ソロの河村隆一を聴いたその後すぐにLUNA SEAのアルバムMOTHERを聴く。
97年当時、そんなことを良くしていた。
なぜ直近のSTYLEじゃなかったのかと言えば
自分にとっての出逢いがMOTHERであったからだ。
もっと遡れば本当の本当の本当の意味で言ったら自分はおそらくBELIEVEの頃には彼らを知っていたと思う。
バンド名もメンバーの顔も知らなかったが、音源だけは聴いたことがあった。
それでも、この音楽が好きと認識したのはROSIERだったと思う。
当時簡単にCDなんてものを手にできなかったので、アルバムを持っていた友だちに借りて聴いた。
夜中に聴いていたので「うるさい」と家の者に怒られた記憶がある。
同じように今夜河村隆一とMOTHERを聴いた。
どうしてそんな歌い方になったのかと97年の隆一に思いを馳せつつ
次に聴いたMOTHERは2023年の再録のを選んだ。
聴こえてきたLOVELESSに震え上がる。
怖かった。
こんな奥行きのあるMOTHERを、知らなかった。
知りたくも、なかったのかもしれない。
と言うと、何と責められるかは分からないが
きっと受け止めきれなかったんだろう。
現在進行形になることをあれほど望んでいたというのに。
あの頃のMOTHERには、いつ会えるのだろう。
30年という流れは何をもたらしたのか。
限定ではなく、自分のLUNA SEAを描くこと
それをすることが怖くてたまらない。
真っ赤に染まる今の彼らの写真と目が合う。
責められている気になる。
いつでも今と未来に生きなければならないことが
そこへ向かって突き進むことが
描いたLUNA SEAに会えることなのか。
当たり前に見えた約束に指をかけられない自分がいる。