君はいつも
笑っていた
僕が顰(しか)めているその横で


僕はいつも
毛細血管のような選択肢に
いちいち迷う

君はいつも
まるで動脈しかないみたいに
突き進んでく


行き当たりばったりの人生ならば
当たって砕けるなんて避けては通れないはずなのに
首を傾げてる君は
一体どんな仕掛けなんだ



赤信号を目隠しして渡りきって
“やればできる”なんて何か間違ってるだろ

青信号を確認して渡る僕は
“万が一”さえも回避できるようで いつも無駄足だけど


きっと 臆病さがどこかで僕を守っているから
バリアのない君は奇跡の産物


君には
もどかしくて仕方ない僕でも
僕には
君のすべてがまぐれにしか見えなかった あの日

さぁ 青だ
一斉に動き出せ
始まり出したら止める者のいな交差点で
迷子なのかい

僕の中で密かに蹲(うずくま)っている声も
雑踏に踏まれそうで
まだ街に出れずにいる

手を振った昨日に
誰もが僕を置いていくのは
明日しか見ない決意の正当化だろう

ビルの群れに飲み込まれる夢を見て
目を開けると
そこには巨大な入口が
口が開けて 誰ともなく待っていた



いくつも弾け飛んだ思いに目を眩ませて
僅かに浮上した時間は
残せないから音にした
すべては重ねられないから
今を鳴らすしかなくて
君の悲しみを中和できないから
せめて張り詰めた弦を切らせてよ

所詮
甘く 怠(だる)く
消えていくものを止められないんだ
今は気が抜け切らないよう
閉ざしただけ

たまに
恐くて仕方ないだけ





もう 赤だ
その手もここで離す
終わりは音もなく だけど確実にそれを強いる
無情なまでに

新たに僕の中で疼き出してた風も
突風に乱れかけて
アクセルが錆び始めた

限りある感覚を摩耗させる浮き世
回転数を競わせてる構造体

僕は群れに逆行する夢を見て
目を開けると
そこには意外と透明な
君の空気 焦りもなく澄んでいた



いくつも弾け飛んだ思いに目を眩ませて
僅かに浮上した思いは
届かないから声にする
器用には生きられないから
違う音を認め合う
君の苦痛を共有できないから
せめて張り詰めた弦で聞かせてよ

所詮
ひどく温(ぬる)く
馴染んでくものを止められないのか
ならば気が抜ける隙もなく
絶えず注ぐ

実は
恐くて仕方ないんだ





闇雲に紡ぐ言葉では
透明なだけ
無味無臭

期待を裏切らない聞き覚えのあるフレーズは
綺麗なだけ
着色料の幻術



いくつも弾け飛んだ思いに目を眩ませて
僅かに浮上した時間は
残せないから音にした
すべては重ねられないから
今を鳴らすしかなくて
君の悲しみを中和できないから
せめて張り詰めた弦を切らせてよ

所詮
甘く 怠く
消えていくものを止められないんだ
今は気が抜け切らないよう
閉ざしただけ

例え
恐くても飲み込むんだ



弾けて揺らぐ向こう岸
鮮明ではない道の先

君には聞こえているだろうか
儚く 強く
リズム刻む 幼い鼓動の数々

その価値は
最後まで耳を澄ました者だけに

僕は行くよ


何度だって いつだって
踏み込むのは君の自由

逃げ出して来たの?
それとも確かめに来たの?
まぁ どっちみち
ここに何か答えはある
…かもしれない



きっかけはいつも
些細なcuriosity
走り出したペン先
ページは徐々に世界を回し始める

永遠に続くような
先々に頭を抱えて
止まってしまうことで
抜け出せるような気がしても

絶望するには早いさ
ゴールは必ずあるから
そこへ導く選択肢に ただ囲まれてるだけ


追い風と遊び
凸凹の地面を鳴らせ
いたずらを笑い
光る靴で道を描け
ダンスみたいに進め
そうして いつの間にか
物語は夢のように最後のページ


何度だって いつだって
踏み込むのは君の自由

逃げ出して来たの?
それとも確かめに来たの?
まぁ どっちみち
ここに何か答えはある
…そんな予感



追い風と遊び
凸凹の地面を鳴らせ
いたずらを笑い
光る靴で道を描け
ダンスみたいに進め
そうして いつの間にか
何かを落として
何かを掴んで
物語は夢のように最後のページ

また新しい道に飛び込んで
迷路を泳ぐ