ついに総攻撃が始まり明日香の軍は苦戦していた
敵は三方向から同時に攻撃を仕掛けたため
明日香の軍は所どころで後退を余儀なくされた
中でも中央の部隊はは被害が大きかった
指原が必死に戦い蹴散らしていた
左翼右翼もそれに続かんばかりに奮戦した
戦いから一時間がたち
明日香の軍の第一次防衛ラインは突破された
指原は容赦なく剣を浴びせていた
「お前らが…北原を!」
指原は下唇を噛みながら剣を振り下ろして行った
剣は血で真っ赤に染まりまた、切った際に返り血を浴びたのか指原の顔には
血が飛んでいた
指原はそのまま進んでいたため
まるで悪魔にとりつかれたかのような姿をしていて兵が恐れていた
「さっしーを助けたい…」
突然ゆきりんがつぶやいた
明日香は振り返って聞きなおした
「ゆ、ゆきりん?」
その目は何か悲しげな表情をしていた
明日香がゆきりんに話しかけようとした時だった
「明日香ちゃん!」
名前を呼ばれ振り向くとあきちゃが息を整えながらいた
あきちゃはニヤリと笑いながら見つめていた
すると明日香は突然馬から降りると
あきちゃの前に立った
「決着をつけようあきちゃ…いや…
暗黒騎士」
明日香は叫んだ
「望むところだ!」
「なんてね?」
あきちゃは余裕でいた
「そんな余裕で大丈夫?」
「全然大丈夫だよ!」
明日香はあきちゃを睨みつけていた
「あみなの仇とらせてもらう」
「野暮のために消えて!」
二人は同時に走り出したがいに横を向きながら剣を交えて山を降りて行った
「殺してやる!」
指原が叫ぶと1人また1人と倒れて行った
「これは北原の分なんだ復讐なんだ!」
指原が自分に言い聞かせるように剣を振り下ろした
「さっしー…それは違うよ!」
指原が振り返るとゆきりんが立っていた
「久しぶりだね!柏木さん….城いらいかな」
指原が剣を肩にかけながら、
話していた
「さっしー話を聞いて!もっちぃはりえちゃんをころしてない!」
ゆきりんは説得しようとしていた
「そんなの信じられるわけないじゃん」
指原は冷たくあしらいゆきりんに剣を向けた
「りえちゃん…今からゆきりんがそっちに行くからさみしくないよ…」
指原が剣をゆきりんに対して振り下ろそうとした
すると視界からゆきりんが消えた
「くっ…どこいった!」
「ここだよ…」
指原が振り返るとゆきりんが剣の鞘をを腹に打ち付けた
「えっ…!」
「ぐはぁ!」
指原は痛みに耐えかね膝をついた
追い打ちをかける
ように締まった剣で背中を打ち付けた
「うぅ!」
指原はそのまま前に倒れこんだ
「さっしー私の話を聞いて!」
ゆきりんは指原の前に来ると
説得しようとしていた。
「うるせぇーよ」
指原は剣を横に振った
ゆきりんの服を微かにかすった
危険を感じ距離をある程度とりながら
指原に目を合わせた
「お前から先にやってやる」
指原が剣を抜いてゆっくりと近づきはじめた
その周りでは両軍の兵が入り混じり戦いが続いていた
「指原!私はあなたと戦いたくない!」
「私は、柏木さんと戦いたい!」
ゆきりんが力強く指原に対して言ったが指原には届かなかった
「柏木さん…こんな時に甘い考えは捨ててくださいよね」
指原がニヤッとしながら剣を構えた
「おりゃー!」
指原がゆきりんに向かって走りはじめながら剣を振り上げた
「指原!」
ゆきりんも指原に向かって走り出すと
中央に円を描いてその円をくぐり抜けた
ゆきりんに青い鎧に仮面が装着された
「えっ…鎧召喚」
指原がゆきりんに鎧がつき思わずつぶやいてしまった
「聞いてないよ…」
指原が剣を振り下ろすと
ゆきりんが剣を振り上げたすると
一本の剣が空高く舞い上がり
地面に刺さった
「指原の負けだ」
指原が膝から崩れ落ちた
指原が振り返ると自分の部隊は壊滅して生存者はいなかったのか見捨てられてどこかに合流したかわからんかった
ゆきりんは指原に北原について話した
あの時何があったのかを
それを聞いて
何時の間にか指原の顔は涙でぐしゃりとしていた
「うぅ…りえちゃん…」
「さっしー」
ゆきりんは指原に手を差し出した
ゆきりんの手を掴むと
指原は立ち上がりつぶやいた
「もう、戦いは嫌だ!指原はりえちゃんのためにこれからは…祈るよ…」
「さっしー!」
ゆきりんは指原の顔を見て安堵した
2人はがっちりと握手した
「さっしー私、レオくんを助けたい…だから、協力して?」
「指原にできる事なら何でも、」
ゆきりんはレオをどうしても、助けたかった彼を引きずり明日香の前に連れて誤解をときたかった
「よっと!」
指原が馬に乗りゆきりんに手を差し出した
ゆきりんが指原の手を掴もうとした時だった
「パァーン!」
突然乾いたような爆発音が聞こえて
ゆきりんはしゃがみ込むだ
「何、今の音?」
ゆきりんがあたりを見渡すと
指原が馬上で前のめりになっていた
「さっしー?」
返事かない…すると指原は馬から力なく
地面に倒れこんだ
ゆきりんが覗き込むと指原の胸から血が流れ鎧が真っ赤に染まっていた
指原が口をパクパクさせながらある方向に指をさした
その方向に目を向けると
馬上で白煙が上がっていた
そこには筆を構えたレオがいた
「裏切りは許しませんよ」
レオは一言言うと引き返して行った
「さっしー!しっかり!」
ゆきりんは懸命に励ましていた
指原は何とか耐えていたが
胸に空いた卵サイズの穴からは血が出ていた。
止血しようとしたが全く止まらなかった
「柏木さん…」
指原がゆきりんを呼ぶとゆきりんはすぐに駆けつけた
「指原…先に行きます!…だから、もう心配無用で…す」
そういうと指原は目を閉じはじめた
「りえちゃん…今、行く…から」
それから数分後指原が動かなくなった
「レオ…あんたを私は、許さない!」
ゆきりんはレオを探しにいった