“今野敏” 『連写 TOKAGE3 特殊遊撃捜査隊』
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
東京都内でバイクを利用したコンビニ強盗が連続発生。
しかも国道246号沿いに集中している。
警視庁の覆面捜査チーム“トカゲ”にも召集がかかる。
上野数馬と白石涼子は
捜査本部が置かれた世田谷署へと急行、
新設された
IT捜査専門組織・警視庁捜査支援分析センターも
総動員されるが、解決の糸口が見つからない…。
漆黒のライダーはどこへ消えたのか?
『安積班』 や 『隠蔽捜査』 のシリーズ本や
連続 TV ドラマが、あまりにも有名な作者の
『TOKAGE』 シリーズ3作目です。。。
去年、女優の“黒谷有香” 主演で、
本作に似た2時間ドラマがあったよなぁ~?と、
調べてみますと…ありました^^!
『トカゲの女 警視庁特殊犯罪 バイク班』 です。。。
しかし、
本作著者のつぶやきによりますと全く無関係とのこと…
黒革ライダースーツのカッコいい “黒谷有香” を
完全に “白石涼子” のイメージとピッタリゃ^^!
と思い込んで、何も考えずに見ておりました。。。^^;
それにしても、
この筆者は多くの警察小説シリーズ抱え、
また空手有段者として、
格闘技小説も多数執筆しておられます。。。
いったい、年間にどれほど書いて(稼いで^^)、
年に何冊のペースで上梓されているのでしょうか**?!
話の方は “男トカゲ” の “上野数馬” が、
バイクでの警戒パトロール中、カメラ連写の如く、
街の風景を記憶に留めるという能力を十分に発揮し、
また、事件解決の重要なヒントをもたらすこととなった
ベテラン遊軍記者とコンビを組んだ若手とのやりとり…
たとえば、
仕事の効率や優先順位の考え方の違いなど等…
こちらも含めて、とても面白くてスラスラ読めました…
そして徐々に、この二人の記者は、
過程は違えども目的は同じだと融合していきます。。。^^v
それと、
“女トカゲ” に惚れているベテラン記者と
“白石涼子” との絶妙な情報の遣り取りも。。。 good!
『でもでも、なんかもの足りんなぁ~』
と考えてみますと…
今作は前2作を読んで凄くカッコよかった
“白石涼子” の TOKAGE ではなく、
“上野数馬” の TOKAGE なんですね。。。
TOKEGE = “白石涼子” と思っていた彼女の活躍が
ほとんど無くて、物足りなさを感じとのだと思います。。。
なにか、“上野数馬” だけではインパクトがないので、
無理やりそこに存在感のある記者コンビを加えた、
スピンオフ作品のような気がしました。。。^^?
それと終盤、みんなの想定通りに物語は進み、
結末も何のひねりもなくあっさりだったことも
大きいと思います。。。
それに、あれだけの心証を全員が持っていながら、
イベント警備を民間に委ね一般市民が集まる場所で、
犯人に発砲を許してしまうのは…?…どうだ^^!?
と思いました。。。
警察が厳重な警備をしていなかったから、
犯人グループが犯行を実行したとしたら…?
まるで一般市民を囮にして犯人検挙を優先させた
と言われても仕方がないようにも思いました。。。
できれば、犯人グループに悟られないように、
SAT や SIT を民間警備員として潜入させるとか?
イベント招待客を全員警察官エキストラにするとか?
何かなかったんでしょうか…?
でもそうすると…TOKAGE でなくなるか。。。**!?