言葉を声にする


それは

素直で正直


清々しくて


またに


嫌悪



限界を越えて

連れ去られる言葉にもまとまらない思想は


きっと声になれた時

あまりにも

確定的な概念に成らざるを経ない


そんなことない


過ちなら引き返せ


見付けたならものにしろ


変わったなら受け入れろ


届かないなら声にしろ


君は素直でいいんだよ

誰かを傷つけた時に

その傷に対処できる術を知ってるんだから

今年も夏がきた

今年と去年は違うようだな


気温も湿度も天候も


そして

去年の夏から今年の夏まで

変わらないように思えて

変わらないでと願って

変わらなかったと思おうとした

時間のすべて


少しずつ変わっていて

少しずつ変化が見えた

変化を恐れて

無変化を願っても

変わっていく


恐れて動かなければ置いていかれる

それはもしかしたら

変化を恐れる誰かの安心になれるかもしれない


けど

変化もなかなかいいものだ


より良くなることができるよ


より強くなれるよ


より楽しめるよ


対応力が付くよ



側にいてくれなくなった誰かとか


変わらず側にいてくれるのに変わっていた誰かとか


それでも繋がっていてくれる時間は



流れているのは
僕等の方だ


千切れていくのは

繋がっていくのは




幾千の空の中を

それぞれの大地の上を
染みるは風に乗る波


日差しが焦がす砂の粒


結合して反射する光が水面に歪む


何事もなく過ぎようとした流れを引き留めた


それは押し寄せる波


岸辺に砕ける直前に包み込んで拐っていった


けして期待できぬリズムに警戒しつつも足を伸ばした


たっぷり退いて


「限界だ」と言わんばかりに波打ち際


だけど


再び拐ってく。



埋もれた砂を掻き分けて顔を出し


蓄積され


なだらかに崩れる


それでも


太陽をまた浴びたい


波の音さえ聞こえない


柔らかな城に


細やかな住人


またここへ帰ってきたんだね


冷めるような塩水の体温に抱かれても


蜃気楼のようなあなた


まとわりつく砂の粒と


ヒリヒリと肌に乾く塩のように触れる