「職場で先輩と上司の意見が食い違っていて困ります。
こんなときどうしたらいいでしょうか?」
このような相談をいただくことがあります。
私も1年目の時、最初に勤めた職場で、
このような悩みを持ちました。
先輩の話すことと、
先輩より上の上司の言うことと意見が違うので、
どちらの意見を聞いて、動いていけば良いのか?
よく悩んでいました。
その頃、私がとっていた方法は、
まずどちらの言い分も、
良く聞くように心がけました。
そこで、その意見の背景に
どのような信念や価値観があるのか?
その辺りまで聞けるように心がけていました。
信念や価値観を聞き取るときのポイントは、
1)「なぜ、そのように思うようになったのか?」
2)「もし、そうしなかったとしたら、どうなるのか?」
3)「もし、そうしたらとしたら、どうなるのか?」
このような質問をすることです。
これらの質問をすることで、
ただ主張している意見だけでなく、
その背景にある考えまで聞き取れるようになります。
例えば、
私は作業療法士1年目の時、
先輩は、
「もっともっと、患者さん一人一人を時間をかけて関わらなくてはならない。」
という意見を持っていましたが、
上司は、
「もっともっと多くの患者さんを作業療法に参加させて欲しい。」
という意見を持っていました。
これは、精神科作業療法の世界ではしばしば、話題になる
「量か質か?」という議論です。
こういったときに、
お互いの意見も大切にして、
それぞれに対して、上記の1)~3)の質問をするようにしたのです。
これをしているうちに、その意見を発している人が、
無意識に思っている前提というのが、見えてきます。
「この人は、○○と言っているけど、△△ということを信じているからこのように話すんだ!」
とわかってきます。
このような相手の持っている信念や価値観が見えてくると、
それを踏まえて、じゃあ自分はどのような意見を持つのか?
自分の考えがはっきりしてきます。
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