前の記事に取り上げた、懐かしくも心安らぐメロディー『赤い風車』と同じように、

地下街・商店街・アーケード街で良く耳にする、青春の頃を思い出す曲は、

チャールズ・ダンヴァース(Charles Danvers)作曲、カール・シグマン(Carl Sigman)作詞の

Till愛の誓い)。

おそらくは、誰しもが一度は聞いたことがあり、記憶に残った曲ではないでしょうか。

 

商店街でよく流れていたのは、マントヴァーニーオーケストラの Till

 

 

トランペットのソロに聞きほれる ベルト・ケンプフェルト楽団の Till

 

 

トニーベネットが唄う Till も忘れられません。

 

 

三者三様の Till、忘れ得ぬ名曲です。

 

地下街や商店街・アーケード街を通りかかると、控え目な音量で流れる曲に、思わず聞き入ることがあります。

懐かしいメロディーからよみがえる青春の思い出。

出勤や移動の途中で、ふと、ほろ苦くも少しだけあたたかい気持ちななります。

 

最近、心に響いたのは、赤い風車

 

70年以上前の名画のテーマ曲が、そっと心を呼び覚まします。

印象派の画家・ロートレックの生涯を描いた映画、華やかな19世紀末のキャバレーを舞台に、障害のある画家の苦しく悩み多い心、悲しい愛情、少しだけ明日が見える結末。

 

どんな方が選曲されたのでしょうか。、

忘れ得ぬ青春の頃と共に、メモにのこします。

 

 

 

 

 

お札の登場人物が変わって数か月、新旧の競演が続いています。

オッサン達の話題になることも少なからず。

 

『新千円札の北里柴三郎は、実直な研究者という感じだけど ・・・』

『歴史あるホテルにあるバーの重鎮支配人にも見えなくもない』

『恰幅と威厳があるよね』

北里柴三郎さんは、なかなか好印象のようです。

 

先代の野口英世は、どうかと言いますと、

『はじめて見た時は、連想ゲームに出ていた漫画家の加藤芳郎かと思った』

『そう言えば、ヘアスタイルうあ顔の形が似ているかも』

 

『似ていると言えば、先々代の五千円札の新渡戸稲造は、マジシャンのマギー司郎に似ているよね』

 

『居酒屋で支配いの時に、昔は聖徳太子1枚とか言ったけど、最近は福ちゃん1枚になって、今は渋ちゃん1枚だね。福ちゃんは縁起がいい感じだけど、渋ちゃんは、渋々支払う感じでイマイチかも』

 

オッサンにかかると、お札の肖像も酒の肴です。

 

新しいお札のラインアップも、使う内に自然に馴染んでくるのでは。

 

聞かなくなって久しい『有閑マダム』という言葉。

 

時間にも懐具合にも余裕がある奥様方。

そもそも、そういう方々が少なくなったということかと。

 

とは言え、地方都市の地元に馴染んだホテルの昼下がりには、喫茶コーナーやラウンジで、午後の紅茶を楽しむ奥様方を見かけます。

例えば、

札幌では、札幌グランドホテル東館1階のノーザンテラスダイナーや札幌パークホテル1階テラスレストラン ピアレ、

松山では、ANAクラウンプラザホテル松山のロビー ティーラウンジ、

山口県宇部では、ランドマーク的な存在でもあったANAクラウンプラザホテル宇部が、午後を過ごす格好の場所でしたが、残念ながら閉館しました。

 

マダムという呼称自体、あまり聞かなくなりました。

名探偵ポアロは、『マダム』、『ムッシュ』という言葉を普通に使いますが。

ポアロだからこそ、すんなり耳に入るのでしょう。

 

昭和の時代のオヤジギャグには、こんなのもありました。

『女性はマダム、男はマンダム、う~ん マンダム』なんてね。

『う~ん マンダム、髭剃り後は、う~ん メンタム』なんてのも。

(マンダムは、チャールズ・ブロンソンがCMキャラクターの男性化粧品、メンタムは、メンソレータムの略取)

 

解説をしないと、なかなか解りづらい時代になりました。

昭和は遠くなりにけり。

 

