染みるは風に乗る波


日差しが焦がす砂の粒


結合して反射する光が水面に歪む


何事もなく過ぎようとした流れを引き留めた


それは押し寄せる波


岸辺に砕ける直前に包み込んで拐っていった


けして期待できぬリズムに警戒しつつも足を伸ばした


たっぷり退いて


「限界だ」と言わんばかりに波打ち際


だけど


再び拐ってく。



埋もれた砂を掻き分けて顔を出し


蓄積され


なだらかに崩れる


それでも


太陽をまた浴びたい


波の音さえ聞こえない


柔らかな城に


細やかな住人


またここへ帰ってきたんだね


冷めるような塩水の体温に抱かれても


蜃気楼のようなあなた


まとわりつく砂の粒と


ヒリヒリと肌に乾く塩のように触れる