パートなどの非正規労働者に対して、正社員は見下すような態度をとってしまいがちです。

 

 非正規は「『社員さん』はいつもデスクに座ってスマホをいじって、定時になるとさっさと帰っていく。なんで私たちだけ低い賃金で大変な思いをするのか」みたいな文句を言い、それに対して正社員は「何かあった時、責任を取るのは正社員。責任の度合いが違う」ということで威張ります。

 

 しかし、トラブルになりやすいのは非正規社員です。

 

 正社員だと、今の自分の安定した立場を失いたくないため、多少の不条理でも、損得勘定で折れてくれます。

 

 非正規だと、愛社精神とかいうものとは無縁。「お金の関係」ですから、融通は利きません。どんなに上席の者が「君、今回は折れてくれ」みたいなことをいっても通用せず、「労基署に言いますよ」といって逆に脅されるのがオチです。



 そういう意見をちゃんと吸い上げて、真摯に対応していけば、コンプライアンスの面でもプラスの影響をもたらすでしょう。

 

 正社員だと、コンプライアンス上問題のあることも、本人に折れてもらってスルーしてしまい、違法状態がまかりとおってしまうかもしれません。

 


 非正規に対してこそ、慎重に、丁寧に、対応するべきかもしれません。

 それが企業としての法令順守レベルを向上させるのかも。

 必要に応じて、日曜日に出勤することがたまにあります。
 
 いつも通りスーツを着て職場に向かうわけですが、日曜の朝はやけにすがすがしく感じます。
 なぜでしょうか。
 
 人が少ないからですかね。
 
 通勤時間帯(私の場合は朝の7時台)の電車やバスは確かに人が少ない。楽に座席に座ることができます。
 そしていかにもストレスを抱え込んでいそうなスーツ姿のビジネスパーソンも少ない。視覚的に「疲労」を感じさせる要素が少ないのかもしれません。
 
 そしてこれから向かう職場にも、上司や同僚はいないため、人間関係のコストが低下するので気が楽という心理もあるでしょう。
 
 ある日曜日の夜、路線バスに乗ったところ、乗客は私だけ。
 
 後方の席に座って読書を始めました。
 
 
 終点まで乗っていればいいので、降りるタイミングを気にする心配もない。
 
 広く静かな車内に私だけ、運転手は私を目的地まで運ぶために運転しているようなもの。
 
 まるでリムジン。なんとも気分が良いものです。
 
 10分程度の時間でしたが、最高の読書スペースでした。