最近感動したことの一つが、

レコードプレーヤーを買って、何十年ぶりかでレコードをかけたら、変わることのない音を聞くことができてビックリした』という友人の体験談。

『アナログはスゴイ、デジタルなCDやUSBメモリでは、何十年も経って再生できるだろうか』ともつけ加えていました。

物理的に形を成すアナログな仕組みは、消失することなく、レコードの溝は、永久に不滅なのかもしれません。

 

家電量販店に行ったおり、このことを思い出して、レコードプレーヤーのコーナーを覗いてみることに。

1万円代から高性能・高品質・マニア向けの製品まで予想以上の品揃え、

スピーカー付きでCDに録音できる一体型から、プレーヤー専用機まで、種類も豊富。

 

そこで、若い女性店員さんに特徴や違いを聞いてみました。

知識豊富で説明も分かり易くなかなか好感触。

 

一体型ではなく、レコードプレーヤー専用機の場合、

レコードをスピーカーやヘッドフォンから聞くだけなら、

Bluetooth でスピーカーにつなげるか、USBや接続端子でスピーカーにつなげて楽しむことができ、

レコードをCDに録音する場合は、

USB接続で、PCや録音可能なプレーヤーとつなげて再生・録音できる、

とのこと。

『レコードプレーヤーを買ったお客様から、たまに、レコードをかけたはいいけど、どうやって音を出すのかと問合せがくることがあるんですよ』と体験談までお知らせいただきました。

この若い女性から『CDにやく 場合は、USB接続できる機種が使い易いです』といった説明がありました。

説明もさることながら、『CDにやく』と表現されたことに、オッサンは好感触。

久々に聞く『CDにやく』、

それも平成生まれの女性から昭和オヤジの言い回しを聞くとは。

 

アナログは、機械にも言葉にも根強く残っています。

アナログは、永久に不滅です(by 長嶋茂雄)

 

イギリスのミステリードラマ、主任警部モースルイス警備。

モース警部の相棒はルイス、モース亡き後、時を経て、ルイス警部の相棒はハサウェイ。

 

モースからルイスへ、そして、ルイスからハサウェイへ、

時に反発しながら、ぶつかり合う中で、

伝わる気持ち、伝わってゆく捜査への執念と職人魂。

 

3人の警部それぞれの職人気質とは、

見落とさない捜査の糸口、着眼点・疑問点へこだわり続けること、そして事実から類推し事件の核心に迫る推理能力。

 

職人ゆえ、決して人当たりが良いとは言えず、組織の中では異端ともなりかねない場面もありながら、人の心・優しさもあり、人を見下さず、人と対等に接し、さりげない気遣いも忘れず、ユーモアもある。

 

モースは、主任警部(Chief inspector)というかなりの地位でありながら、

クロスワードパズルとクラシック音楽を愛し、酒好きで、ジャガーに乗り、女性に優しい、偏屈な独身オヤジ、

でも、一目おかれる捜査の達人。

 

若々しいルイスが、ベテラン警部となり、引退するまで、時と共に紡がれるシリーズ化されたドラマでることも、特筆すべき。

 

イギリスのオックスフォードを舞台にするドラマから、

歴史ある街並みや人々の暮らしぶりが垣間見えるのも、見どころ。

 

イギリスのミステリードラマでありながら日本人の心にも伝わる何かがあります。

 

モースが心臓の病で息を引き取る時に、相棒ルイスへ感謝を伝えようとしたシーン、

空港から旅立つルイスを見送るハサウェイの姿、

それぞれの別れが印象的でした。

 

↓ ルイスの歳の重ね方から感じるドラマの歴史。

 

 

 

『歌は世につれ世は歌につれ』と言いますが、

会話の中で耳にする言葉も時代背景により様々です。

 

居酒屋で耳に入ってきた会話から、

『いや~、やっぱり 633 だね』

『オヤジ世代は、633 だよ』

『とりあえず、はじまりは 633 ってことで』

と、何やら 633 への賛辞が続いています。

 

