大切な人をなくしたあと、
どう生きていけばいいのか
わからなくなることが
あります。
かなしみやさみしさ、
怒りや後悔、
理由のない不安に
包まれることも。
それはとても自然なことです。
ひまわりの空は、
無理に元気に
ならなくていい場所。
立ち直らなくていい。
そのままのあなたでいい。
大切な人との絆を感じながら、
かなしみや揺れる想い
(グリーフ)とともに
生きていく時間に
そっと寄り添っています。
私は、20年がん看護に
携わってきた現役看護師です。
2021年、突然長男をなくし
遺族になりました。
「こんな居場所があったら」
そう願って生まれたのが
グリーフケア ひまわりの空です。
和泉 ゆな
𓂃𓈒𓏸𓂃𓈒𓏸
「もう何年もたつのに、
まだこんなに揺れています」
「自分の感情が
よくわからなくなることが
今もあります」
「自分で自分のコントロールが
つかなくて、情けなくなるんです」
これまで、こうした声を
何度もいただいてきました。
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これから少しずつでも
元気になれそうだと
思える日もあれば。
どうしようもなく沈んで
何もできなくなってしまう日もある。
良くなっているのか、
いないのか。
前に進めているのか、
戻ってしまっているのか。
そんな揺れのなかで、
先がまったく見えなくて。
「こんなんじゃ
だめなんじゃないか」と
自分を責めてしまう方は
少なくありません。

でも、それは、
とても自然なことです。
大切な人をなくすということは
今まで積み重ねてきた人生を、
信じてきた価値観を、
土台ごと大きく
揺さぶられるような体験です。
時間がたてば一直線に楽になる
というものではありません。
グリーフは、
よく「波」にたとえられます。
昨日は少し笑えたのに、
今日は朝から何も手につかない。
しばらく落ち着いていたのに、
ふとした瞬間に
強いかなしみが押し寄せる。
それは後戻りではなく、
おかしなことでもありません。
グリーフが波のように揺れることは、
グリーフケアでは
よく知られていることです。
以前にもご紹介した、
グリーフの回復プロセスを示した
「二重過程モデル」。
この中で、
人は
かなしみに向き合う喪失志向と
日常を生きる回復志向
のあいだを
行ったり来たりしながら
過ごしていくと考えられています。
なくなった人を想い
涙がとまらない日。
仕事をしたり、
家族やまわりの人と笑ったりする日。
そのどちらも、
自然なことなんです。
昨日は少し元気に過ごせたのに
今日は何もできない。
それは後戻りしてしたのではなく
波のように行き来している
だけなのです。
むしろ、この行き来が
できているほうが、
心がかなしみに
適応しようとしている動き
でもあると言われています。

そしてもうひとつ。
大きなグリーフを抱えたとき、
「自分の感情がよくわからない」
「コントロールがきかない」
と感じることがあります。
それは、心が壊れてしまったから
ではありません。
あまりにも大きな出来事を、
一度にそのまま
受け止めきれないとき。
心は無意識のうちに
ブレーキをかけたり、
感覚を鈍らせたりして
自分を守ろうとします。
感情が揺れたり、
わからなくなったりするのは、
弱さではなく、
心の防衛反応でもあるのです。
だからこそ
「こんなんじゃだめだ」と
自分を責めなくていい。
グリーフには、
その人のペースがあります。

1年だからこう。
3年だからこう。
もう○年たったのだから。
そんな基準はありません。
早いも遅いもない。
正解もありません。
元気になれそうな日が
あってもいい。
どうしようもない日が
あってもいい。
その揺れもすべて
あなたのグリーフとの歩みです。
急がなくていい。
焦らなくていい。
あなたのペースを、
大切にしてくださいね。
想いを言葉にしても
言葉にできなくても
次回は2月28日(土)
14:00~16:00/対面開催
大阪府岸和田市
光攝寺(こうしょうじ)にて
参加費/500円(お菓子つき)
※どちらも大切な人を
なくされた方どなたでも
ご参加いただけます。


