診察の時に、こんなこと聞いていいのかな、とか
帰ってから、聞いておけばよかった、とか
いろんな疑問があるかな、と思います
今日は私が理解し、経験したことを書き留めたいと思います
おなかの中はこんな感じ
よくみる子宮周辺はこんな感じです
この図で「子宮を取って膣を縫い合わせます」なんて説明を受けます
しかし、お腹の中はこんな平面ではなく、立体的で、こんな感じになっています
上行結腸、横行結腸、下行結腸と、小腸の後ろに隠れているS状結腸と直腸を合わせて
大腸と呼ばれています
実際にお腹を開けると、小腸が前面を覆っていて、その後ろに子宮があります
横から見るとこんな感じです
腹腔鏡手術
お腹を切って行う開腹手術の場合は、いろんな器具で邪魔な臓器を避けて子宮がみえる状態にして手術することができます
腹腔鏡の手術では、下腹部に3~4か所穴を開けて、カメラと器具を入れて手術します
上の図のように、お腹の皮膚のすぐ下は小腸があり、子宮が見えません
なので、炭酸ガスを注入して子宮周囲の空間を確保して手術します
切除した子宮は膣から取り出します
卵管や卵巣を切除した場合も、膣から取り出します
子宮を切り取った後、膣は縫い合わせるので傷が落ち着けば性交は可能です
子宮を切除した後には小腸が入り込むため、空間がぽっかり空く、ようなことはありません
手術後
痛みはまあまあありますが、大したことはありませんでした
痛い場合は、我慢せずに薬に頼ればよいと思います
痛いからと寝てばかりいるよりも、薬を飲んででも早く起き上がって歩くほうがよいです
炭酸ガスは自然に吸収されますが、下腹ポッコリ、で張った感じが続きます
人によってはガスが上に上がって肩が痛くなる場合もあるようです
炭酸ガスで膀胱が圧迫されるために、頻尿、残尿、排尿痛などの症状がでます
手術中には薬で大腸の動きを弱らせています
術後、大腸の動きが戻ってくると食事が開始になりますが、お腹の張りも感じるようになります
大腸が動きだしたかどうか、は看護師さんが聴診器でお腹の音を聞いて判断されますが、
自分では、ガス(おなら)で確認できます
ガスはS状結腸→直腸を通って肛門から排出されるため、ガスが溜まってくるとお腹の張りが
増強します
ですが、ガスを出す際には腹圧をかけるため、出そうとすると傷が痛みます
なかなかの葛藤ですが、頑張ってガスを出すことをおススメします