「曖昧な部分」 塩貝 敏夫
2025年発行知人のご主人が書かれた小説。長編ハードカバー 二段組で 460ページ。速読の私でも 一週間弱かかった。不思議な感覚。時間も空間も特定せず 漂っている感じ。時間の罠白日夢不完了体可逆的生活月夜の路面電車年齢も定かではないが 男性が主人公孤独な一人暮らしだが意外と 人と話すのは好きなようでその都度 話相手が登場する。後半でよく登場するのは 「ほのか」という女性。この物語の説明は難 しい。。。ほとんどが 主人公の空想の世界なのかもしれないしそれは 彼にとっての現実かもしれない。現実だ思って読んでいると 夢だったり。この不思議な感覚はちょうど 高齢の母の頭の中に似ているのではないかと思ったりもする。認知症なので こちらの言うことは理解できているようだけれど母が発する言葉は 断片的で 唐突に始まり 尻切れトンボ。母の頭の中には 過去の様々なシーンが繰り広げられているのかもしれない。すでに亡くなっている 自分の父親 姉 主人 などは母の頭の中では まだ 元気で会話で来ているのだと思う。だから この作品は とても難解なようで意外と 私には 理解しやすかったのかもしれない。読むのは大変だけれど不思議な魅力を持つ作品だと思えた。