基本的には現代推理小説を好んで読む傾向にあるが、
今回は何となく「昔の本を読んでみたいな」と思ったので
(日本の昔の本は日本語自体が難しくてあまり読む気がしない。その一方で海外の作品だと、翻訳を介しているので読むのは難しくない。)
1848年に出版されたイギリスの小説家、シャーロット・ブロンテによるジェーン・エアを読んでみた。有名だし。
この物語は著者の様々な体験をもとに書かれている面が多く、
副題には「自伝」と書かれている。
~あらすじ~
孤児ジェーン・エアは親戚に引き取られゲイツヘッド屋敷で叔母と従兄妹たちから虐待を受けながら育つ。叔母に反抗して入れられた極貧のローウッド寄宿学校で6年教育を受け、2年を教師として過ごす。
その後、ジェーンはソーンフィールド屋敷の家庭教師(裕福な家庭に住み込み、就学前の男の子と、学校には行かない女の子の教育としつけを任される若い未婚の女性。ヴィクトリア朝時代に中産階級の未婚女性が、自活するためにできる数少ない恥ずかしくない仕事であった。)になりフランス育ちのアデルの教育を任される。屋敷主人のロチェスター氏は尊大で謎めいた人物だったが、ジェーンの知性と強い性格に惹かれ、二人は心を通わせるようになる。だが、運命は過酷な試練をジェーンに用意していた。苦悩の果て、二人にどんな結末が訪れるのだろう。
さあ、ここから私の拙い文章で感想を頑張って記録していく。
この本にはよく聖書内の言葉が出てきた。
聖書なんてさっぱり読んだことがないし、そもそも私は仏教徒である。
ピンチになったときくらいしか「神様…!」と祈ることしかしない私にとってジェーンの考えは理解し難かった。
また、よく屋敷内の描写が出てくるが
それもさっぱりイメージが湧かなかったので
この年代の小説を読むのは少し知識が必要かもしれない。
寄宿学校で聖書に触れることが多かったジェーンは
学校を離れてからも信仰深いところが抜けず、
また賢く従順な彼女は聖書の言葉と神の存在を頼りに
常に正しい道を選び、窮地に立ち向かっていた。
彼女の頑固さと不器用さはどこか自分に似ている気がした。
「そういうところだよ…」といったツッコミどころもあったが
彼女の行動力には非常に好感が持てた。強い女は好きだ。
その堅実さ故のあの結末だったのかもしれない。
もしかしたら”あの道”を最終的に選ぶのかなと終盤は考えながら読んでいたので少し意外に感じたが…。
常に自分の頭で考え、行動に移しているジェーンは
主人公の性格も大いに繁栄されているようだ。
著者の妹のエミリー・ブロンテも同じく小説家で
「嵐が丘」という有名な作品を著している。
エミリーはシャーロットと対照的で内向的で、
それがその物語にも表れているようで
この物語よりさらに厳しい葛藤が描かれているようだ。
これもまた興味深い。次はこれだ。
小説が好きな一番の理由は他人の人生を歩める点である。
小学生に戻ることもできるし、老人にだってなれる。
中世の貴族にだってなれるし、賢い刑事として事件を追いながら他人の人生を覗き込むこともできる。
そこで必ず何か教訓を得ることができるのが小説の醍醐味ではないだろうか。
この本を読んで私は何となく「真実の愛」的なものを見た。