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お久ぶりです。
今回は”肥がピチッ、とで斬り殺された百姓の呪い” で取り上げた25才になられる娘さんの30代になられるお兄さんについてである。
前回、お母さんに憑いていた怨霊を除けた後、息子は大丈夫でしょうか?
とお尋ねになられたので、お名前をお聴きする。
と、やはり憑いていた。
(憑いていた、とは、私はお名前をお聞きし復唱するだけで憑いていると反射的に首が左に傾げるから)
で、では除霊をお願いします、と云うことで、今回の除霊に繋がったのである。
と云うことで、息子さんは今回のことは全く知らされていない。
それに、息子さんご自身も前世の因縁、怨霊がご自分に憑いているなどとは全く思ってもいないだろう。
故に、どのような事でお悩みになられているのか、は私も知らされないままでの除霊と言うことになった。
と云うことで、早速息子さんに憑いている前世の因縁、怨霊を呼び出し除ける。
「日妻隼人(仮名)入って来い!」
と呼ぶと直ぐに入って来た。
が例によって首を左に傾げる。
で
「お前はダレダ!返事をしないのか?」
と云って有無を言わさず念を入れる。
すると
「ウギャ!ガギャ!ヤ、ヤメテクダサイヤメテクダサイヤメテクダサイ、ヤメテクダサイマセ、ヤメテクダサイマセ、、、、、」
あまりにも激しい激痛に一瞬で音をあげる。
「やめてくださいではないだろう。日妻隼人かと訊いたがお前が返事をしないからだろう!」
「アアッ!も、もうしわけございません。アア、アナタサマはどなたさまでございましょうか?」
「我は宇宙総帥と云う神じゃ」
「カカ、カミサマでございますか?」
「そうだ。しかし、お前は日妻隼人ではないのだろう?」
「イ、イイエ、ハヤトとは違います」
「お前は前世ではナニをしていたのだ?」
「わ、私侍でございました」
「なに、侍か」
「さようでございます」
「では、日妻隼人はナニをしていたのだ?」
「ヒヅマハヤト?あ、これも侍です」
「侍か」
「さようでございます」
「では、お前はなぜ、日妻隼人にとり憑いているのだ?」
「う、まぁ、とり憑いていると云うのも、私コヤツと果し合いをして斬り殺されたんでございますよ」
「なに、果し合いで殺されたのか?」
「さようでございます」
「だったら果し合いで殺されたのなら文句は云えないだろう。それにとり憑くこともないではないか」
「イエ、それがコヤツ、卑怯にも果し合いのとき、私がちょっと後ろを向いた瞬間にコイツから斬り殺されたんでございますよ」
「なに、ではお前は果し合いの時、後ろを向いたのか?」
「さようでございます。イヤ、ちょっと用を足そうと思ってですねー、イヤ果し合いですから緊張しているもんですから、もうー小便が我慢できなくてですねー、ちょっと待て!と云って小便をしかかっていたんですよ。そーしたら突然、後ろから斬り殺されてしまったんですよ。でですからもう腹が立って腹が立ってもうとり憑いたんですよ」
「そうか、では日妻隼人は卑怯なことをしたのだな~」
「さ、さようでございますさようでございます」
「ところで、お前は日妻隼人とは同じくらいの年代なのか?」
「う???ん、歳が同じと云うよりも、幼馴染でございますよ。結局、女の事で揉めて、果し合いをやるか!となったもんでございますから」
「そうか、女のことで揉めたのか?」
「さようでございます」
「では、お前が本当に日妻隼人の幼馴染なのか試したい。日妻隼人の性格を云ってみるがいい。性格は知っているのだろう」
「セイカクは良く知っておりますよ」
「では、どんな性格をしているのだ?」
「まぁ、これはですねーう???ん、要するにこうー物事を考えるとねー、なんかいつまでもずーーーーっと考える性格ですからねー、こうー私なんかみたいにこうー、なんでも、こうー、ああいいぞ!とかねーコイツ簡単に決めないんですよ。一言なんか云ってもねー、う???ん、う???んと考えるんですよ。ですからまぁ性格的には、まぁこうー一言で云えば優柔不断と云うんですかねー、なんかこうーハッキリしないんですねー物事を決めるにもなんにしても、う???んう???んと暫く考えて、う??ん、俺分からんからみんなの好きなようにしたらいいわ!う???ん、いいわ、分からん分からん、と云う感じで、要するにこうー自分の主張と云うのがやっぱりないんですねー、まぁなんでもいいわ、いいわと云う、わりとこうーいい加減ちゅんかこうー、わりとまぁー人任せと云うんか、なんちゅんか大雑把と云うんか、まぁそんな感じの性格でございますねー」
「そうか、ではちょっと待っておれ」
「分かりました」
受話器を耳に押し当て母娘で聞き入っているであろお母さんに、今、喋っていたことに対してはどのように思われているかお聴きする。
>今、息子さんの性格を喋っていましたが如何ですか?<
