「天翔ける霊獣よ!我にそちの力を与えたまえ!」
河西の言葉を聞いて明日香は足がとまった。
一匹の狼が舞い降りてきて、河西の横にとまった。霊獣はその場でじっとしたまま明日香を見つめた
明日香は霊獣を見た。
「こ、これが、霊獣、ど、どうしよう」
明日香の目の前には鋭い牙にふさふさの毛に覆われた真っ白な顔にギラギラした目をした大きな狼が写っていた。
「こうなったら、先に術者を攻撃するしかない!」
明日香は槍を構えて河西に向かって走り出す
「私の全てをかけてあなたを止めてみせる!」
明日香はそう叫ぶと槍を河西に振り下ろした。
やりが河西に迫っている。
「せっかく、おとなしくしとけって言ったのに」
その時河西の霊獣が飛んできて明日香の槍をつかまえ、手からもぎ取る
「はっ!」
明日香はヤリの行方を見上げた。
すると、河西の霊獣は目の前にいて、前足を上げている。
「バイバーイ、明日香」
霊獣が明日香に向けて前足を振り下ろした
「まだ、終わってない!」
明日香は空中高く飛び上がった。空中で剣を抜くと回りながら河西に向かって急降下していく
しかし、河西は
平然と待ち構えていた
明日香は疑問にかられた、どうして河西は動かないのだと
その疑問はすぐに恐怖となって明日香に襲いかかった。
河西の目の前に霊獣が待ち構える、すると次の瞬間霊獣は体を光に変化させると明日香に向かって突進した。
明日香は空中にいたため格好の的になっていた。
目にも止まらぬ速さで動いた霊獣は明日香の体を貫いた
「か、勝てない、今の私じゃあ」
明日香は地面に着地すると口から血を吐くと地面に倒れ込んだ
周りを見渡すと河西は同じところにいてニコッとしながら明日香を見つめていた。
霊獣はいつの間にか消えていた
河西は明日香に目を向けていた。
「どう?明日香、とものファニーちゃんは?」
「・・・・・・・・・」
「と言っても答えてくれるわけないか?」
「河西は移動を始めた。
一方で霊獣の攻撃を受けた明日香は地面に倒れこみあれこれと知識を絞っていた。
「霊獣、霊獣か」
その時だった
「河西!まだだ!まだ、私がいるぞー!」
明日香はふと視線を声の方にやった、すると、そこには、武器を構えて睨みをきかせる女がいた
「ぴ、ぴーや!」
指原は、河西の前に立ちはだかった
しばらく、互いににらみ合った
「ためらうことなんかないよチュウ!」 誰かが呼びかけた
「私を、使って、この女をやるんだ!」
霊獣のアドバイスに河西は剣を抜くと構えた
しかし、指原は震えながら状況を見つめていた。
「こうなったら、ヤケだ!ヤケ!」
指原は一息はくと河西に斬りかかった
「指原、」
河西は霊獣ファニーを向かわせた
「霊獣なんて、怖くなんかない!」
指原は河西に向かって突進した。
「ファニー!」
河西の命令にファニーは指原に体当たりを食らわすと
指原はすっ転んだ
「いててて」
指原が体制を立て直したときには首元に河西が剣をつきたてていた。
「えっ、あ、あの」
そんな指原に河西は冷たい目で見ていた。
「指原」
いい度胸してじゃん、とも、勇者は好きだよ
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ!」
指原の叫び語が響きわたった
「今のは?指原の?」
高橋は声の方に向かっていった。