長男がお空にいってしばらくは、
あまり外出していなかったように
思います。
苦しみの日々のなか、
正直毎日をどのように
過ごしていたのか、
あまり覚えていません。
そんなある日、
臨床心理士による
カウンセリングを受けはじめました。
どんなことをするんだろう？
カウンセリングって、
何か話をするのかな？
何を話せばいいんだろう？と、
最初は、不安ばかりでした。
でもいざカウンセリングが始まると、
先生の穏やかな顔や言葉、しぐさの
ひとつひとつが、とても温かったです。
先生は、ただただ私の話を
黙って聴いてくれていました。
話し出すと、私の最初の不安は
どこにいったのかと思うぐらい、
いろんな思いがあふれ、
たくさん話を聴いていただきました。
家族や友人だと、これ以上言ったら
どう思われるだろうとか、
こんなこと言ったら困らせるかなとか、
いろいろ気を遣ってしまうことも
ありました。
その先生とはその日が初対面で、
私のことは全く知らない方でした。
また、先生は仕事だからと
ある意味割り切ることができ、
私は気を遣うことなく、
自分がその時に話したいことを、
話したいだけ話すことができました。
当時の私には気を遣わずに話せること、
ただただ話を聴いてもらえることが、
心地よかったです。
しばらく月一回のペースで通っていました。
毎回、安心して自分の気持ちを
吐き出すことで、
心が少しすっきりしていくようでした。
話すことで、
自分の考えていることを
客観的にみることができたり、
心が整理されるような感覚でした。
今振り返って思うと、
このカウンセリングは、私にとって
大きなグリーフケアだったんだと
思っています。
話す相手は、
もちろん臨床心理士でないとだめと
いうことではありません。
友人でも、ご家族でも、
同じ境遇の方が集まる場所でも。
自分が心地いい、
話したいと思えて、
安心して信頼できる。
そんな人がいいですよね。
これはカウンセリングや、
お気持ちを話すことの強要では
もちろんありません。
話したくないという方も
いらっしゃると思います。
その時は話さなくていいんです。
自分の心の中に、
大切に置いておいてください。
自分の心がおもむくままに。
話したいと思ったときは、
安心して話せる相手に、
その時、話したいことを
お話してみてくださいね。
みなさんは、自分のお気持ち、
お話できていますか？
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