都会の斬りつけるような吐息に目を開ける
爪先から凍らされる朝を迎え入れて
雲を割いて現れる彼を待つ

広大な彼方に反響する絶望も
蠢く生命におののく静寂も
フォークに絡め取って
コーヒーに流し込まれるだけ



カウントダウンが始まる
跡形もなくなる前に
痛みを海に敷き詰めて
誰の救助もないことを染み込ませる
待ちわびる闇を飲み込めるように



降り積もる
powder sugar
埋もれていた幻想の甘味

君は知らない
嘗ての僕のように

尽きることない空にも終わりがあることを



広大な彼方に反響する絶望も
蠢く生命におののく静寂も
スプーンで掬い取って
炎に溶解されるだけ


カウントダウンが始まる
跡形もなくなる前に
痛みを海に敷き詰めて
誰の救助もないことを染み込ませる
待ちわびる闇を飲み込めるように



君は知らない
嘗ての僕のように

尽きることない鼓動にも終わりがあることを
舞い上がって
ひらひら
感覚を揺らす

そして
いつかの風のように

鳴り止まないピアノが
クラッシュ


舞い落ちて
ゆらゆら
リズムが広がる

そして
いつかの夢のように

枯れない歌声が
眠る



何でもいい
何度も
何もかも言ってくれ

今なら分かる気がするんだ
感じる気がするんだ

動き始めた
伊吹を聞いたんだ





舞い踊って
きらきら
懐古心を回す

それは
いつかの君のようだ

鳴り響く追憶の
クラシック



何でもいい
何度も
何もかも言ってくれ

今なら分かる気がするんだ
感じる気がするんだ

動き始めた
伊吹が聞こえるんだ

今宵は満月

なのに
寒さに震えて
促されたものを受け入れることに悩まされる

忍び足で
砂粒を踏む音さえも恐れながら



帰る場所があるのか

ほかに行く場所がないのか
分からない

分からないことにしたいのかもしれない



不謹慎にも
些細な過ちに感謝してる