「優ちゃん…甘いよ…」
「どうして…こじ…げほぉ!」
優子さんが私たちに背を向けていた
地面に膝をつきながら誰かと話していた
「小嶋さん…?」
私の声に気づいたのか小嶋さんはチラッとこちらを見た
「じゃあ…優ちゃん…これ私のだから、返してね」
小嶋は優子から何かをとりあげると
優子は力なく地面に倒れた
右手に握られた剣を持つと自分の腰に装着した
「かしわげちゃん…」
「はい…」
「たかみなによろしく!」
小嶋が放った術を体に受けた
ゆきりんは意識をガクッと失った
「小嶋さんが…どうして…」
それからしばらくして
「あ~めんどくさいなぁー」
優ちゃんから奪ったアクセサリーをつけると
私は鎧を召喚する準備に入った
「たしか、こうだったよね…」
アクセサリーに口づけして両手を左右に広げた
すると上から光が放たれ私を包み込む
すると私は鎧を装着した
「我こそは暗黒騎士ハル…決まったかな?」
私は鎧を解除しようとした時だった
「誰?」
気配を感じとっさに振り向くが
誰もいなかった
「気のせい?」
私がその場から離れようとした時だった
「そこだ!」
声と共に誰かが私に斬りかかってきた
私はとっさに剣を抜いて受けた
目をやるとそこには決してその場にふさわしくない奴が立っていた
「指原…」
「小嶋!全部見てた!どうして…どうして…なんだよ!」
泣きながら剣を持つ指原を見て私はイラついたので指原を押しのけるときれいに地面に倒れた
「指原早く帰ってよねあんたじゃあ相手になんないし…」
情けをかけたつもりが、返って挑発したようになったのか指原は再び向かっていった
「みんな、指原…今回だけはがんばってみるよ」
「小嶋!覚悟しやがれ!」
指原は鎧を装着して私に斬りかかってきた
鋭い槍を連続で突いてくる
「どうだ!小嶋!」
「ふーん…やっぱ、こんなもんか」
小嶋は指原の攻撃を弾くと飛んで距離をとった。
「指原!今回は、ここまでね」
「逃げんのか!小嶋」
見逃してやろうというやさしさも与えたのに、本当…指原はバかと小嶋は考えていた
「やっぱり、本気で倒す方が、やさしさだよね」
小嶋は真剣な表情をとると
指原の方に向いた
指原はそんな小嶋に少し違和感と同時に少し恐怖を感じた
「えっ?…なんだろう?何か、やばい」
指原が迷いを見せていると
小嶋が口を開いた
「指原…今回の件すべての出来事は全て私がやったんだよ」
「すべてって…?」
動揺する指原に小嶋はさらに話し始めた
「だから、全部!もちろん、北原もね!」
「北原…」
「北原をやったのは…わたし!」
その瞬間指原の中で何かが弾け飛ぶと指原は小嶋に向かっていった
「小嶋!てめぇ!…」
「かかった!」
小嶋は剣を挟むようにとると両手を左右に広げた
すると大量の光の剣が横いっぱいに広がった
「さよなら…指原…パチン!」
小嶋が指を鳴らすと光の剣が上空に舞い上がると指原に向かっていった
「うぉぉぉ!」
指原は全力で走っていた、せめて一撃だけでも喰らわせようとしたが
自分に向かってくる光を前にその考えも、無駄に終わろうとしていた
「こうなったら…いちかばちか…」
指原は持っていた槍を片手で持つと
力の限り投げつけた!
「小嶋!覚悟しやがれ!」
一直線に向かっていく指原の一撃技
小嶋は技に集中していて気づいていない
せめて、相打ちにと投げた槍が小嶋を捉えた時だった
シュン
槍は小嶋を捉えたしかし、指原の槍は小嶋の体を無情にも突き抜けていった。
「そんな…」
次の瞬間指原は上からふる光の剣が目に入った
「指原…やっぱり、だめだった」
体を貫かれた痛みがたくさん感じ指原は仰向けに倒れると意識をガクッと失った
「急所は外したから、運が良かったら、助かるかもね…」
血だまりに倒れた指原を見て小嶋はその場から立ち去った