英語を教えていると
Miranda Warningについて質問を受けることがあります。
Miranda Warningというのは
アメリカ合衆国憲法にて確立されている法手続きであり、
警察が被疑者に対して取調べなどをする際に
事前に伝えておく必要のある告知のことです。
各自治体によって違いはありますが、
以下の内容が全て被疑者に伝えられていることが必須です。
You have the right to remain silent. Anything you say or
do may be used against you in a court of law.
You have the right to consult an attorney before speaking
to the police and to have an attorney present
during questioning now or in the future.
If you cannot afford an attorney, one will be appointed
for you before any questioning, if you wish.
If you decide to answer any questions now, without an attorney
present, you will still have the right to stop answering
at any time until you talk to an attorney.
Knowing and understanding your rights as I have explained
them to you, are you willing to answer my questions
without an attorney present?
また、移民相手の場合やメキシコとのBorderである州では
If you are not a United States citizen, you may contact
your country's consulate prior to any questioning.
と言われ、
更にはきちんと英語を理解しているかの確認もされるようです。
これを知ると
「やっぱりアメリカって契約社会!怖い!」
と、仰る方が多いのですが、私は違うように感じます。
Miranda Warningでは
これから警察を含む人間に質問される内容、
そしてそれに対してあなたが答えることは
裁判にて「あなたの実際の発言」として認識され、
それは時に、あなたにとって不利なことになり得ます。
ですから、弁護士を雇うまで
質問に答える必要はありませんからね。
もし弁護士を雇うことが出来ないのであれば
適切な弁護士が付きますからね。
もし弁護士がいない状態で質問に答えるとしても
聞かれている質問を途中で止める権利、
質問に答えることを途中で止める権利があなたにはありますからね。
さ、色々お伝えしましたが
弁護士がいないこの状況で
私の質問に答える意志がありますか?
と、親切に教えてあげているのです。
「契約社会」であるアメリカらしい、と言えば
それまでかもしれませんが
同時に、日本のそれとは比にならないほどに
「人権」が守られている事実を表す事例でもあります。
ちなみに私は罪を犯したことはありませんが
法的手続きをおこなう際には(永住権申請時とかですね)
「きちんと英語を理解出来ているか」と要所要所で聞かれました。
万が一そういった質問がないまま手続きを進めて、
私が不利な立場になってしまっても
「英語が分からなかった。相手側の、言語への配慮も一切なかった」
と言えば、一気に私の立場が有利になるわけです。
そのくらい曖昧なことを許さない国なんですね。
でも、それは自分を、そして相手を守るためのものなんです。
アメリカというのは移民の国ですから
「曖昧さ」を残していては成り立たない社会なのかもしれません。
(こういうところ、英語という言語自体にもちょくちょく表れています。)
Lang Leaves Education でも
利用規約や個人情報保護方針をきちんと掲げ、
受講生とLang Leaves Education の間で誤解がないように、
お互い幸せな状態でサービスを提供していけるように努めています。
これは、契約書を振りかざして
「ほら見ろ、ここに書いてあるだろう!」と
権力を振りかざしたいからではなく、
双方の誤解を極力取り除きたいという心の表れです。
ですから逆に
例え個人事業者さんだとはいえ
こういったお約束事をきちんと提示して頂けない場合には
私はサービスをご提供頂かないことにしています。
契約書や利用規約がないということで
「誠実さ」が逆に感じられないと、私は個人的に思うのです。
Miranda Warningは
刑事物の洋画やドラマでは特に出てくることが多いので
皆さんも知らずのうちに
耳にしていることが多いのではないかと思います。
そんなMiranda Warningに出会った時には
それを告知する役者さん、告知されている側の役者さんの
表情や声色などにも注目して
洋画やドラマを楽しむようにしてくださいね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
ミツイ 直子
