「廻船問屋の中ぼんさん 明治~昭和初期の大阪・商家の物語」 上念素子
2022年発行市民センターで作者の講演会があったので読みました。作者の親戚である廻船問屋の息子・けんちゃんの目から見た廻船問屋の家庭をゆるやかに 明るく描いている。作者が 父親や親戚から聞き取った出来事を基に書かれているので穏やかな日常が展開していくのだが江戸時代には全盛を誇っていた 廻船業が 鉄道や陸上運送の発達で次第に衰退していく中での 主人公の青春時代が主に展開していく。話し言葉は 全て 当時の大阪商人が話していた言葉だが神戸出身の私の言葉とも 相通じるものがあり楽しく 彼らの日常会話を楽しむことができた。ケンカや 悪口や 暗い影は ほとんど登場してこない。裕福な家庭で 高度な教育を受けた青年の話。