覚えきれない企みに揺らぐ

諦めと忘却を飲みながら大人になっていく

いつか価値も味を変える



妄想の習性を幸福と呼び

理想を結ぶ

悲しみの岸部に常識を貼り付けた
一編の物語を静かに凝視

毛嫌いのリズム刻み続ける



裏表紙まで読み終わらないうちに閉じる

存在も意味も
染みてくるのは
静寂に投げ出された後



幾何学的な立方体

待ちわびた崩壊

視界が染み渡る夜明け
紡げば反響
黙れば静寂

解答のない質問を繰り返す

結合と分離
求めてしまうけど
現状は無反応だった

複雑な周期を理解しようとして
また呼吸を失って漂う




うまく進めないんだ
再生を繰り返す生命のようだ
鈍い孤独が光って
見つけてしまうのは微かなキミの空気





うまく留まれないよ
更新を免れぬ声望のようだ
篭もる不安が響いて
聞こえてしまうのは僅かなキミの



キミの鼓動





この広大な闇に

この広大な闇に





キミの空気

キミの鼓動
あなたは私より
いくつも先の時間を知っている



届かないのは時間だけじゃない

この想いは
“憧れ”
と名付けよう

そこにいてくれるだけでいい

その言葉が私に向けられるだけでいい

やっぱり惹かれてしまう
ただそれだけ


あなたとの縮まらない距離を計る



あなたは
永い時に咲き
知らない道を来て
目の前で
美しく通り過ぎた
一陣の春風に舞う
花びらのように

愛しさを突き刺し風は止んだ





叶わないのは願いだけじゃない

この涙は
“春眠”
とごまかそう

ここに来てくれるだけでいい

その視線が私に向けられるだけでいい

やっぱり実感してる
ただそれだけ


あなたとの縮まらない距離を辿る



私は
細く惑い生き
見慣れた場所に住み
いま正に
美しく咲こうとする
快晴の春空に差す
桃色のように

愛しさは芽を出し静かに散る


愛しさをふわり香らせ去った


また芽吹く季節を待ちわび



あなたは私より
いくつ先の時間を知ってるの?