした。





悲しみから回復しないといけないの?

グリーフケアを受けることで、

楽になるんだとしたら、

苦しみ続けると決めた自分から

かけ離れてしまうの?

そうだとしたら、楽になる選択を

自分では選べない。


私が求めているのは、これじゃない。


そんな思いや不安がずっとありました。

グリーフケアに関心はありましたし、

受けられるなら受けたいとも

思っていました。


でもいざ探してみると、

救いを求めたはずのグリーフケアに、

私の居場所はありませんでした。




グリーフは一人一人みんな違う。

何を感じても大丈夫。

自分から沸き上がる

どんな気持ちも大切にしていい。


私はこんなメッセージを

ずっとずっと探していました。


もちろん、悲しみから回復すること、

自分らしく楽に生きることを

否定しているのではありません。


そう思えたなら、それでいいんです。

でも私のように、そこに違和感があり、

今はそうは思えないと思っているなら、

それもそれでいいんです。


それぞれ、ご自身のペースでいい。

他人と比べなくていいんです。

そもそも、グリーフはみんなみんな

違うんですから。

このことを伝えたいです。





どんな想いも、どんなお気持ちも、

安心して吐き出せる。

どんな想いも、どんなお気持ちも、

大切にしていい、大切にできる。


あの頃の私が探し求めていた

そんな居場所を作りたい、

広めていきたいと思っています。