「他職種などの他スタッフにリハビリの協力を
得ていくにはどのようにしたらいいでしょうか?」
このような相談をいただくことがあります。
仕事において一人でできることって限られています。
必ず誰かしらの協力を得て働く必要があるかと思います。
そんなときに、どのようにしたら、人の協力を得やすくなるのでしょうか?
ここで大切なことは、まず自分自身がどんな協力を得たいと思っているのか?
そのことを明確にすることです。
そしてその協力を、「行動レベル」ではっきりさせておくことが大切です。
「行動レベル」というのは、
具体的で誰にでもわかり、客観的にわかる行動を特定するということです。
例えば、
「もっと積極的になってほしい。」
「もっと協力してほしい。」
「もっと注意してほしい。」
人の協力を得たいときこのような事を言う人がいます。
しかしこれでは、「なにをどうしたらいいのか?」
相手は協力をしたくても、何をしたらいいのかわかりません。
これでは、相手は協力したくてもできないのです。
行動レベルで何をしてほしいのか?示すと言うのは、
例えば、
「リハビリの時にリハ室まで誘導してほしい」とか
「病棟でも、ベッドで寝たままではなく、起こしてご飯を食べさせてほしい。」
とか
「OTの時間になったら○○さんは車イスから椅子に座らせてほしい。」
などなど。
積極的に、注意してほしいなど、人によって捉え方が変わるような曖昧な言葉でなく、
具体的に誰が見ても、協力してくれているか?くれていないか?
はっきりとわかる。そのような「行動レベル」の協力を依頼するのです。
それが、人に協力を依頼するときのコツではないかと考えています。