明け方から降っていた雨が止み、あたりに明るさが戻った
そんなサカエ城の中では高橋は部屋の椅子に腰掛けていた。近くには倉持、指原が眠っていた。
治療のおかげで指原は一命を取り留めていた。
いつもだったらこの辺でにゃんにゃんが来る頃だ。
高橋の頭には今も小嶋の姿が浮かぶ、めんどくさいなどと言うが、いつも、楽しそうにしていた。明るい笑顔で、高橋が声をかけるのを待っている
そう、いつもなら、
しかし、もう小嶋はいない。来ることもない。
高橋は悲しみに顔がゆがんでいた。せき止めている感情が今にもこぼれそうだ。
だが、高橋は泣くことができなかった。昨日から寝ていないのに、眠気も感じずいた。
ずっと、小嶋のことを考えていた。闇のなかにいる黒い影、昨夜の記憶が鮮明に思い出される。
「にゃんにゃん................」
高橋は深く息を吸ったそしてゆっくりと吐き出した。
それから、深夜まで、高橋は外で、剣を降っていた。途中雨が降りだしても、ひたすら壁に向かって剣を振っていた、雨でずぶ濡れになり、途中、サカエの騎士団に声をかけられたがられたりもしたが、やめなかった
剣を振るあいだじゅう、高橋の頭には、自分を恐怖の目で見つめる小嶋の姿があった。
あのとき、引いていなければどうなっていたか、わからなかった
しかし、とりあえず無事だ。色々と時間が取れる。どうするべきか
「たかみなさん」声がした。
すると雨の中あきちゃとゆきりんが高橋のことを見ていた
「ふるえてるよ。その格好じゃあ傷に触る、早く中に入りましょう」
高橋は聞いていなかった。
「ここは2人がくる場所じゃない」
あきちゃは続けた
「おぉー!さぶい!」
「動けないなら、手を貸しましょうか?」
あきちゃが横目でみながら言った。
高橋は答えなかった吐く息が白い。
しばらくのあいだ、高橋は無言でいた。指の感覚が少し鈍くなっていて、体は寒さで震えていた。
気づいたときには二人がそばによっていた。
高橋は体を震わせていた、目から大つぶの涙を流しながら
「たかみなさん、中に入りましょう」
二人は高橋の手をとった
高橋がうなずいたのを見て
3人は城の中へと入っていった