漢方薬は円形脱毛症に使えるか
円形脱毛症治療に漢方薬は効果があると個人的には思います。
ただ、誰にでもおすすめできるものではありません。
腕のいい漢方医や薬剤師が近所にいて、そこにかかれるのであればおすすめします。
素人判断で市販の漢方薬を服用しようというのであれば、おすすめできません。
人によっては漢方薬は劇的に効きます。
ただ、人によっては効きめがなく、場合によっては強い副作用を引き起こします。
漢方薬は健康食品ではなく薬ですから、専門家の判断を仰いだ上で服用すべきです。
漢方薬は円形脱毛症にどう？
漢方薬は使わないほうがよい？
「日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」では、有用性は現段階では十分に実証されておらず、「行わないほうがよい」とされています。
一方で漢方薬は円形脱毛症の得意分野とされることもあります。
こうした相反する評価がされるのは、皮膚科では漢方薬を適切に使えていない一方、腕のいい漢方医は漢方薬を使いこなしているせいだと考えられます。
漢方薬は皮膚科の処方薬とは違う使い方をしないと効きめがないのです。
漢方薬は体のバランスの崩れに
大雑把にいうと、漢方薬は体のバランスを調整することで正常な状態に近づけようとするものです。
人の体を陰陽や五行といった要素の集まりで、それらが過剰だったり欠乏したりすると、体がバランスを崩して病気になると考えます。
そして、陰陽や五行のどれがバランスは人によって違います。
それが体質ということになります。
また、バランスの崩れ方が違っていても、外見上同じような症状になることがあります。例えば、外見上同じような円形脱毛症であっても、違うことが原因となっていることがあるのです。
腕のいい漢方医や薬剤師は漢方薬を使いこなす
バランスの崩し方によって使う漢方薬は違ってきます。
腕のいい漢方医や薬剤師はバランスの崩れを正確に把握できるのです。
彼らは過剰なものを減らし（瀉法）、欠乏しているもの補って（補法）症状を緩和し、治療します。
体のバランスが整うのですから、治るのも早いですし、再発のおそれも小さくなります。
場合によっては、慢性化した症状にも効果があるかもしれません。
「日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」では、「行わないほうがよい」とされていますが、個人的な経験から漢方薬は効果があると考えています。
漢方薬は正しく使えば
漢方薬を正しく使えないと、漢方薬は効果を発揮しないどころか、副作用を引き起こすことすらあります。
漢方薬を正しく使うには体のバランスを正確に把握して、効果がある漢方薬を選ぶことが必要ですが、これには腕のいい漢方医や薬剤師の存在が不可欠です。
近所に腕のいい漢方医や薬剤師がいるのであれば、円形脱毛症の治療に漢方薬を使うことを検討していいと個人的には考えています。
素人判断で服用することは避けるべきです。