私が長男を亡くして

遺族となってから、

死別という、同じ境遇の方と

お話してみたいという

思いが強くありました。


この先、

自分はどのようになってしまうのか?

この苦しみは、いつまで続くのか?

同じ境遇の方のお話を聞いてみたい。

ただただ自分の想いを

話したい、聞いてほしい。

こんな思いをずっと抱いていたからです。


長男を亡くしてから、

自分だけが違う世界に

来てしまった感覚でした。

まわりを見渡せば、

みんな笑っていて、みんな幸せそうで。

私もついこの前まで、

そっちにいて笑っていたはずなのに。


私はもう二度と笑えない、

幸せになれない、

みんながいる世界には

もう戻れないんだと。

そんなふうに思い、

とてつもない孤独感と疎外感を

感じていました。





当時、ありがたいことに、

私のまわりには、友人など、

話を聴いてくれる人がいました。

実際に、たくさん話を聴いてもらい、

どれだけ心が救われたことか。


でも、話をしながら、

「これ以上話したら迷惑かな。」、

「これを話したら、

 どう思われるんだろう。」

と、いろんな気持ちが邪魔をしたり、

気を遣ってしまったりして、

結局、話したいことを飲み込むことも

多かったです。

私と同じように、

こんな思いを抱えている方は

いらっしゃいませんか?


私もあの日から2年少したちますが、

今もいろいろな気持ちを抱えながら

過ごしています。

笑える日もあれば、

涙が出る日もあります。


いろんなことを頑張ろう、

長男がいない世界を

頑張って生きよう!と

思える日もあれば、

この世界を

今すぐ終わらせてしまいたいと

思う日もあります。


同じ境遇の者同士、

お互いの想いをお話できる。

安心で安全な居場所。


お話することで、

自分ひとりじゃないんだと思えて、

少し孤独感や疎外感から

救われるかもしれません。

自分の気持ちが整理できるかもしれません。

今から、また、

大切な人がいない世界を

生きてみようと思えるかもしれません。





そんな居場所がつくれたらいいなと

思っています。