顧問先拡大真っ只中の喜びと苦しみ
みなさん、こんにちは。
会計事務所応援隊、隊長の木村です。
本日も引き続き、T事務所についてお伝えします。
私が顧問先拡大支援をするにあたり、
重要視すること。
その2 現職員体制で何件までの顧問先増に
耐えられるキャパシティーがあるか
規模の大小に関わらず、余剰人員を抱えている
事務所はありません。
たまに、「お客が増えてきたら、少しずつ職員を
増やしていくつもり。」という先生がいらっしゃ
いますが、実際にはそんなにタイミングよく採用
はできませんし、いきなり業務をこなせません。
つまり、年間の拡大目標を立てる場合は、
現実問題として
「現状の職員数で耐えられる最大値」
を見込むのが賢いやり方だと私は思います。
それで足りない場合は、事前に人を採用しなければ
せっかく増えた顧問先に迷惑がかかることでしょう。
T事務所は新設法人向けの広告戦略が当たり、
わずか数ヶ月で予想を上回る問い合わせが来ました。
ところがです。
病気を患い、実質所内業務しかできないT先生に
代わり、職員である唯一の息子さんが、
(1)ダイレクトメールの発送業務
(2)見込み先への営業・契約の取り付け
(3)新規契約先の自計化立上げ業務
(資料回収と整理の指導・入力情報の初期
設定・システムの操作指導 他)
(4)定期巡回監査、決算業務
を一人でこなさなければなりませんでした。
ほぼ一年通して、土日も休む暇が無い状況だった
と聞きました。
その頃、
「お客様が増えてうれしい反面、こんな苦しい
経験をしたことがない」とおっしゃっていました。
しかし、初期の頃は収入よりも、出て行く経費の方が
先行するため人を雇う余裕はありません。
その間、私どもは広告媒体物の作成、配布の方法、
顧問先への営業の仕方、自計化指導について
二人三脚で支援をさせていただきました。
それよりも何よりも、息子さんが「T事務所をなん
とか守りたい」と強い意識を持って仕事をし続け
たことが、成功を引き寄せたのだと思います。
私はその後、しばらく息子さんにはお会いして
いなかったのですが、
久しぶりにお会いした表情は、初めてお会いした時
とは別人のように、自信に満ち溢れていました。
このような事務所がもっともっと増えてくれたら、
良いなとしみじみ感じた次第です。
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