アメリカ人は空気を読まない?日本の方とお話をしていると、時々
「アメリカ人は空気を読まない」
と聞くのですが
私にとってはそれがどうしても不思議です。
こちらの記事のリスト入りはしませんでしたが
有名な映画
「Good Will Hunting」のこのシーンでも
冒頭部分、Willに話しかけようとして
Skylerという女の子が近づくと
それまでWillと話していた友人がサッと席を外します。
(ちなみにこの動画で出てくる
"How do you like them apples?" というセリフも有名。
英語版妖怪ウォッチでも使われたことがありますよ。)
もちろんこれは映画であり
脚本家や演出家によって意図的に作られたものなのですが
アメリカ人だって当たり前に空気を読むんです。
では、なぜ多くの日本人は
「アメリカ人は空気を読まない」
と、思いがちなのでしょうか?
これはきっと
「コミュニケーションを図る方法の違い」のせい。
日本語では
「一を聞いて十を知る」という言葉があるように
「聞き手」(ライティングの場合は読み手)にも
「理解をする労力」を使うことを強います。
逆に、英語では
出来る限り「聞き手」が不要労力を使わずに済むように
「話し手(ライティングの場合は書き手)」が
理解しやすい伝達を心掛けるべきだと教えられています。
実際、私も日本に帰ると
多くの日本の方が「こそあど言葉」に頼った会話をするので
一体何が言いたいのか分からなかったり
細心の注意を払いながら会話をしなくてはならなかったりして
日常会話をしているだけで疲れてしまうことがあります。
同じように、私が英語講師として
英語のアウトプット(ライティングやスピーキング)を教えていると
日本の英語学習者さんの主張が理解しにくいことがあります。
外国語である英語をそこまで上手に駆使できない、
ということもあるでしょうが
多くの日本人英語学習者さんは
自分の意見を(無意識に)
「一を聞いたら十を分かってくれる」というスタンスで
話を進めてしまいがちなのです。
ですので、話をしていると
彼らは30%くらいの情報しか話していなくて
きちんと理解しようと思うと
こちら側で70%の情報を補わないといけないのです。
(それって、すごい労力です)
アメリカ人は、その「70%の情報を補う」ということをしません。
それは彼らが怠慢だからでも
「空気を読めない」からでもなく、
むしろそれは彼らの優しさなのです。
私達を尊重してくれている証拠なのです。
アメリカは多文化が混在している国です。
ですので「自分」の常識が「相手」の常識だとは限りません。
例え、勝手に自分で70%の情報を補ったとしても
果たしてそれが
本当に相手の伝えたいことなのかは分かりませんよね。
だから、彼らは事細かに質問をしてくれるのです。
きちんと、私達に向き合ってくれているからこその行動なんです。
これから英語学習を続けていくうちに
皆さんが英語ネイティブと直接関わる機会がありましたら
「あ~、もう!空気読んでよ!」と思うシーンに
出くわすかもしれません。
でもそんな時は
「自分はきちんと、伝えたいことを伝えているかな?」
「一から十まで、丁寧に適切な言葉で伝えられているかな?」
「自分の説明は、他文化の人にもきちんと伝わっているのかな?」
と、振り返ってみてください。
もちろんアメリカ人にも気の利かない人はいますので
単に「性格上」空気を読めない人はいます。
でも「国民性」として
「空気を読めない」ということはありませんので、
「アメリカ人は空気が読めないから」と
悲しい早とちりをしないようにしてくださいね。
そしてこのポイントは、
TOEICのスピーキングやライティングテストを受ける方は
絶対に押さえておかねばなりません。
注意してみてくださいね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
ミツイ 直子