<・・・確かに竹を割ったような性格ではないです。パッパと決断するタイプではないですねー>
今、怨霊が喋ったことにほぼ間違いはないようだ。
「おい、もう一度でてくるがいい」
「は、はい、なんでしょうか?」
「日妻隼人の顔つきはどんな感じなのだ?」
「顔つきは?アッこれはわりとねー男前なんですよ。顔もわりと色が白くてねーう??ん、中々こうー女にもねーやっぱーモテるんですよ」
「そうか、ではちょっと待っておれ」
「分かりました」
>お宅の息子さんは色は白いですか?<
<色は白いですし結構ハンサムです。カッコいいです。女にはモテると思います>
と息子さんを絶賛するお母さん。
「おい、もう一度でてくるがいい」
「はい、なんでしょうか?」
「ところで、お前は後から斬り殺された復讐はしているのだろう?」
「フクシュウはやっておりますけど」
「どのような復讐をやっているのだ?」
「う???ん、まぁ復讐と云ったら結局、要するに私、コヤツから後ろから斬り殺された訳でございますよ。まぁ女のことで揉めて、で果し合いをやるかー!と云って、要するにまぁ、なんちゅんかですかねーこうーみんなと仲間内でワイワイワイワイワイ云いながらこうー酒を呑んでいる席で、やっぱーあの娘はいいのう~とか、あっちの娘はどうか?と云うようになったときに、やっぱー好きな女がコイツと一緒だったんですよ。その時に、私が俺に譲れと云ったんです。そしたらコイツが、イヤー俺もあの女が好きやから、やっぱー譲られん、と云ったんですよ。そーしたらだんだん大きく揉めだして”じゃー、お前果し合いをして勝った方が自分の女にしょうやねーかー!”と云うことになったんですよ。それで果し合いになったんですけど、結局後ろから斬り殺されて、卑怯にも斬り殺されてしまったもんでございますから、でですから復讐としたら、結局女が原因な訳でございますよ。だからコヤツには絶対、コヤツが望む女はつけんと云うことで、私はコイツが望む女は全くつけてません。どうでもいいような、コイツからしたらホント、こんな女が来たんか?ちゅような女しかコイツにはつけません」
「そうか、しかし隼人には、今、付き合っている女がおるだろう?」
ただ婚約中・・・・・
「う????ん、おりますねー」
「では、その女をつけたのもお前たちのなか?」
「さようでございますさようでございます。私がつけたんでございますよ。私と女に憑いているヤツと話し合ってつけたんですよ」
「そうか、ではその女はどんな女なのだ?」
「う????ん、この女はねーいい加減なんですよ。ハッキリ言って嘘つきですよ。なんでもペラペラねー真実味を持ってねー、顔を視たらホントにねー真面目そうな顔に視えます。しかしねー皆嘘。口から出まかせ、ですからねーこの隼人はねー、この女から存分にねー苦労をさせられますよ。私コイツらを一緒にしょうと思っていますからねーですから存分に苦労しますよ。今隼人はねー騙されているのに全く気付かないですよ。私がねーコイツに憑いてねー、この女は良い女じゃー絶対誠実な女じゃー、絶対コイツはホントにいい女じゃ誠実な女じゃー、だからコイツと一緒になれ、コイツと一緒になれ、と私いつも囁いていますから、そーしたらコイツはねー”う???ん、なんかこうーおかしいな~話すことがちょっとチグハグニなるし、なんかちょっとおかしい部分があるな~”とちょっとこうー思っております。だけど私が、イヤそんなことはないんじゃ。女ちゅうのはみんなそうじゃー、女ちゅうのは一つの事をハッキリ纏めきらんから、男から視たら嘘に視えるんじゃ、だけどのうー、実際は誠実な女じゃ誠実な女じゃー、といってねーあのうーくっつけておりますよ」
「そうか、では日妻隼人の女と云うのは、そんなロクでもない女なのか?」
「ロクでもない女ですから私たちがつけたんですよ」
「そうか、では日妻隼人はこの女と一緒になって苦労をすると云うことなのだな?」
「まぁ苦労と云うより、もうウンザリするでしょう多分。一緒になってもうー時間が経てば、もうこの女嘘つきめー!!と云ってすぐ嘘が分かりますよ。それでも私はこの女と別れさせませんから。大丈夫大丈夫大丈夫、素直になる素直になる、とずーーーーーっと云い続けますから。ですからコイツは一生涯、この女に苦労をさせられて、そして、ああ俺、どうしてこう女運が悪いのかのうー、と思っても、大丈夫大丈夫と心の中に十分こうー嘘を植えつけてやろうと思っております」
「そうか、そこまでやるか、ではちょっと待っておれ」
「分かりました」
>お母さん、息子さんの彼女は真面目そうか顔をしていますか?<
<ああ、いつもおとなしそうな娘です。ただまだ3、4回しか会ってなくてあまりお話をしていないので性格は一応まだ全く分からないです>
>この彼女は怨霊がつけたと云っていますからねー<
<・・・・ああ~もうー??????だけどそうには見えないです>
次回続く
(最後までお読みいただきありがとうございました。ちょっとここをプッチとお願いいたしましす)