“門田隆将” 『慟哭の海峡』、book | No pain!,No gain! by #15K.U

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“まかぬ種は生えぬ” “労なくして益なし” “痛みを持って陣地を得る”
2012/06以降、継続的な“run” や“trailrun” に目覚めた事と
高校・大学でのRugbyの記憶がcross overする。そして、
OVER50でこれからも“pain”&“gain”の人生でありたい…



“門田隆将” 『慟哭の海峡』


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
“輸送船の墓場”と称され、
10万を超える日本兵が犠牲になったとされる
台湾とフィリピンの間の「バシー海峡」。
アンパンマンの作者である、
やなせたかしの弟もその一人だ。
その“魔の海峡”から12日間の漂流を経て
奇跡の生還を遂げた若者がいた。
彼は死んだ戦友の鎮魂のために戦後の人生を捧げ、
海峡が見える丘に長い歳月の末に、
ある寺院を建てた。
2013年10月、
やなせたかしとその人物は、
奇しくもほぼ同時期に息を引き取った。
「生」と「死」の狭間で揺れ、
自己犠牲を貫いた大正生まれの男たち。
今、明かされる運命の物語とはー。



“事実は小説より奇なり”

2013年10月、

大正生まれの90才を超える二人の老人が亡くなった。。。


お二人は生前面識もなく、お互いの存在も知らない。。。


しかし、太平洋戦争で “輸送船の墓場” と呼ばれ、

10万とも20万とも言われる英霊が眠る南の海…

台湾とフィリピンの間にある “バシー海峡” が、

知らない者同士の心の中に重く横たわっていた。。。


“太平洋戦争” は、

大正生まれの男たちの戦争といわれるそうです…

それは、大正生まれ 1,348万人 の内、200万人

なんと7人に1人という夥しい犠牲者を生んだという

史実から来ているそうです。。。


これだけ多大な犠牲を被りながらも、

戦後復興の中核を成したのも同世代ですから、

生き延びた大正男たちの背負った十字架は重く、

負い目から来る、戦後生まれには想像もつかない、

自己犠牲の精神を持たれていたのではないかと

思います。。。


やがてその精神は、

“やなせたかし” 氏の 『アンパンマン』 へと

受け継がれ表現されて行ったんだと思います。。。


きっとその当時の男たち全員が、

ひもじい弱者に食料を与える “正義のヒーロー”

だったんだと感じました。。。


また、壮絶な12日間の漂流の末、

奇跡的に命をながらえた “中島秀次” 氏の実体験は、

極限状態で人間の精神と体がいかに崩壊して行くのか、

死ぬも残るも地獄の壮絶な回顧録として綴られています。

とても泪なくしては読めませんが、

受け継がなければいけない事実として、

戦争の悲惨さを知る貴重な記録として、

多くの方々に是非、原文を読んで頂きたいと思いました。。。









       


     




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