オッサン世代で 633 と聞いて、まず頭にうかぶのは、

小学校6年、中学3年、高校3年 の 633 ですが・・・・・、

どうやら全く違う意味のようで、

ビール大瓶のことを、その容量633mlから、633 と称しているようです。

言い得て妙、ウマイものをウマイ言い方で表現しています、

633 のオジサンに乾杯。

 

633 という数字で思い出すのは、

子供の頃に渋谷東急文化会館にあった渋谷パンテオンという映画館で観た

『633爆撃隊』という戦争映画。

東横線のホームからバスロータリーをはさんで正面にある東急文化会館にパンテオン上映中の巨大な映画広告が掲示されていました。

大脱走 や サウンドオブミュージック などを懐かしく思い出します。

 

ところで、ビール小瓶の容量は、334ml だそうで、

こちらは、中学3年、高校3年、大学4年に対応しているのでしょうか。

 

めぐるめぐるよ時代は巡る(By 中島みゆき)

めぐるめぐるよ居酒屋の会話(By 居酒屋の会話を耳にするオッサン)

おそまつさまでした。

 

コロナ禍前に比べて電車の間隔が長めになった朝の通勤。

コロナ禍前よりも人が密集することも。

 

朝晩少しだけ秋の気配、お腹も油断したのか緩みがち。

朝の通勤時、不意の便意も戻ってきました。

こりゃ~困った。

近頃は小ぎれいになった駅のトイレへ駈け込もうと思った、その時、

この人込み、それに加えて、先頭を牽引するのは、歩きスマホでゆっくりと歩く人、その横は、年配の方が歳相応に緩い速度で歩いています。

 

列の行進は、先導する二人に合わせて、ゆっくりとした歩みになっています。

そうとは知らず風雲急を告げる我が大腸。

 

お願いです。歩きスマホは、やめちくれ。

 


 

危うく難を逃れ個室の人へ。

個室が空いてて良かった。

『開いててよかった』は、セブンイレブンだけではありません。

 

洋式化がすすむ駅やデパート・公共施設の個室。

そんな中で、1室だけ和が残っていることも。

『どうせなら全部洋式にすればいいのに』と言ったところ、

お腹が緩い同好の士が、こんなことをのたもうていました。

『本当に、もう、これ以上、一瞬の猶予もない、そんな時に、空いている確率が高い和を用意してくれている、正に駆け込み寺のごとき和なんじゃないの』

成程、緊急避難場所のごとき和室であったとは。

 

日本人の和の心、忘れまじ。

『和を以て貴しと為す』By 聖徳太子

 

 

 

ホームズやポアロと並ぶイギリスの人気ミステリードラマ『主任警部モース

ドラマのエンディングでモースが相棒のルイスに語った言葉が印象的でした。

 

『他人に期待してはいけない、自分がやることだ』

 

何かと他人を頼り勝ち、他人のせいにしがちな世間にあって、

職人気質のベテラン警部の言葉が心に響きます。

 

モースの中で語られる記憶に残る言葉少なからず。

 

 

 

9月になれば、と期待したものの、なかなか収まりきらない猛暑。

それでも、朝晩の風や温くない水道水に、少しだけ感じる秋の気配。

 

残暑と秋のせめぎ合う時期に、ふと思い出すメロディー『9月になれば』。

ロック・ハドソン、ジナ・ロロブリジダ、ボビー・ダーリン、サンドラ・ディー

が、出演し軽快なテンポで展開するストーリー。

イタリアの別荘を舞台に、毎年9月に来るはずの別荘オーナーの富豪が、予定外の7月にあらわれたことから、展開するあれやこれやのドタバタ劇。

 

主題歌は、親しみやすいメロディーからか、学校の昼休みや運動会などに放送されることがありました。

 

 

『9月なれば』の他にも、イタリアを舞台にした映画の記憶に残るメロディーは、

アリヴェデルチ・ローマ Arrivederci Roma・さらばローマ。

 

 

このメロディーもラジオの音楽番組のエンディングなどでよく耳にしました。

ローマの街並みがが映像としてよみがえるのは『ローマの休日』、

ローマの街並みががメロディーと共に浮かんでくるのは、この曲です。