【うかとうせん】
酒などに酔って快い気分になることのたとえ。天にも昇る心地。

◇  ◇  ◇

生き物は、自己の損失を顧みずに他者の利益を図るような行動をとることがある。これを「利他的行動」という。

シンプルに考えれば、生き物は自己の生存と子孫の繁栄に全力を注ぐ利己的行動のみで生きていそうに思うのだが、実際にはそうでもないらしい。このような行動は、人間ほど高度な思考力を持ち合わせていなくても起こるらしく、例えばサルが仲間のために見張りを行ったり、働きバチが女王バチやその子供を世話したりすることも利他的行動になるそうだ。

茂木健一郎氏の著書によると、人間は他人に対して注意をするという利他的行動をとるときに、喜びを感じているそうである。

例えば、スーパーのレジなどで整然と並んでいる人々を無視して、「ビール1本だけやから先いかしてーな。」などと強引に割り込んでくる狼藉者に対して、「列の後ろにもそんな人がいます。ちゃんと並びなさい!」と一喝するような磯野波平さんのような紳士は、実はスマしているように見えて、その中身は快楽に身悶えているのである。

他者に注意をするというのはムチを打っているようなもの、つまり、波平氏はああ見えてかなりのサディスト、要するに「ドS」なのだ。必然的にフネさんは「ドM」ということか。さもありなん。そんな二人のプレイはやはり……そしてサザエさんが生まれたのである。


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【がんめいころう】
頑固で視野が狭く、道理をわきまえないさま。また、自分の考えに固執して柔軟でなく、正しい判断ができないさま。頭が古くかたくななさま。

◇  ◇  ◇

吉本新喜劇でチンピラと言えば、中條健一氏。名前だけではわからなくても、緑の人と聞けばピンとくるのではないだろうか。

緑の装いはいささか特別ではあるが、「チンピラ」と言えば彼のような派手なスーツやシャツ、金の首輪、セカンドバッグ、サングラスなどをイメージする。

一般的にはどうなのだろうと、Googleでイメージ検索をしてみたところ、私の感覚は、それほど世間ズレしていないということが分かった。

さておき、先日、会社の人々と昼食に出かけた時の話。

よく利用する中華料理屋に入ったところ、私のことを猛烈に毛嫌いしている人事担当役員に出くわした。こちらからは特に意識するワケでもなく「こんにちは」と何のわだかまりも無く挨拶したのだが、彼は少し苦い顔をしていた。ややこしい人間やな……とは思ったが、別にカラみようも無いので、こちらはこちらでワンタン麺などを食していた。

しばらく後、その役員が食事を終えて席を立ち、何ゆえかこちらに近づいてきた。何だろうと思ったその瞬間、私が着ていたパーカーのフードを引っ張るという暴力を働き、「オマエ!その格好エエ加減にせーよ!!」「チンピラに見えるんじゃ!!」と吐き捨てて去っていった……。

その時の私の服装は、紺色のパーカーの上にグレーのジャケットを着、パーカーのフードをジャケットの上に出していた。その是非はともかく、その格好に対して“チンピラ”ってアナタ、語彙が恐ろしく乏しいのか、はたまた感覚が大幅にズレているのか……。

ともあれ、社員数が4桁に達しようかという会社の人事権を握る役員が、何ヶ月かぶりに会った一社員に対して、例え何かの誤りがこちらにあろうとも、暴力に強談とはどういう了見なのだろうか。周りで見ていた他のお客さんは、彼の方がよほど“チンピラ”に見えたに違いない。一社員として恥ずべき深刻な事件である。

お歳暮に緑のスーツでも贈ったら、そんな事実に気がついてくれるだろうか。


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【かくはつどうがん】
元気なお年寄りのこと。

◇  ◇  ◇

日曜朝のとあるTV番組で、1週間のスポーツをまとめてくれているコーナーがある。見逃したアノ試合や、珍プレー・好プレー、熱戦の舞台裏など、様々なスポーツを掻い摘んで紹介してくれるので、私にとっては非常に有意義で、ほぼ毎週観ている。

しかしながら、その中でどうしても受け入れられないことがある。

それは、二人の球界OBが「喝!」「アッパレ!」と大騒ぎし、選手やプレーを責めたり褒めたりする、その番組の名物とでも言うべき演出のことだ。

特に、いつも向かって右側に座っているご老体はヒドい。

非難するポイントがどうにもズレていたり、意味のわからない持論を長々と展開したり、大して知りもしないであろう野球以外のスポーツ選手を浅薄な切り口で攻撃したり……等々、不愉快極まりない。

先日、柔道の結果に触れた右側のご老体は、やはり「喝だっ!」と非難を始めたのだが、非難をするだけで終わってしまった。

既に終わった世界選の男子代表全員が敗れてしまったことに対してのことなのだが、合わせて、それらを破って優勝した新たな選手たちの出現を喜び、彼らを「アッパレ」と賞賛すべきではないのだろうか。

この出来事は、ご老体の浅はかさを如実に表すと共に、エラそうに非難をすべき人間では無いことまで示してしまった。

いつまでもお元気で!でも、(以下略)。


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