疑わしい
信じがたい
ありえない


そう言うのも無理はない

いっそ
「ぼくら実は…」
って言っちゃった方が分かりやすいだろう

男女の友情
そこには
“友達以上恋人未満”
とか
“秘めたるほのかな恋心”
とか面倒なものが付いてくるもんらしいけど

紛らわしいことは全部無視して
手をつないでも
抱き合っても
恋人のような胸騒ぎや
友達以上の感情も行動もありえないのさ



よくわからない
所詮言葉だけ
言い聞かせてるだけ


だけど
ホントさ
理想のタイプってものが違う
なのに気が合う
それが付き合えば付き合うほど分かるのさ
まるで兄弟姉妹



だから
ホントさ
紛らわしいことは全部無視して
二人きりでも
どこ行っても
恋人のような雰囲気や
友達以上の愛情や言動もありえないのさ



だから
君は安心して

ぼくが好きなのは君だけなのさ
諦めが肝心だと
言い聞かせては
大人なふりをしてみた

諦められない
思いをごまかすために
僕は口を開く

言い聞かせるんだ
そしていつか
それが本当に馴染む

そう言っては
押し潰して
君はどこへ行ってしまったのだろう



よくよく考えてみれば
失ったものたちの
手を振る姿をいくつ黙って見送ったのか

今から飛び去る袖をいくつ引き止められるだろう


また信じてほしくて
ウソをつくんだ





よくよく考えてみれば
与えてもらったもの
無碍にあしらっていくつ黙って見落としたのか

今まだ傍にあるものいくつ見つけられるだろう



まだ信じてほしくて
ウソをついてしまうんだ
反発や嘘にまみれ
汚れた口を拭い


小さな柔らかい言葉で
紛らわす時間を過ごす



嗚呼
淋しさは侘びしさに変わり
苛立ちが広がる部屋



誰に止めることが出来よう

然し
誰ぞ止めに来て



不必要とは告げられない

必要とされる場所迄
赴かない脚

消え去る勇気もなく
生きる気力もない



口に残留した甘味に縋る
苦味が襲う其の時も

瞼をこじ開ける現実に抵抗する
哀れな足掻き



明日濯ぎ出す
今日迄の空虚

脚を進める
目に入れらずいた誠