長男がお空にいってから

いろんな感情に揺さぶられ、

辛く、悲しく、苦しい日々が続きました。



様々なグリーフによる影響がありました。

そんな中で、私はあまり影響が

出なかったのが睡眠です。

時々寝れない日もありましたが、

寝れている日の方が多かったです。



グリーフケアについての

本を読んだりしていても、

睡眠障害や不眠の症状は

必ずといっていいほど、グリーフによる

影響の中にあげられます。



それほど、グリーフによる睡眠障害に

悩まされる方は多い

ということだと思います。



実際に私の家族、夫や両親も

不眠や中途覚醒などの症状があることを

よく話していました。



そんなとき、

何で私は、こんなに寝れるんだろう、

何で長男がお空にいってしまい、

こんなに悲しく苦しいのに

寝れてしまうんだろうと。



教科書にも出てくるような、

大多数の人が苦しむ症状すら出ないのか。



そんなふうに、

自分を責めていたときがありました。



睡眠障害があまり起きずに

よく寝れていた私は、グリーフを

抱えていないのでしょうか?


睡眠障害が起きないと

いけないのでしょうか?


寝れている私は、

悲しみが少ないのでしょうか?



いいえ、そんなことはないのです。

グリーフはひとりひとり違います。



グリーフは指紋のよう

ひとりひとり違っている

という言葉があるそうです。





これは、英語圏の国の

グリーフに関する説明で

よく見られるものだそうです。



例えば、同じ大切な人を亡くした

という経験をしたとしても、

そのときの感情や反応、グリーフへの

向き合い方や表現方法まで、

ひとりひとりみんな違っている

ということです。



寝ることひとつをとっても、

ある人は不眠があるかもしれないし、

またある人は、寝つきがよくないかも

しれません。



夜中に何度も目が覚めてしまう人も

いるでしょう。

私のように、寝ることには

グリーフはそんなに表れないけれど、

違った反応や影響があるという人も

いると思います。



今、もし寝れているとしたら、

寝れている自分を責めないでくださいね。

休めるときに、

ゆっくり身体を休めてください。



グリーフによる

様々な症状の違いや程度が、

悲しみや苦しみの尺度に

なったりはしないのです。



何かの反応が強いから悲しみが強いとか、

この反応が出ていないから、

悲しみが少ないとか、

大切なあの人への想いが

足りないんじゃないかとか、

そんなことは全くありません。



そうではなく、

ひとりひとりのグリーフの違い

によるものなのです。

みんな違っていて、当たり前なんです。