「無念だ…」
右肩を抑える珠理奈がため息をついた
あれから城門を破壊され城は本丸を残し敵軍に全て占領された
砦の中では残ったものがバリケードを
作って
門を抑えていた
門の外からは敵が門を破壊しようと
攻城兵器で打ち付けるおとが鳴り響いていた
「急げ、もっと強く抑えろ」
生き残った兵がドアを
体をはって抑えていたドアの外からは
ガンガンと叩く音が鳴り響いていた
「もう…降伏しよう」
後ろから声が聞こえて
ゆきりんが珠理奈の肩を掴む
「珠理奈…なに行ってるの!まだ終わってない!」
「砦は落とされました…もう…終わりです」
ゆきりんはドアを指して珠理奈に見せた
「まだ…みんな!戦っているよ!だから、珠理奈…希望を捨てないで!」
「無駄です…私たちには叶わない凶暴な増悪だ」
珠理奈の言葉にみな静まりかえった
部屋の中では扉を打ち付ける音だけが
響きわたっていた
「討ってでましょう…」
「えっ?」
私の言葉に珠理奈は思わず息を飲んだ
「馬を進めましょう!」
私に珠理奈は喰ってかかる
「ゆきりんさん…私は…」
「珠理奈…みんなのためにも」
するとあきちゃが口を開いた
「もうすぐ陽が登るよ」
その言葉に私はある事を思い出した。
珠理奈はある事に気づいたように口を開きはじめた
「そう…反撃だ」
「私たちの角笛がこの城に響き渡る今を最後に」
珠理奈の力強い声に皆が頷く
「ゆきりんさん共に剣を抜きましょう」
珠理奈の言葉に私は笑顔でうなずいた
「燃えろ魂…私の心を奮い立たせよ!赤い夜明けを迎えん」
すると大きな角笛の音と共にドアが打ち破られ
敵が中に侵入した
それを見て珠理奈は剣を抜くと叫び出した
「進め!敵を奈落の底に叩き落とせ!」
珠理奈の声に皆が剣を抜くと私たちは声をあげながら一斉に馬を進めた
珠理奈は先頭に目の前にいた敵を馬で突き飛ばすと外に向かい進軍をはじめた
剣を使い敵を排除しながら進むとそのまま城内から城の門の石橋に進んだ
しかし、周りは敵でいっぱいだった
皆は石橋の上で敵を馬上から駆逐していた
その時だった
馬の泣きごえが辺りに響き渡る
その声に私は目をやると丘の上では
馬に乗った高橋がこちらを見ていた
「たかみなさん…」
ゆきりんはたかみなを見て安堵の表情を浮かべた
丘の上では高橋が城を見てつぶやいた
「珠理奈は一人でいるみたいだよ」
すると高橋の後ろから一人の人物が姿を現した
「私たちがいます…」
玲奈が剣を抜くと
たくさんの兵が姿を現した
それを見て戸惑いを隠せないアルパカ軍
「珠理奈の元に!」
玲奈の合図に一斉に丘を下り突撃を開始した
それを見てアルパカ軍はすぐに陣形を整えて槍で壁を作り構えた
玲奈たちが接触する時だった
太陽が登り光にアルパカ軍は視界を奪われた
玲奈たちは太陽を背に突撃に成功し
形成が逆転した
「勝利だ!我々は勝利した!」
珠理奈は声をあげた
その一方で
「クソ…!何という失態だ!」
まゆが水晶を見終わるとそれを机に叩きつけた
「残兵を集めて撤退してください」
命令が響き渡ると周辺が慌ただしくなった