11月26日に東京都作業療法士協会さんで
他職種連携についての研修会をやることになりました。
他職種連携がうまくいかない。
そんな時
どうやったらスムーズになるか?
なぜ他職種連携がうまくいかないのか?
それを考えるより前に
まず、
その問題はあなたにとってなぜ問題なのか?
そのことについて考えてみることを私はお勧めします。
他職種連携がうまくいかないことは、
あなたにとって
「なぜ問題か?」
この質問を繰り返すことによって
自分にとって
何を大切にしているのか?
その根本的なことがわかってきます。
そして、それが、
他職種連携をしっかりやろう!
というモチベーションにつながっていくと思っています。
例えば、下記AさんBさんの会話のように
なぜ問題?
を何度も聞くのです。
A「他職種連携がうまくいかないんです。」
B「なるほど、他職種連携がうまくいかないんですね。
そのことってあなたにとってなぜ問題ですか?」
A「なぜ問題って、うまくいかないんだから、問題に決まっているじゃないですか!」
B「そうですよね。確かに。
だけど、他職種連携がうまくいかないからって、
気にしてない人もいるじゃないですか?
そんな人もいる中で、他職種連携がうまくいかないことって
あなたにとってなぜ問題ですか?」
A「変なこと聞きますね。
他職種連携がうまくいかなくても気にしない人がいるなんて、、、、
それって医療職としてやる気がないだけじゃないですかね。」
B「そう思う人もいるかもしれませんね。
だけどあなたは他職種連携がうまくいかないことを問題だと捉えていらっしゃる。
では、あなたにとって他職種連携がうまくいかないことってなぜ問題ですか?」
A「他職種連携がうまくいかないと患者さんにとって不利益になるからに決まっているじゃないですか!!」
B「なるほど、確かに他職種連携がうまくいかないと患者さんの不利益になりそうですよね。。。
では、さらに聞きますが、患者さんの不利益になることはあなたにとって、なぜ問題ですか?」
A「そりゃあ患者さんの不利益になっているんだから、問題に決まっているでしょ?」
B「そうですよね。だけど、それがあなたにとって、、、なぜ問題なのでしょうか?」
A「それは私は患者さんによくなってもらいたいですから、、、」
B「そうですよね。あなたは患者さんによくなってもらいたいと思っていらっしゃる。
では他職種連携がうまくいかず、患者さんによくなってもらうこと、そのことがうまくいかなくなる。
そのことってあなたにとってなぜ問題ですか?」
A「えっ、、、それは、、、そうですね。私はなるべく患者さんにいいものを提供したいし、
それをサポートするセラピストでいたいんです。
でも、他職種連携がうまくいかないことで、それが妨げらえると、それは納得いかないし
患者さんにも申し訳ない気持ちになります。。。。」
B「そうですよね!あなたは患者さんにいいものを提供するセラピストでいたいんですよね。」
こんな感じで
何度もなぜ問題?
と聞いていくのです。
そうすると、
自分にとっての価値観が明らかになってきます。
他職種連携がうまくいかず問題はことは、
仕事をスムーズにやりたいからなのか?
患者さんにいいものを提供したいからなのか?
みんなと楽しく仕事をしたいからなのか?
この問題を考えることで、
自分が仕事から得たいと思っているものについて具体的に考えることになります。
そして、それについて具体的に分かった方が
、今後他職種連携を進めるために
自分がするべきあらゆることをモチベートする源になるのだと考えています。