今日は私のグリーフについて、

お話してみようと思います。


私は30歳で結婚し、

その後は3人の子どもたちにも恵まれ、

小さい頃からの夢だった、看護師という

仕事を続けていました。

ありふれた日常が過ぎる日々。

これからの5人家族の未来を、あれこれ

想像しながら、幸せを感じながら、

暮らしていました。


これからも、ずっとずっと、

5人での生活が続いていくものと、

当たり前のように思っていました。










しかし。

現実は、残酷すぎました。



2021年のある日。

それは、本当に本当に、

突然起こりました。


長男が、突然の事故で

お空にいってしまいました。


さっきまで、ほんのついさっきまで。

目の前ではしゃいで笑っていたのに。



あの日のことは、

その光景はもちろん、その時の感情まで、

強烈に鮮明に、記憶に残っています。


当時は、ただただ信じられませんでした。


ずいぶんと長い間、

悪い夢を見ているのだ、

ここは夢の中なんだと

本気で、思っていました。

それぐらい、信じがたく、衝撃が強く、

パニックでした。


食事も喉を通らなくなり、

寝ているとき以外は、長男のことを考え、

泣き、時に叫び。

自分ではない自分に、戸惑ったことも

数回だけではありません。


数えきれないほどの後悔と、なぜ?を

繰り返しました。

世界で一番、

愛してやまなかった我が子を

守ってやれなかったのです。


今でも、なぜ?に対する答えは出ず、

自問自答を繰り返す日々ですし、

後悔や自分を責め続ける気持ちは

変わりません。


未来がなくなり、希望を失い、

何のために生きているのか?

早く自分もそっちにいきたい、と

考えることも多かったです。


今までの人生、失敗したなとか、

やり直したいなと思うようなことも、

何度もありました。


しかし。

どんなに思っても、願っても、

やり直すことはできません。

あの日、あの時より前に

戻ることはできないのです。

もう、取り返しがつかないのです。


今でも時々、全部嘘なんじゃないかって

思う時がありますが。

嘘だったらいいのに。誰か嘘って言って。

そしてもう一度、長男に会いたい、

会って抱きしめて、

だいすきって伝えたい。


でも、私のこの願いは、

一生、叶うことはないのです。



私の人生、あとどれくらい残っているかは

わかりませんが、

間違いなく、あとにも先にも、

一番辛く、悲しく、苦しいできごとです。

絶望というものを、味わいました。


寝ているときだけは、唯一、

何も考えずに過ごせましたが、

朝、目覚めるたびに、

今日も長男がいない一日を

始めなくてはならない。始まってしまう。

この絶望感に襲われました。


毎日、絶望からスタートするのです。

絶望をさまよっていた私の世界からは、

色が消えてなくなっていました。






長くなったので、続きは

また書かせていただきます。