いったいあれからどのくらいの時間が
たったのだろうか。
さっきまで聞こえていた誰かの叫び声
はもう、聞こえてこない。
そうか、また一人やられたんだと
大好きだったアイドルに。
僕は塹壕の中でひとりで呆然としていた。
すると肩にある小型の無線から通信がきた。
どうやら、敵と交戦しているらしく、
口調が早かった。
こちら、アルファー中隊誰か応答
してくれー
僕は無線に応じた。
こちら キロ チーム
するとアルファーからすかさず通信がきた。
今、敵の猛攻にあって身動きがとれない。
我々の位置を端末に送るからあ助けに
きて、
ん⁉
ざーざーズーズーザー
激しい音と共に通信が途切れた。
また、やられたんだと。
まさかこんなことになるなんて思いもしなかった
あの日までは。