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ドリームハウス南蘭得 - 秩父とダムと鉄道と。

守備範囲→→秩父、土木施設(ダム)、鉄道(模型)。
鉄道模型は主に、JR北海道、副都心線系統、横浜市営…。
また、1~2か月に1回程度「秩父紀行」を投稿します(予定)。

訪問日:2020/6/27


【秩父紀行#27】秩父バス乗り潰し旅~三沢線前編~(2020/6/27)

からの続きです。

5か月も経ってしまいましたが、書きかけのまま放置して完全に忘れていました。

 

ということで、西武観光バス三沢線の旅の続きのお話。

前回、サイコロアプリでサイコロ2個を振って「9」が出たので、9こ先の「三夜前」へと向かいました。

 

 

at 三夜前 停留所 (SC275)

 

これはやりましたね。

 

なんもない

 

とっても長閑な場所で、ウグイスやホトトギスの鳴き声もたくさん聞こえました。

人もほとんどいませんから、ホトトギスは人間に殺されることも鳴かされることも待たれることもなく、伸び伸びと過ごせるわけです。

 

道路の向こう側には「三沢川」という川が流れています。

そこまで山奥の秘境の地というわけではないのに、人の手が入らずにこれだけ木々が生い茂っている川というのも珍しいような気がします。

 

 

at 三沢郵便局 停留所 (SC276)

 

ここまで来ると三沢の中心部になるようで、少しだけ建物が現れます。

 

おや…

“ おしり山 ”の次は“ うさ耳 ”ですか?

あの山、調べても正体がよく分かりませんでした。方向的には長瀞のあたりだと思うんですけどね。

 

 

at 中三沢 停留所 (SC277)

 

三沢小学校があります。言いかえると三沢小学校しかありません。

 

この道路は交通量が少なく道幅も狭いので、とても簡単に渡れてしまうのですが、

小学校の前だからか、ちゃんと信号付きの立派な横断歩道が整備されているのが面白いですね。その割には歩道はありませんが…。

 

何もないのに道がクネクネしているのはなぜでしょう。

高速道路だと居眠り運転防止のためにわざとカーブを設けることがあったりしますが、ここの前後は山道ですから居眠りをする暇もないような。

 

ここでようやく飲食店らしき建物が。

サンドウィッチマンさんの苦労が分かる気がします。

 

饅頭屋さんですがお蕎麦もいただけます。

写真を撮り忘れてしまいましたが、名物の酢まんじゅうも食べました。

 

 

at 三宮司橋 停留所 (SC278)

 

さて、無事に飲食店を見つけることができましたので、

最寄りのバス停からバスサンド再開です(違

 

現在12時5分。次のバスは14時2分。

悲しいことに、歩いたほうが早いようです。

 

先に進みましょう。

 

ヒメジョオンが気持ち悪いほどいっぱい生えています。

 

さっきお店で頂いたミルク飴をおいちいと思いながら舐めて歩いていたのですが、マスクをしていたせいでミルクの香りが顔中に広がり、顔面ミルク地獄と化しました。

せっかく頂いたのに地獄だなんて失礼ですよね。味は美味しいんですよ。悪いのはマスク。いや、C国政府のせいですね。まあどうでもいいけど。

 

 

at 釜伏峠口 停留所 (SC279)

 

何もないことを象徴するかのようなバス停名ですね。

 

地図上ではここはポピー街道という名前がついていましたが、どうやら完全にオフシーズンだったようです。

さっきのT字路を曲がって登山をした先が有名な天空のポピーだったかと思います。

 

山道を歩いていると一度は必ず車の残骸に出会うような。

 

 

at 強石橋 停留所 (SC280)

 

奥に見えるのが強石橋ですね。

 

小学生の集団がママチャリで全力で通り過ぎていったのが印象的でした。

この道スポーツバイクでもそこそこ疲れる気が…若いって良いですね。

 

三夜前からずっと道路のそばを流れている三沢川は、長瀞に近づくにつれて長瀞らしいゴツゴツとした岩肌を見せ始めます。

長瀞の岩畳といえば荒川が有名ですが、地質的な成り立ちは長瀞周辺はどこも同じでしょうし、ここも荒川のそれと同じ成り立ちを持っているのかもしれません。

 

