「確か…この辺りのはず」
明日香は森の中を歩いていた
先ほど見た、あの光は間違いなく
技によるものだった
「あれほどの技を出せるのは…」
その時森での光景を見て絶句した、
「あれは…ぴーや?…ぴーや!」
「ぴーや!しっかりして!」
明日香は倒れた指原に近付くと体を起こす
刺された箇所から血が流れていたのを見て、明日香は傷ぐちに布を当てた、
「も、もちくら、さん」
「ぴーや!しゃべらないで!」
意識を取り戻したのか、指原は倉持に口を開こうとしたが、倉持の言葉に黙っていた。
「あぁ…いつもは、怖いもちくらさんが優しい…もう、指原は死んでもいい!」
などと考えながら、再び意識を失った
「どうしよう…今は…キットを持ち合わせてない…」
倉持は傷を抑えながら頭をフル回転しながら、優先順位を考えていた
「そうだ!あれを使えば」
倉持は自分の右手につけたブレスレットに額をつけると呪文を唱えると
右手を指原に向けた
光が指原に向かって浴びせられ指原は
意識を取り戻したのか
泣き出していた
「うぅ…もちくらさん…指原は…もう、ダメでしょね?」
「そんなことないよ…大丈夫だから…」
倉持は指原に優しく接していたいつもと違う倉持を見て指原はさらにヘタレた
ここでは、やれる事に限界がある
ここで待つよりかは自らも動いた方がいいのではないかと考えていた
しかし、赤く染まる布を見て考える時間が少ない事は明らかだった
「決断するなら今しか…」
倉持が話しをしようとした時だった
「も…もちくら…さん…」
指原は体を震わせながら、目の前を指差していた
倉持も気配を感じゆっくりとその方向に目をやった
そして、そこにいた人物を見て驚きをみせた
「ど…どうして…」
そんな明日香を見て歯を見せて笑った
そして、剣を抜くと明日香に向けた
「そいつを渡しな…」
「陽菜ちゃん…」
倉持は剣を向けた小嶋を見て下唇をかみながら、睨みつけた。