私は実はバイオリン歴よりもピアノ歴の方が長い
(ピアノはヤマハで始めているので正確にはエレクトーンでした)
なので、一応、そこそこ、ピアノが弾けると思っています
なんとなく、生徒の伴奏が出来て
クラシックはなかなかピアノでは弾きませんが、中級と銘打って売られているポピュラーな楽譜は弾けて
上級は勝手に音を減らしながら、1人楽しめる
くらいのレベルです
そんなわけで、出来る限りレッスンでは伴奏をつけてあげるのですが
先日「ソナタ」を弾く生徒さんが現れ…
正直に「これは弾けないです」と申し上げました
先ほど「音を減らす」と言いましたが、ソナタではそれが出来ないからです
バイオリンではよく「コンチェルト」を演奏します
レッスンで弾く場合も、発表会で弾く場合も、ピアノの伴奏で演奏しますが、
元々はオーケストラが伴奏です
ピアノ伴奏とよく言っていますが、オーケストラの伴奏をピアノで弾けるように編曲したものなのです
元々編曲してあるものなので、さらに私が技量に見合うようにより編曲してもよかろう
と思って音を減らしてなんとなくそれっぽく弾いているのです
しかしながら、ソナタは作曲家が元からピアノで弾くつもりで作っています
オケで弾くはずのものをピアノで弾くのではなく、ピアノで弾くことが前提
ですから一音たりとも無駄な音などないわけで、
おいそれと「大変だから減らしちゃうか」とはいかないものなのです
そしてオケとソリストという主従関係のあるコンチェルトとは違い、
ソナタは対等に渡り合う室内楽ですから、
普通にピアノパートの難易度が高い
私のレベルではとてもとても
オケパートの編曲(コンチェルト)と、ピアノのために作られた曲(ソナタ)
難易度が段違いというお話でした
ですが作曲家達、小さなソナタという意味のソナチネなんて曲も作ってくれています
(ドヴォルザークやシューベルトがバイオリンのソナチネ作曲しています)
そちらはバイオリンにしてもピアノにしても、難易度が高くなく弾きやすいですよ
数年前は、生徒さんの伴奏はほぼしてあげられたのですが
最近は厳しくなってきた生徒さんも増えました
それだけ難しい曲を弾く子が増えてきたということですね
嬉しい悲鳴です