 

at 戦場 停留所 (SC281)

 

先ほどの強石橋からここまでの山道が本当に長かった。

ここでいったん市街地っぽくなるのですが、とても素晴らしいことにバス通りは再び山道へと突入していきます。

 

なにしろ名前が「戦場」ですからね。(※読み方はセンバです)

そう甘くはないようです。

 

地獄だ

 

 

at 観光農園前 停留所 (SC282)

 

最後の山を越え、ようやく長瀞地区の市街地に入りました。

 

この先の交差点を左に曲がると終点の皆野駅まで一本道なのですが、バス通りは親鼻橋側へ迂回するルートなので、非常にめんどいのですが正規のバス通りを歩くことにします。一応バス旅ですからね。

 

地図

1本道というのは嘘でしたね。

 

ここでやっと荒川とご対面。

この近くに秩父鉄道の有名撮影地があるのですが、疲れすぎてもはや興味すら湧きませんでした。

 

 

at 親鼻橋 停留所 (SC283)

 

自粛生活明け一発目ということで相当疲れていたようで、この辺りに来るとバス停以外の写真が何も残されていません。

 

 

at 親鼻駅 停留所 (SC284)

 

 

秩父鉄道の親鼻駅。

ちょうど貨物列車がやってきたので1枚。

 

 

at 皆野中学入口 停留所 (SC285)

 

バス通りがわざわざ遠回りしているのは間違いなく中学校のためでしょうね。

ローカルバスあるある。

 

 

at 上野台 停留所 (SC286)

 

ラストスパート

 

 

at 皆野駅 停留所 (SC287)

 

ついにとーちゃく!

…おや?

 

去年までここに皆野町営バスのボロい待合所があったような…?

いつのまにか綺麗な建物が出来上がっています。

 

中は新しい待合所として整備されていました。

この1年でこんなに変わってしまったとは驚きです。

 

長いバス通りを歩く旅はここで終わりですが、この後はバスに乗って武甲山資料館に向かうことにしました。

 

つづく。 (と言ってもだいぶ前に書いた記事ですが)

→ 【秩父紀行#27】秩父を支える石灰石鉱業に触れる(2020/6/27)

 

 

 

――― 秩父紀行について ―――

 

秩父に魅力を感じ、地元横浜から月に1回ほど通っている私が、秩父の魅力をお届けしています。過去の記事も併せてご覧いただけると嬉しいです。

 

秩父紀行の他の記事は → → こちら

 

※番号は個人的な記録用として訪れた順番に付番したものであり、記事の順番とは無関係です。

2か月前に導入したTOMIX製313系2300番台を整備しました。

 

正面に関してはあまり手を加えてはいませんが、上部のライト周りをシルバーに塗って消灯時の見栄えを良くしました。

 

側面の窓周りには艶消しを吹いてステンレス色を塗り分けてみましたが、写真で見ると全く違いが分かりませんね。

個人的には313系に関してはKATOのようなはっきりとした塗り分けは好きではないので、これくらいの塗り分けで良いかなって感じ。完全に自己満足の世界です。

 

クモハ313-2303

行先は普通島田行です。興津で乗り捨てるやつですね。

ドアボタンは印刷による雑な表現だったので、金属インレタで実感的に。

 

クハ312-2303

床下機器は余っていたウッドブラウンを吹いて汚してみました。

車番が汚いのは2600番台のを切りついで使ったからです。増結セットだけを買う人にも配慮していただきたい。

 

車内は座席をガンダムマーカーでサクッと塗り分け。

いつもならもう少し手を加えるのですが、しばらく運転会の予定が無さそうで室内灯の導入を見送ったので、今回は簡単に済ませました。

 

相方は2600番台で、5両編成とする予定です。

2600番台側も整備は一通り終わっていますが、そちらも一応艶消しの塗り分け作業まで行おうかと思っています。

 

今日もご覧いただきありがとうございます。

今日は天気が良かったので、多摩地区にある3大アースダムを見に行ってきました。

 

まず初めに村山下ダム (多摩湖) へ向かいます。

多摩湖は正式名称を村山貯水池といい、多摩川から人工的に取水した水を貯蓄して上水場に送る、要するに東京都民の飲み水を確保する役割を果たしています。

そのような経緯から、多摩湖を堰き止めている村山下ダムは通常の川を堰き止めるダムと異なり、洪水調節としての役割は想定されておらず、上水道専用のため池要素の強いダム湖となっています。

