「患者さんへの言葉かけ。一つ一つに躊躇してしまいます。
こんなこと言ったら、変に思われるかな?
こんなことを言ったら、病状を刺激してしまうかな?
そんな風にいろいろ考えているうちに、
あまり話しかけられなくなってしまいます。」
学生さんや新人さんからたまにこのような相談をいただきます。
患者さんとの関係性だけでなく、
広く一般に人との関係全般においても、
「こんなこと言ってもいいのかな?」
「これについてはどう声かけたらいいのかな?」
そう思って言葉が出なくなる事ってあります。
こういうとき自分は、
いらん一言を言って、
人間関係を悪くした
そのような過去の体験を
引きずっている場合があります。
あのときみたいに、関係を悪くしたらどうしよう?
あのときみたいに、気まずい思いをしたらどうしよう?
と思って一言かけられなくなるのです。
こういうときは、一言声かけて、
もし、気まずい雰囲気になったとしたら、
どのように、その場をしのごうか?
そちらに意識を向けるとよいかと思います。
「変なことを聞いてごめんなさい。」
「すいません。そういうつもりで聞いたわけではないのですが、
お気を悪くしてしまったのならすいません。」
こんな風に関係を修復できるような心の準備を
絶えずしながら声をかけてみるのもひとつの方法かもしれません。