 

ダムの最寄り駅は西武遊園地駅ですが、電車の接続のタイミングが悪くて西武園駅の方を利用したので、今回はダムの下流側にある川から遡っていきます。

 

分かりやすいように先に地図を貼っておきます。

 

 

1.村山下ダム…ダム下流の北川

 

西武園駅から5分ほど歩くと、荒川水系の北川という雑な名前の川が現れます。

この先の多摩湖から流れ出る川です。

 

カモさん

ご覧のように植物が多く生い茂っていて、自然が豊かです。

多摩湖は上水道専用のため池のようなものですから、ここで洪水が起こることは考えにくく、河川改修等の手が入らずに放置された結果、こうなったのかもしれません。

 

 

2.村山下ダム…宅部池 (やけべいけ)

 

川沿いをさらに遡って狭山公園に入ると、北川に流入する別の水路が現れます。

その水源がこの宅部池。

 

アースダムのような見た目をしていますが、規模も小さいですしダムには分類されていないようです。

 

導流部の先はこんな感じ。

ダムでいうと減勢工 (ダムから放流された水の勢いを弱める設備) に当たるのでしょうか。

でもわざわざ階段状にしているということは、そのような機能を想定して作られたのかもしれません。

 

先ほどの写真、左側に進むと北川に合流するのですが、右側にも謎の水路が続いています。

上流側を辿ってみたのですが、草に埋もれていてよく分かりませんでした。

 

 

3.村山下ダム…余水吐

 

北川に戻って、少し進むといよいよ村山下ダムの導流部が現れます。要するに北川の最上流ですね。

これは余水吐から流れ出た水の減勢工で、十二段の滝というお洒落な名前が付いています。見た目も美しいですね。

 

減勢工の上側から。

下側から見ると水がちょろちょろ流れていたのですが、こちら側から見ると水は全く流れていません。

 

気になって観察してみたのですが、途中に謎の穴がいくつもあってそこからチビチビと漏れ出ている感じでした。

北川はお漏らしの蓄積というわけです。

 

すぐ後ろを振り返ると余水吐のゲートがあります。

奥にゲートが3門、手前側は自然越流式でしょうか?

 

増水時にはここから放流するのでしょうが、ご覧の通り完全に乾ききっています。

通常時は浄水場に送っているでしょうし、余程のことがない限りここを使うことはないのでしょうね。

 

 

4.村山下ダム…多摩湖

 

多摩湖と取水塔。

綺麗な写真なので綺麗なことを言いたいところですが、この写真を撮ったとこのすぐ脇にちっちゃい虫の群れが信じられないほどいっぱい集まっていて気持ち悪かったのが印象的でした。よく川沿いをサイクリングしている時に顔面から突っ込んで絶望的な気持ちになるやつです。あいつらの名前は何なのか知りませんが、この世の群れを成している生物の中で一番タチが悪いと思います。

 

私の雑談のせいで台無しになりましたが、右に写っているのが取水塔で、日本で一番美しい取水塔と呼ばれているらしいです。

 

ダムの堤体と多摩湖。

絵に描いたように美しい青い空と湖。

 

湖の反対側はこんな感じ。

表面が整備されているので見栄えはいいですね。

 

奥に西武園ゆうえんちの観覧車が見えます。

 

余談、公園の出口の歩道がひどい構造でした。

歩道として終わってますね。

 

ここのダムは個人的に謎な部分が多かったので、いつかじっくり観察しに来たいです。

 

この後は村山上ダムと山口ダムに行きましたが、別記事に続く。


【 村山下ダムのプロフィール 】

完成年: 1927年 (完成) → 2009年 (強化工事)
形式: アースダム

堤高 (高さ) : 32.6 m → 34.5 m
堤頂長 (幅) : 587m → 610 m
総貯水容量: 1214.8万 m³

管理者: 東京都

目的: 上水道用水 (W)

アクセス:

西武多摩湖線・山口線「多摩湖」駅 から徒歩5分

※データ引用元: 「村山貯水池の概要と歴史」 (ダム横の案内板)